髪長姫に微笑みを【#エイトで妄想🔞】

小虎 @macho_torako

ｰｰｰｰｰｰラプンツェル、 君の澄んだ瞳、僕は苦手だよ だから君を閉じ込めた その瞳に映るのは僕だけいい どうか、臆病な僕を許してｰｰｰｰｰｰ。 #髪長姫に微笑みを #エイトで妄想 🔞 pic.twitter.com/rGKul8WAIO

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⚠️注意書き⚠️ #髪長姫に微笑みを には💙さん🖤さんが出てきます。途中途中で痛々しい描写があるかもしれません。苦手な方はご注意ください。そしてこのお話は童話ラプンツェルのパロディです。原作、D映画ファンの方は内容が"わりと"異なると思いますのでそちらもご注意下さいませ。

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1. 「ただいま、ラプンツェル」 『侯隆様おかえりなさい』 「今日もたくさん可愛がってあげるね」 『はい、嬉しいです』 今よりちょっと昔のこと、深い森の中にポツンと古びた高い高い塔がありました。 #エイトで妄想

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2. ラプンツェルはこの世では侯隆様と自分だけが存在し、外には魔物が溢れ危険がいっぱいだと教えられていました。 "だから君はこの塔から一歩も出てはいけないよ" ラプンツェルはその言いつけを守り、この世に生を受けてからずっとこの塔で暮らしてきたのです。 #エイトで妄想

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3. 「ラプンツェル、今日はどんな風に過ごしてたの？」 『侯隆様のことをずっと想っておりました』 「それだけ？」 『侯隆様に抱かれるのを想像して、自分を慰めておりました…』 「ふふ、悪い子だねラプンツェル。お仕置きをしなきゃ。」 #エイトで妄想

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4. ｢ほら服を脱いで…そして自分を縄で縛るんだ…ほらその赤い縄を使って？やり方は僕が何度もしているから分かるよね？」 そして今日も長い夜が始まる。 ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ 朝になり目が覚めると侯隆様はもういなかった。 #エイトで妄想 🔞

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6. でも…時折、私には身に覚えのない景色が頭の隅にチラつくことがある 侯隆様に教えられた覚えのないこと 霧がかったこの森とは全く違う 緑豊かな木々 見たこともない色とりどりの草 勢いよく流れる水 あれは一体何なのだろう、私はこの窓から見える景色以外知らないはずなのに… #エイトで妄想

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5. 今日はもう外へ行ったのかな？ どうか、今日も侯隆様が無事に帰っていらっしゃいますように 今日も窓辺に見える陽に祈る 彼が昼間、外で何をしているのかは分からない でも私には知る必要もない 彼が教えてくれる世界が私の全て 彼が教えてこないということは私は知らなくていいことなのだ

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7. いつもの様に陽がくれる頃 カラコロ…カラコロ… あ…！侯隆様が帰ってきた！ 塔の麓に取り付けられた小さな鈴が鳴る これはロープを降ろしてという合図 私たち二人だけの合図 もし外の魔物が襲ってきたら危ないから、って侯隆様が付けてくれたんだ #エイトで妄想

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8. そのまま太いロープを下に垂らす。 しかし登ってきたのは見たこともない男だった。 『ひぃっ！！？』 私たち以外に人間が居るはずない…！ じゃあ、これは侯隆様の言っていた魔物？！ [やっと見つけた…] #エイトで妄想

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9. 男は目を丸くしてこちらを見ている [ラプンツェルもう大丈夫やで、僕が助けに…] 『ち、近寄らないで！！』 [ラプンツェル…？] 慌ててまな板の上のナイフを手に部屋の隅へ逃げる #エイトで妄想

小虎 @macho_torako

10. […？！ラプンツェルどしたん…僕や！章大や！！] ショウタ…誰？？ [あぁ、成長しすぎて分からんのか。もう会うの何年ぶりやもんな。君が八つの時に居なくなったから、いちにぃさんしぃ…ってそんなことどうでもええわ、早くここから逃げよう！] 訳の分からないことを言って私の腕を掴む男。

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11. 『やっ！触らないで！！』 男の顔を引っ叩く。 [痛て…ラプンツェル落ち着いて、混乱してるん？幼なじみの章大やって。昔、王宮をこっそり抜け出してきた僕と遊んでくれてたやろ？] こ、怖い…何なの…？ #エイトで妄想

