第一次大戦文集

ほんとせいぶせんせんはじごくですね、みなさん、ちゅうとうせんせんのほうがきょうみぶかいですよ
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なつき @Hikasuke333

「諸君、ご覧ごとくいまや作戦の重点は転移せり。万事は第20軍団を主体とするにいたり、孤立包囲のわが軍団は救援を受くるあたわず、かえって第20軍団を援助するを要す。これ実に厳粛なる戦争の実相なり。まったく第20軍団はわが軍団よりもさらに困難なる状況にあるものと思惟せらる。

2011-06-11 00:12:06
なつき @Hikasuke333

わが軍団はもっとも絶望すべきものにあらず、否、その反対なり。われらは突破せんとし、また突破せざるべからず。われらはわれら自体の包囲を離脱するのみをもってはいまだ足れりとせず。第20軍団を援助し、かつ救済せざるべからず、前進!!」 予備第25軍団長シッファー中将、『ロッヅ会戦』より

2011-06-11 00:13:23
なつき @Hikasuke333

「敵は猛烈な砲撃を経て午後5時ごろ始めて窒息性ガスを使用し、フランス軍師団を攻撃した。このとき飛行隊より『午後5時ランゲマルク―ビックショーテ間のドイツ軍塹壕から濃厚な黄色の煙が発散するのを目撃した。』との報告があった。

2011-06-11 00:15:39
なつき @Hikasuke333

次いで起こった光景はほとんど筆紙のおよぶところではない。 この毒ガスの作用は極めて猛悪であり、前述の仏軍師団の守備していた全線はまったく行動不能に陥ったといっても過言ではない。最初誰も目前に起こったことが理解できなかった。

2011-06-11 00:17:05
なつき @Hikasuke333

濛々たる煙は視界を全く遮って咫尺を辨せず、数百もの兵士は昏睡もしくは仮死状態に陥り、一時間ならずして全陣地を約50門の火砲とともに放棄しなければならなくなった。」 英フレンチ将軍、第2次イープル戦での毒ガス初投入について(参謀本部編『瓦斯戦史』)

2011-06-11 00:17:28
なつき @Hikasuke333

「大兵をもって突破しようとしても価値が少ない。したがって敵を消耗させて屈服させなければならない。フランスはすでに多大な損害を受け、耐え得る極限に達している。だからフランス軍がぜひ維持しようとする地点を目標として攻撃すれば、

2011-06-11 00:18:48
なつき @Hikasuke333

フランス軍は一兵まで戦うかあるいはこれを放棄して屈服するに至るであろう。 目標を攻略すると否とは最大の問題ではない。最大の目的は兵力資源の枯渇によって屈服させることにある」 ドイツ軍参謀総長ファルケンハイン

2011-06-11 00:18:59
なつき @Hikasuke333

「その砲声の猛烈なること言語に絶し、日露戦争中において耳にしたる最も猛烈なりし銃声をことごとく砲声に変したる感を真実懐かしめたり」 1917年ニヴェル攻勢における日本軍観戦武官の報告

2011-06-11 00:21:00
なつき @Hikasuke333

「今度の戦争においては、これらの重砲は一大威力を発揮し、塹壕戦に必要欠くべからざる武器であった。 機関銃および小銃はサプラノである。 野砲は十八斫砲はアルトである。 迫撃砲はテナーである。 十五吋砲はベースである。 私はこれを弾丸の四部合唱と称する」 カナダ日本人義勇兵諸岡幸麿

2011-06-11 00:29:34
なつき @Hikasuke333

「愛するご両親様! 僕は腹部銃創を受けて戦場に倒れています。死ぬに違いないと思います。 天に帰る準備をする暇がまだ少しあるのを喜んでいます。愛するご両親様! ありがとうございました。ご機嫌よく」 ヨハンネス・ハンス、1916年6月1日ヴェルダンにて戦死

2011-06-11 00:34:36
なつき @Hikasuke333

「愛するお母さんとメーに この手紙がお手元に届いたならばそれは私に不幸が起こり、家に凶事があったということの知らせになります。しかしなにとぞ元気を出されて、天が我々に下したこの新しい試練に打ち勝ってください。

2011-06-11 00:35:34
なつき @Hikasuke333

これが私を喜ばして下さる唯一の途です。私は非常な侵略を蒙った我がフランスを救うために死んだのです」 フランス兵マルセル・クラロ、7月28日ヴェルダン前面にて戦死

2011-06-11 00:35:38
なつき @Hikasuke333

1916年5月25日 「深く愛するご両親様! 私からのこの便りをお受け取りになったら、その時は私はもはや私はこの世にいないでしょうから、ご両親さまはきっと厳しい苦悩に襲われることでしょう。それはよく分かりますが、ひとつお願いがあります。私のために嘆かないでください。

