感染症対策の大原則は、早期発見・早期隔離・早期治療。PCR検査忌避論を唱えるなら、ダメな論文ではなく十分な理論とデータで示せ(2020.6.26作成) #新型コロナウイルス

suna @sunasaji

念のため言っておきますと、それでも臨床の現場ではPCRの偽陰性の例はいくつも出ているでしょうし、そういった例を「見逃さない」ためにCT等の手段が使われることは全く妥当だと思います。ただしPCR以外の手段が初手にくるのは、一般に診断の正確性を下げると見るのが穏当な見方でしょう。

suna @sunasaji

また他の検査手段も鋭意開発が続いており、少しでも特異度や感度を上げるためにたいへんな努力もされていると思われます。たとえPCRと同じではなくても、簡便性や迅速性や価格でPCR以上に役立つ技術である可能性は十分あります。ただし、いますでにある有力な手段を活用しない理由にはなりません。

suna @sunasaji

PCRの検体採取や輸送や検査や保健所の負担が大変であることも事実だと思います。ただそれは、現実を無視した根拠のない特異度でPCRを否定するのではなく、むしろPCRの重要性を訴えて、十分な資金と資材と人手と実効的な支援によって解決されなければならない問題です。抑制を訴えるのは逆効果です。

suna @sunasaji

また、PCR検査を控えたことにより、コロナでない疾患でも医療へのアクセスが絶たれていた問題も深刻だったことにも注意が必要です。一般に医療者は病院に来た後のことを見ていますが、一般人の立場では有症でもコロナを疑われて普段なら診て貰えたはずの医療機関に行けないことも大きな問題なのです。

suna @sunasaji

感染症病床のない医院やCTのない診療所なども日本には大量にあり、それらからCTやPCRへのアクセスもコロナ禍においては十分でない場合があったことにも注意が必要です。それが多くの医療機関で閑古鳥が鳴く要因ともなっていて、検査不足がコロナ恐慌や病院の経営危機を引き起こしていたとも言えます。

suna @sunasaji

現状は改善に向かっているかもしれませんが、もしも現場にも強固なPCR忌避論が蔓延っているならば、それ自体も大きな問題であり続けています。現場の医療者や高リスク者を守るためにこそ、PCRは威力を発揮したはずのものであったのです。検査抑制は無駄な恐怖や差別を呼び、拡散抑制にも逆効果です。

suna @sunasaji

また検査さえ抑制すれば医療資源が守られるというのも甘いです。日本においても拡散は早かったわけで、それが医療の逼迫や自粛を招いた原因です。感染症対策の大原則である、早期発見・早期隔離・早期治療をやらないというならば、十分な理論とデータがなければなりません。 twitter.com/sunasaji/statu…

suna @sunasaji

拡散の早い感染症は、高速で燃え広がる火事のようなもので、重症者が出るまで待っていたら全く遅い。市中感染が加速度的に広がっていく状況では、軽症者・重症者・死亡者の「いずれも」加速度的に増えるので、どんなに高度な医療体制があっても、どんなに大量の医療資源があっても、間に合わなくなる。

2020-06-24 18:01:21

日付切取線 @krtr_date

✄------------ 6/26(金) -----------✄

suna @sunasaji

多少の判断力があれば、PCR検査の精度や特異度や感度が低く大量の偽陽性偽陰性が出るとか、PCR検査を抑制すれば死亡者数が抑えられるとか、検査すれば感染拡大するのに市中感染は無視できるとかいった、論理が破綻した説には慎重になると思うのだけどね。本邦では謎のPCR恐怖症が対策の遅れを招いた。

suna @sunasaji

せっかく大出血経済ダメージを負いつつも必死の2カ月自粛をやりとげたのに、その間にろくに検査数も拡大せずに手をこまねいていたのなら、本当に何のための自粛だったのかわからない。感染拡大は感染者と非感染者の接触でしか起きないのだから、自粛か検査隔離は有効で、後者の方がはるかに安いのに。

