茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイー第2574回「オヤジギャグ(dad jokes)に関する考察」

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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート2574回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

2020-06-08 07:16:49
茂木健一郎 @kenichiromogi

日本では、「オヤジギャグ」の立場がずっと虐げられているけれども(笑)、英語圏でも、「dad joke」という表現をときどきみかけて、そこでも、やはりダジャレ(pun)がきもになっているようである。文化の違いを超えて、ある程度年齢のいった男性が言いたくなるジョークがあるようだ。

2020-06-08 07:19:21
茂木健一郎 @kenichiromogi

もともと、小学生の男の子がダジャレを言いたくなるという時期があって、その頃は、言葉あそびや、音の似たものをつなげるのは創造的だし、頭のトレーニングになるからいいんだと思うんだけども、中年以降の男性がそれを言っていると、場の空気を読まないとか社会的にダメということになるみたいだ。

2020-06-08 07:20:55
茂木健一郎 @kenichiromogi

なぜ、オヤジギャクないしはdad jokeは迫害されるのか。もともと、笑いは権力構造を反映しているという説があって、文化に関係なく、年上の男性がジョークを言ったとき、年下の男性が追従笑いするという傾向があることが知られている。オヤジや上司がダジャレを言っているから、仕方なく笑う、みたいな

2020-06-08 07:22:06
茂木健一郎 @kenichiromogi

また、おやじギャグ(dad joke)は、生命力や判断力の衰えみたいなことと関係している可能性がある。TPOをわきまえずにおやじギャグを連発すると、なんだかシニアなリーダーとしての質が落ちているような印象を与える。たとえばElon Muskがdad jokeを言い出したら、Elonだいじょうぶかと思うだろう。

2020-06-08 07:23:31
茂木健一郎 @kenichiromogi

ただ、英語圏でのdad jokeを見る目は、日本語圏でのオヤジギャグ虐待ほどには先鋭化していないように思う。日本は同化圧力が高い社会だから、オヤジギャグはダメだという雰囲気になると、思考停止でみんながそう扱うようになって、それはそれで文化的多様性がなくて、ダサい気がする。

2020-06-08 07:24:47
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート2574回、「オヤジギャグ(dad jokes)に関する考察」をテーマに5つのツイートをお届けしました。

2020-06-08 07:25:31