国際開発援助を考える

国連が主導する開発援助は、自給自足の農村に商品経済を導入し、生活を改善するために現金を稼がせること。これは正しいのでしょうか。ちょっと考えてみませんか?
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みしぇぱぱ @DannnaNanda

『国連ミレニアム開発目標報告 日本語版』2010年を読んでいるのだが、世界各地で起きている惨状には目を覆いたくなる。格差を縮める役割を果たすであろうインターネットの普及率は先進国では68%にもなるのに全世界では23%、南アジアでは6%、東南アジアでも14%に過ぎない。

2011-06-26 06:49:14
みしぇぱぱ @DannnaNanda

『国連ミレニアム開発目標報告 日本語版』2010年「貧しい人々の生活改善のペースは許しがたいほど遅く、苦心して積み上げた成果の中には気候、食料および経済危機によって後退を強いられているものもあるという事実も明らかになっています」潘基文 http://t.co/tjjGOsT

2011-06-26 06:50:55
みしぇぱぱ @DannnaNanda

グローバリゼーションの中で先進国と新興国はそのおいしいところを食べ、発展途上国は出稼ぎ移民や新規商品市場の形成によって恩恵を受けているが、最貧国はグローバリゼーションの蚊帳の外に置かれている。彼らには出稼ぎに行くための交通費すらない。しかし、彼らにお金を渡すだけではダメだ。

2011-06-26 06:57:10
みしぇぱぱ @DannnaNanda

最貧国をグローバリゼーションに入れるということは、商品市場を作り、BOPの人々を商品(貨幣)経済の世界に引きずり込むということ。自給自足の農民から労働者に仕立て上げるということ。借金を覚えさせ、コマ鼠の様に働かせるということ。多国籍企業をさらに儲けさせるというと。正義は何処に?

2011-06-26 07:03:46
みしぇぱぱ @DannnaNanda

自給自足の農村では衛生状態が良くないから石鹸による手洗いを教えましょう。最初の石鹸はNGOが無料で配るでしょう。石鹸による手洗いを覚えた人々はその石鹸が無くなると新しいのが欲しくなります。そこに多国籍企業がやってきて現地女性をセールスレディに仕立て上げて石鹸を売り始めます。

2011-06-26 07:08:02
みしぇぱぱ @DannnaNanda

自給自足の農村に商品流通が始まり、現金が必要になります。農作物を商品として売り始めますが、次から次にやってくる新しい製品は魅力的で欲しくなります。お金が足りません。農家の中から街に働きに行く者が出てきます。街に行った者は便利な生活に感激し、農村に戻りません。過疎の村ができます。

2011-06-26 07:12:52
みしぇぱぱ @DannnaNanda

街に出た者は最貧層の暮らしをしながらも現金を手にし、自給自足の生活では味わえなかった暮らしを満喫します。景気が良ければ職にあぶれることはありません。そして、工場で働いていると自分たちが魅力的な製品を作っていることが判ります。しかし、それらの製品は全て先進国に輸出されてしまうのです

2011-06-26 07:15:34
みしぇぱぱ @DannnaNanda

自分たちが作っている物を使って豊かな暮らしをしている先進国の生活にあこがれた者は交通費を貯めて出稼ぎ移民として外国に行きます。例えば、インド人は湾岸諸国に行きます。そして、建築労働等に従事し、稼いだ金を母国に送金します。母国の経済はこれら移民送金による外貨で改善していきます。

2011-06-26 07:19:28
みしぇぱぱ @DannnaNanda

母国は移民送金によって得た外貨で外国製品を輸入します。そのうち、国内では外国製品が模倣されて輸入代替品の国産化が起きます。国内市場は活性化し、輸出を始めるようになります。こうして最貧国は発展途上国へ姿を変えます。これが国連の目指す開発目標です。これは正しいのでしょうか?

2011-06-26 07:25:54