suna @sunasaji

しかも検査数が伸びなかった原因が、科学的には何の根拠もなかった「PCR検査は精度が低い論」だったとしたら、これほど馬鹿な話は無い。特異度99%だから偽陽性が大量に出るとかいう話がありえないのは、PCRの仕組みや検査実績を落ち着いて調べれば、小学生でもわかる。 twitter.com/sunasaji/statu…

suna @sunasaji

日本では、PCR検査は精度が低く、高確率で偽陽性偽陰性が発生する、と盛んに喧伝されています。 しかし実際は、PCR検査は特異度が非常に高く、感度も高い検査です。 それはなぜか、原理から説明してみることにします。

2020-06-02 09:38:01

suna @sunasaji

3月4月に必死で医療崩壊を食い止めようとした医療従事者や、仕事や給料を犠牲にStayHomeした人たちの努力で新規感染がようやく減らせたというのに、検査隔離も増やさずに自粛解除したら単に同じ道を辿ることになる。検査の有無にかかわらず、感染連鎖が加速すれば重症者や死者の増加も加速するためだ。

suna @sunasaji

若者の感染蔓延は放置してハイリスク者だけ守ればよいみたいな考えもあるみたいだけれど、ハイリスク者を介護するのはたいてい若者であることを思い出した方が良い。検査をしなければ無症状感染者から感染拡大するので、感染連鎖が続くのにハイリスク者だけ守れるなんてのは机上の空論でしかない。

suna @sunasaji

確かに検査するだけで感染拡大が止まるような簡単な病気ではない。しかしいったん広がったのに検査を絞って収束できた国は一つもない。ただの風邪だとか集団免疫だとか言って広がるに任せた国や地域はたいてい酷い目に遭っている。ブラジルやスウェーデンは最たる例。日本もいずれ加わるかもしれない。

日付切取線 @krtr_date

✄------------ 6/27(土) -----------✄

suna @sunasaji

@MASA75474659 日本の感染者や死亡者が少なかったのは、比較的感染拡大が緩やかだった東南アジアに位置していたためだと思われます。そしてその中では、日本の致死率は悪い方です。一方収束した台湾やニュージーランドでは日常が戻りつつあるので、収束するかどうかによるのではと思います。 twitter.com/sunasaji/statu…

suna @sunasaji

コロナ死亡率が話題だけど、日本は陽性確定者中の死亡率は上がり続けていて、ドイツの4%に迫ろうとしている。アジアで防疫に成功しつつある下の方の国々と比べて、低いとはいえない水準なのも気になる。死亡率まで欧米の後追いをするのではなくて、低水準の国々の手法を取り入れることも重要なのでは。 pic.twitter.com/oKznGrfMTr

2020-05-14 11:13:59

suna @sunasaji

news.yahoo.co.jp/articles/b7172… 福島県の偽陽性の件だけど、偽陽性らしき人を探しても4人しかいなかったと読める記事だよね。 福島の検査人数6415人、陽性82人中4人が偽陽性とすると78人が真陽性で、感度7割としても偽陰性33人が居るはず。残りの6300人は真陰性で、特異度は99.93%でやっぱ特異度高いですね。

suna @sunasaji

だいたい県は検証を考えずというけど、偽陽性の検証なんてどだい無理だし、仮に検証できたとしてもヒューマンエラー以外の理由は見つかりようがないんですよ。陽性が出た時点で、PCR検査機のウェルの中に、SARS-CoV-2にしか存在しない遺伝子断片が入っていたことは確実なのだから。

suna @sunasaji

何度でも言うけど、いくら個別の偽陽性の事例をあげつらったところで、PCRの精度の低さの証明には全くならないし、PCR以上の精度がある検査方法がある証拠にもならないし、PCR以外に感染者を見つけられる手法があることも意味しないし、PCRしなければ問題が解決する証拠にもならないんですよ。