2020年6月23日

矢と銃の費用対効果のガバガバ推算

弓矢の方が安い、銃は高いと言われるけど実際どうよという推計
25
旗代@Booth通販中 @Hatashirorz

年末年始に話題になった、この話題「矢24本の価格は日給5日分」 togetter.com/li/1450742 戦国日本について話題が広がっていたけど、具体的事例がなかったので戦国終了時の日本のガバガバな推算をしてみました。 資料は以下。 hi.u-tokyo.ac.jp/publication/ki…

2020-01-14 23:44:35
まとめ 「戦いはおカネがかかります」――矢24本の価格は日給5日分…矢はカネがかかる。安いアイルランド兵をだせ。 「カネをかけない軍隊は、この世で一番高い代償を支払うことになる」――カール・ビンソン _(:3 」∠ )_ 87186 pv 1167 299 users 76
旗代@Booth通販中 @Hatashirorz

近世ヨーロッパの戦争に興味あり。「小説家になろう」で物書き中。近世ヨーロッパを模した戦記物で、社畜が戦列歩兵になる「ロートルと幼女」というお話を書いてます。 17年夏、騎兵合同誌に寄稿しました。19年夏コミで騎兵史頒布。19年冬コミ:日曜日 西地区D52b 新刊はイタリア戦争の戦争術から騎兵の項とラヴェンナの戦い!

ncode.syosetu.com/n3466cv/

旗代@Booth通販中 @Hatashirorz

中世イングランドの矢24本の価格からはじまった戦国末期における弓矢と火縄銃の運用費用についての結果をまとめる。 twitter.com/Hatashirorz/st…

2020-01-18 22:26:19
旗代@Booth通販中 @Hatashirorz

平戸商館の記錄に従えば 大阪夏の陣の時期、弓は弓1張+矢27本で約2.54グルデン=銀8.65匁 弓と矢の値段比を23:1とすると弓1張1.17グルデン=銀3.97匁 矢1本は0.05グルデン=銀0.17匁 一方で鉄砲は1挺10.64グルデン=銀36.2匁

2020-01-18 22:29:05
旗代@Booth通販中 @Hatashirorz

仮に鉄砲が3匁のものとすると弾丸径は12mm。 材質を鉛とすると弾丸重量は10.22g。 鉛1kgは1.2匁なので10.22gで銀0.046g=0.0004グルデン 装薬は近世ヨーロッパの標準に合わせて弾丸重量の三分の一とし記錄には木炭価格がないので、硝石:硫黄=8:2として算出する。

2020-01-18 22:29:05
旗代@Booth通販中 @Hatashirorz

記錄から硝石は1gで0.00049グルデン、硫黄は1gで0.00013グルデン。 よって硝石2.73gは0.00133、硫黄は0.68gで0.00009。 合わせて装薬の価格は0.0014グルデン。

2020-01-18 22:29:06
旗代@Booth通販中 @Hatashirorz

これと弾丸1発を合算すると、1発の素材費は0.005グルデン=銀0.017匁となる。手間賃を加味しても0.01グルデン=銀0.03匁以上ということはないだろう。 矢1本が0.05グルデン=銀0.17匁。この運用における5倍の費用差と銃と弓の9倍の導入費用差をどう考えるかは、色々と興味深いところである。

2020-01-18 22:29:06
旗代@Booth通販中 @Hatashirorz

また、矢も弾丸も再利用できたことも忘れてはならないだろう。 雑な結論としては、初期導入費用は間違いなく銃兵隊の方が高くつく。 運用は、やり方次第だが、銃の方が長持ちするし、矢の再利用にも限度があることから、長期的には銃兵でもペイできそうである。

