自己責任教の末路~我孫子市編~

自己責任で液状化被害を救済しなかった結果、人口が大きく減り、地価が暴落しました
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さーたん @tripleodd

city.abiko.chiba.jp/shisei/keikauh… 平成23年の東日本大震災以降、人口は減少している pic.twitter.com/xrh29nqJ8O

2020-06-10 16:03:35
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我孫子市の人口の増減をエリア別にみていくとこういう感じになります

※我孫子市 人口統計、H26.4月と令和二年.4月のデーターを元作成しました

さーたん @tripleodd

我孫子市 人口増減マップ こうしてみてみると水害で沈む場所、明治期の低湿地帯と重なるところは人口がおおむね人口が減ってるような気がしなくもない pic.twitter.com/LK8kz9Lktx

2020-06-09 23:29:01
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仮説を確かめるべく、ハザードマップで洪水エリアを表示してみました

さーたん @tripleodd

ハザードマップの浸水エリア pic.twitter.com/rbeI4lRn1d

2020-06-10 15:07:48
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一部エリアを除き、人口が減っている地域と浸水リスクが高いところはほぼ重なっています

さーたん @tripleodd

明治期の低湿地帯エリア(液状化と関係が深いとされています) pic.twitter.com/bhmtfELln1

2020-06-10 16:09:50
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明治期の低湿地帯は液状化と関係が深いのですが、我孫子市の場合、浸水リスクが高いところ=液状化リスクの高いところです

我孫子市は市の大半が水害リスクが高いところです
おまけに山手線沿線から遠く、柏市と違い、大きな店もありません
住人が減れば柏市に比べてダメージがでかいのですが、我孫子市は自己責任教という教義に背くことはできませんでした

https://www.sankei.com/region/news/170305/rgn1703050032-n1.html

なぜかというと…

http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/19889703.pdf
こちらの資料が示すように私有財産は自分で面倒を見るべきだという原則が根強く、我孫子市としてもそこまで強力な補助をすることができませんでした

我孫子市、再液状化対策を断念

その結果、我孫子市の人口は大きく減り、以下のような地価の下落を招きました
我孫子市 公示価格

酷いところだと7割近くも地価が下がっています
公示価格が下がれば路線価も下がるので、我孫子市の税収も落ち込みます
人口が減れば住民税による収入も減ります

http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/19889703.pdf
上の資料の5ページ目に液状化対策を自己責任の名の下で放置すると地域全体が死ぬといわれていましたが、本当にその通りになってしまいました

少子化のせいじゃないかという意見があったので流山市、柏市の事例を載せます

さーたん @tripleodd

流山市の大半は液状化リスク、浸水リスクともに低め pic.twitter.com/dz8RyfA6Oy

2020-06-10 18:30:27
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さーたん @tripleodd

柏も液状化リスク、浸水リスクの低いところが多い pic.twitter.com/5EMYIuI42Z

2020-06-10 18:37:24
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流山市、柏市ともに利便性の高い駅―柏駅、柏の葉キャンパス駅、流山セントラルパーク駅周辺は液状化リスクの高いところがほとんどありません

これとは対照的に我孫子市は利便性の高い駅―我孫子駅、天王台駅から徒歩圏内に液状化リスクの高いところが結構な数あります

おまけに行政は自己責任を盾に液状化に対する対策を放置しています
そういう状況で住宅ローンを組んでまで液状化リスクの高い土地を買う人はいないのでこの状況は当然の結果とも言えます