文学は関数だ。

文学を関数で定義していこうという友人の試み。僕にはさっぱりついていけません。
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@woodlousewife1

「文学とは、読者を入力し解釈を出力する関数である」という着想があるんだけど、だれか真剣にとりあってくれないかな。

2011-06-26 18:56:49
@woodlousewife1

読者を素性複合体と捉えて、その素性は原始概念だとしておいて・・・。[+male][+black][+colonial]・・・とかしておくまではとくに問題ない。ただ、「解釈」をどう捉えるべきかっていうのが研究の第一歩。

2011-06-26 19:07:31
@woodlousewife1

例えば、解の値を[+Bildungs][-Bildungs]に絞っておいて・・・、ってこんな理想化、受け入れられないよね。支持する研究成果も上がらないだろうし。

2011-06-26 19:12:32
@woodlousewife1

お、まさに原始概念の感情があるじゃないか!! 解の値は[+- 楽しい][+- 悲しい][+- 退屈]・・・。って、これは文学じゃなくてただの認知科学。はいはい、不毛不毛。ある状況xを入力して感情yを出力する心/脳ってことね。はいはい、撤退撤退。

2011-06-26 19:19:01
@woodlousewife1

あ、そうか、ある状況xを文学関数Rと捉え直すところに意義があるのか。(あるわけないやろ!!)

2011-06-26 19:20:23
@woodlousewife1

『ハリーポッターと賢者の石』をH、子供をch[+child]、大人をad[-child]とすると、H(ch)=[+ happy]、H(ad)=[+ bored] という似非数学が出来上がりますね。

2011-06-26 19:23:22
@woodlousewife1

もし、Aさん[+ male - child +feminism - christian] として、H(A) = [+ excited]だったら、[+- child]という素性はHには無関係ということになり、Hの解釈に「子供かどうか」は無関係、という考察が得られる。不毛。

2011-06-26 19:28:25
@woodlousewife1

いや、この発想、なかなか気になるな。という革命を起こした気分に浸る。要するに、ただの感想傾向の分析ですよね、これ。

2011-06-26 19:30:05
@woodlousewife1

最高の文学の定義も出来るね。「L(x) = [+ excited + edified] (x: arbitrary feature complex)ならば、Lは最高の文学である」

2011-06-26 19:33:04
@woodlousewife1

E(m)=[+excited] E(f)=[-excited] (m:[+male -female]; f:[+ female -male])なら、Eはもちろんあれだよね。あれ。(ちなみに、性別を[+-male][+-female]で定義するのは、クィア理論的に優れていると思う)

2011-06-26 19:43:51
@woodlousewife1

「男性に興味がある」を[+female] 、「女性に興味がある」を[+male]とします。僕は[-female +male]だな。[+female +male]っぽいってよく言われるけど。

2011-06-26 19:50:59
@woodlousewife1

[文学関数論1]文学の出力は感情である。感情を素性複合体とする。感情は[喜][怒][哀][楽]で指定される。例えば「楽しい」という感情は、[-喜-怒-哀+楽]である。文学研究者は読者の感想に対して感情を判断する。例題:『白鯨』を読んで「儚い」という感想を持った読者の感情を述べよ。

2011-06-27 23:50:16
@woodlousewife1

[文学関数論2]感情素性は神経生理学に基づく。[喜怒哀楽]は暫定的であり、感情を生成する脳内物質が明らかになった場合、再編される。ただし、脳内物質の分泌が二元的であるという点でおそらく理想化が行われており、経験的、理論的に支持される場合においてのみ、この理想化は保障される。

2011-06-28 00:06:38
@woodlousewife1

[文学関数論3]読者も素性複合体である。感情と違い、読者の素性は何の基盤も持たない無定義概念として導入される。従って、どのような素性を措定するかは、どのような研究成果を得られるかによって決定されるが、年齢、性別、宗教に関する素性は含まれているように思われる。

2011-06-28 00:21:42
@woodlousewife1

[文学関数論4]文学に関しては、現在のところ、我々は直接観察する術を持たない。従って、当面は、行動主義的研究法を採ることになる。入力と出力に関する十分なデータが集まった時点で、我々は初めて文学の構造を問うことが出来る。

2011-06-28 00:26:23
@woodlousewife1

[文学関数論5]しかし、文学については、入力に対して一元的な解を出力するものと見なす限りにおいて、直接的に研究する理論的意義は無いように思われる。すなわち、読者と感情は構造を介して結ばれている訳ではないという研究戦略上の想定がある。この想定は、反証されるうるという点で妥当である。

2011-06-28 00:36:17