2020-01-18 22:29:07
旗代@Booth通販中 @Hatashirorz

よって、初期投資の財力で銃が適切か、弓が適切かは判断されるという普通に想像できる結論を補強した結果となるかな。

2020-01-18 22:29:07
旗代@Booth通販中 @Hatashirorz

この時代が銃と弓が併存した最終期になるとすると、この導入費用と運用費用の逆転状況が、ちょうど損益分岐点なのかもしれないね。

2020-01-18 22:51:01

コメント

さどはらめぐる @M__Sadohara 2020年6月23日
youtubeで中世の欧州甲冑を身に着けて武具で殴り合う動画でも見ればわかるけど、人1人戦意喪失させるだけで10分近くかかる。中世の頃のように捕虜として身代金が取れるような人が相手ならともかく、戦国期に無数の雑魚相手にそんな戦争してたら、兵器代よりも食糧費で軍が維持できなくなる。騎士だの名乗り上げだのが不要になったら、戦争はいかに早くケリをつけるかが最重要課題になる
3
Pola @Pola_terzo 2020年6月23日
初期の銃の最大のメリットは育成コストの安さ。弓兵の育成は時間とコストがかかるので、大量に損耗すると元に戻すのが大変。イングランドのロングボウ兵は腕の長さが左右で異なるぐらいの猛練習が必要だった。銃兵なら、撃ち方教えるだけの簡単育成。一万の銃兵をそろえるのは一万挺の銃を生産するだけでよかった。
8
ブラキストン線の向こう側 @cupsoup2 2020年6月23日
BB弾を拾う小学生の行動は歴史的に正しかったのか
1
五月雨山茶花蝉しぐれ @taken1234challe 2020年6月23日
Pola_terzo 遠距離兵器の最強格だった弓矢は専門職の兵器だった。しかし、一般職の遠距離兵器たる銃の存在が、熟練した弓矢の車種の価値を大幅に下げた。必中のアーチャー一人より、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるの素人を10人集めたほうが使いやすい。それに銃がなくなれば槍でも剣でも持たせて白兵戦に移行できる。アーチャーは矢が切れたら退却して後方に回る。前者は「使い捨て」できるが、後者は「貴重品」。結局は戦争はコストの話に収束する。
2
ヘイローキャット @Halo_nyanko 2020年6月23日
アイルランド兵は銀いくらくらいなんじゃろ?
1
Requirer @Requirer8 2020年6月23日
農民突撃させた方が安いな。
0
夜更至ヒルネスキー @hiruneskey 2020年6月23日
taken1234challe コンパウンドボウhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%9C%E3%82%A6が銃と同時期に発明されてたらどうなってたんだろうか
0
かじ @micking_bird 2020年6月24日
弓矢ってのはきちんとまっすぐ飛ぶように作るのに専門性を必要とするある種の職人工芸品なわけで、材料よりも制作人件費がバカ高い。弓を作る人はbowyer、矢羽根を作る人はfletcher、矢じりを作る人はarrowsmithと英国の苗字の語源になったけど、これは裏を返せば、矢制作は、家業として食っていけるほどの専門家集団だったということ。一方で初期の丸形の弾丸は、鉛を溶かして型にいれるだけで簡単に作れる(パトリオットで金属製のおもちゃの人形を溶かして玉にするシーンが出てくる)
1
五月雨山茶花蝉しぐれ @taken1234challe 2020年6月24日
hiruneskey コンパウンドボウを作る過程で近代的な力学的研究が不可欠なので、そこに辿り着く前に銃が完成してしまうだろうな。仮に硝石の存在を知らず、化学的なエネルギーに頼らないで発展を続けた場合、銃より先に弓矢に取って代わる遠距離兵器が何なのかを考えると恐らくクロスボウの変化形の類だろう。ただ、上の方も仰ってるように弓矢ですら技術力がいるのに、クロスボウなんて遥かに難しいと思う。
2
五月雨山茶花蝉しぐれ @taken1234challe 2020年6月24日
というか、弓矢自体がチート兵器なんだよ。それこそ原始のころから投石や、「アトゥラトゥル」のような投槍具なんてのが存在してたけど、対動物相手ならこれで良かった。問題は対人間相手だと、かわされて逆に投げられるのが一番怖い。文字通り敵に塩を送るはめになる。そこで弓矢はもし相手が弓を持っていなければ刺さった矢を使われても意味はない。弓という道具がなければ再利用出来ないからだ。
1
Pola @Pola_terzo 2020年6月24日
taken1234challe 一応、ローマ軍はピルムという投げ槍を使ってましたね。投げ返されないように刺さると折れ曲がる仕組みになってた。
2
オブジェクト@図書館はいいぞ @oixi_soredeiino 2020年6月25日
興味深いですね。鉄砲だと「火薬」の製造コストも影響しそうですね。
0