2011-06-11 00:38:11
なつき @Hikasuke333

私を悼んでください。しかし静かに落ち着いていてください。あなた方も、苦悩に堪え得るドイツ人だということを示して下さい。持っている最も貴重なものを、我々の光輝ある祖国という最も貴重なもののために捧げるドイツ人だということを。

2011-06-11 00:38:50
なつき @Hikasuke333

さまざまな悲しい経験や報道を受けているにもかかわらず、やっぱり私は将来を信じます。新しい、より大きな、よりよい祖国のために私は喜んで若い命を捧げます」 ドイツ学徒兵ハインツ・ポールマン、6月1日ヴェルダン前面ル・モルトンム(死人山)にて戦死

2011-06-11 00:39:12
なつき @Hikasuke333

ドイツ兵のは『ドイツ戦没学生の手紙』、フランス兵のは『仏国戦死軍人絶筆集』です。後者は手に入れにくいかも RT @sionhako: @Hikasuke333 前ブログで紹介されたお手紙集だったと記憶していますが、それって日本語で読める本ですか?前々から気になっていたのですが…。

2011-06-11 00:40:44
なつき @Hikasuke333

こうやって悲惨さを強調していけば、耐えられなくなった人が中東戦線に流れてくるのです。Hikasukeみたいにw RT @same_Molotov: @Hikasuke333 ヴェルダン戦のことですね。でも結局、同じくらい出血しちゃいましたね…

2011-06-11 00:42:23
なつき @Hikasuke333

1916年10月22日 「兄上様  本書は多分最後の手紙でしょう。今朝10時には自動車でヴェルダンに向かって出発し、今晩は多分戦線に立つことになりましょう。23日中にはドォーモン堡塁奪取の攻撃開始せられるべく、私も立派な働きをするつもりです。

2011-06-11 00:45:04
なつき @Hikasuke333

堡塁はきっと占領します、そしてこれを確保します。ドイツ人の奴らもとっちめてやります」 ランス兵イザック・ビスムート軍曹、10月22日ドォーモン堡塁(ヴェルダン)にて戦死

2011-06-11 00:45:34
なつき @Hikasuke333

「ドイツ軍は最大の努力をもって我に殺到してきた。敵の企図は英仏軍を分断してパリに通じる諸道路を占領せんとするにあることは明瞭である。我々は死力を尽くして敵の前進を拒止しなければならない。いったん占領した陣地は固守して放棄してはならない。諸子の戦友は今や戦場に到着しつつある。

2011-06-11 00:47:44
なつき @Hikasuke333

これらの部隊は集結を終えたら敵に向かい、突進すべし。 今や大会戦は開かれた。 マルヌおよびヴェルダンの名将勇卒よ、私は諸子の勇猛果敢に信頼し成功を確信して疑わない。フランスの興亡は実にこの一挙にあり。」 フランス軍総司令官ペタン、1918年3月25日の訓令、ドイツ春季大攻勢時

2011-06-11 00:48:31
なつき @Hikasuke333

「私はこのごろ一度敵と空戦を行うと、非常に疲労をおぼえ、情けないほど意気消沈するようになった。これは明らかに頭部の負傷の後遺症のせいだ。戦闘後着陸して足が地に触れるや否や、私は誰とも会って話す気になれず、すぐ一人自室に引きこもる。

2011-06-11 00:49:57
なつき @Hikasuke333

そしてこの戦争は国民が歓声を上げて勝利を期待しているような情勢にあるのだろうかと、一人思いに沈むのだ。国民の楽観とは反対に、前途は暗澹たるものがあるように思えてならない」 撃墜王マンフレート・フォン・リヒトホーフェン、1918年4月21日戦死

2011-06-11 00:50:30
なつき @Hikasuke333

「ああ、旧露軍の欧州大戦初期における貢献は、連合軍ことに英国軍準備完成のためには、たしかに戦史の数項を飾るに値するなしとしないのに、自業自得とはいえ殆ど内外になんら実績を認めらるることなく葬り去られたのは、当時陣中の生活を共にせる勇将烈士に対し誠に同情の念を禁じえないものがある」

2011-06-11 01:01:26
なつき @Hikasuke333

陸軍中将 橋本虎之助「対墺作戦に見たる露軍」『露国陸軍の研究』

2011-06-11 01:02:49