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12. [君は一市民やったけど必ず僕が迎えにいくから結婚しようって…約束したやんか] 『ひ、人違いですきっと』 [人違いやない！ホクロの位置も一緒やし…君がいなくなってからこの塔の噂を聞きつけるまでえらい苦労したんやで] 『この塔の噂…？』 #エイトで妄想

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13. [悪い魔法使いが君を攫ってここに閉じ込めてるって、来たら本当に君が居たから…] 『違います！私は生まれも育ちもこの塔です…！侯隆様以外の人は知りません…！』 呆気に取られてポカンと口を開ける男。 [ほ、ほんまに覚えてへんの？] #エイトで妄想

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14. 『…何を仰ってるのかさっぱり…それより侯隆様以外に人間が生きていたことに…驚きです』 [もしかしてラプンツェル…記憶を魔法使いに…] 引っ張っていた腕をゆっくりと離す男。 [あぁ、なんてことや…可哀想なラプンツェル] その場に男は力なく座り込む。 #エイトで妄想

小虎 @macho_torako

15. どうやら、この男は人間らしい。 侯隆様以外の人を初めて見たから、興味が湧いてきてジロジロ男を眺める。 背は侯隆様よりだいぶ小さい。体も小さく身なりも違う。いつも真っ黒な服を着ている侯隆様とは正反対。何やらカラフルな服を着ている。装飾物もたくさんついてるみたい。 #エイトで妄想

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16. そしてその胸元にキラリと光る金色のモノが目に止まった。 あれ…この形は…？ 夢に出てきたあの見たことない草の形にそっくりだった。 『これは…？』 [え…？…これは薔薇のブローチやけど…] 『ば、ら…？』 [薔薇が分からへんの？] 『…はい』 #エイトで妄想

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17. 『じゃあ、草じゃなく"ばら"は"はな"というものの一種なんですね』 [うん…なぁラプンツェル、とりあえずここから出よう] 再び私の手を握る彼。 私は黙って首を振った。 [なんで？記憶は俺がなんとかする、とにかく魔法使いが来る前に君を連れ出さんと…] #エイトで妄想

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18. 『私はここを出てはいけないんです』 [んと…あ！外に出れば薔薇とか他の種類の花も見られるで、他にもたーーくさん] 花、が…たく、さん…？？ 外の世界には花がたくさんあるの？ 『…でも、侯隆様の言いつけは守らないと』 #エイトで妄想

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19. [侯隆様、侯隆様って…そいつか！君をこんなにさせたのは…！] 私の手を握る彼の力が強くなる。 『あの、本当は侯隆様以外この塔に入れてはいけないんです…この事がバレたら罰があるんです、だから帰って下さいますか…？』 罰という言葉に彼がピクっと反応する。 #エイトで妄想

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20. [罰って、そいつにひどいことされたんか？！] ぐっと肩を持ってすごい剣幕で迫られる。 …や、やっぱり怖いいいい 良い人そうだと思ったのに。 『あ、貴方に関係ありません！さ、早く彼が帰って来る前にお引取り下さい！！』 もうすぐ陽が完全に落ちる。 #エイトで妄想

小虎 @macho_torako

21. 月が出ると彼は帰ってくる。 まだ何か言ってる男を押しきって、なんとか窓辺へ追いやる […分かった！今日は君が痛い目みるのが嫌やから帰る。けど！また明日来るからな！] 『こ、来ないでください！！』 ショウタと名乗る不思議な男を追いだし窓を閉める。 #エイトで妄想

小虎 @macho_torako

22. 今何が起こったのだろう… この世には私たち以外の人間が生きてる…？ 侯隆様が嘘を…ついていたというの？ まさか…侯隆様は私を可愛がってくださる方 嘘なんてつくはずないじゃない、 #エイトで妄想

小虎 @macho_torako

23. なんて無礼なことを考えてるの…私。 頭をブンブンと振る。 でも… 花というものがこの世にはあるのか わたしが夢で見たあの草は花だったのね… あのショウタという男はこの世のことを他にももっと知っているのかな…？ #エイトで妄想