米国に韓国ミステリーの波が到達! 米ミステリー批評サイトが韓国の2作品を『今月読むべき世界のミステリー小説6作』に選出(2020年6月26日)
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We've rounded up the month's best international thrillers, from @KatjaIvar, @AmeeraPatel, @ragnarjo, and more! crimereads.com/6-internationa…
2020-06-26 04:15:00英文「今月読むべき世界の推理小説6作」(CrimeReads、2020年6月25日) 最初の2作が韓国ミステリー。 チョン・ユジョン『七年の夜』(邦訳、書肆侃侃房) ハ・ソンナンの短編集(「あの夏の修辞法」等が訳されている作家) ほかにホーカン・ネッセル、ラグナル・ヨナソンら。crimereads.com/6-internationa…
2020-06-26 11:20:38-
【韓国】チョン・ユジョン(鄭裕静)『七年の夜』(Seven Years of Darkness)
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【韓国】ハ・ソンナン(河成蘭) Bluebeard’s First Wife (青髭の最初の妻)
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【スウェーデン】ホーカン・ネッセル The Summer of Kim Novak
(何作か邦訳がある作家だが、この『The Summer of Kim Novak』は邦訳されていない) -
【アイスランド】ラグナル・ヨナソン The Mist
(『闇という名の娘』『喪われた少女』に続く女性刑事フルダ・シリーズ第3作) -
【??/英語】Katja Ivar, Deep As Death(ソ連に生まれ、10代でアメリカに移住。その後、カザフスタンやアルゼンチン、フィンランド、日本の九州などを旅したのち、パリに定住。現在はパリで、1950年代のフィンランドを舞台に、ヘルシンキ初の女性刑事を主人公とするミステリー小説のシリーズを書いている。既刊2冊)
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【南アフリカ共和国/英語】Ameera Patel, Outside the Lines (南アフリカのミステリー作家のデビュー長編。ヨハネスブルグが舞台)
CrimeReadsでお薦めされてる韓国の作家、ハ・ソンナンの短編集『Bluebeard’s First Wife』(青髭の最初の妻 / 푸른 수염의 첫 번째 아내)。パトリシア・ハイスミスやダフネ・デュ・モーリアが好きな読者にうってつけ、とのこと。そんな作家だったとは。完全ノーチェックだった。
2020-06-26 11:33:57米国のミステリ批評サイトでお薦めされている韓国の作家、ハ・ソンナン。ちょっと検索したら日本語版Wikipediaに「河成蘭」の表記で記事がありました。Wikipediaには「ハ・ソンラン」と書いてあり、そのカタカナ表記も間違いとまではいえないですが、より正確な発音は「ハ・ソンナン」です。
2020-06-26 11:40:45米国のミステリ批評サイト「CrimeReads」で、パトリシア・ハイスミスやダフネ・デュ・モーリアが好きな人にお薦めとされている韓国の作家、ハ・ソンナン(河成蘭)。英訳短編集『Bluebeard’s First Wife』の収録作や、その日本語訳があるかどうかを調べたいですが、いまは時間がないのでまた夜にでも。
2020-06-26 11:48:21「韓国のパトリシア・ハイスミス」、ハ・ソンナン(河成蘭)の日本語で読める作品
※チョン・ユジョンが欧米で「韓国のスティーヴン・キング」と呼ばれているのは事実ですが、ハ・ソンナンを「韓国のパトリシア・ハイスミス」と呼んでいるのは、おそらく本まとめのみです。米国のミステリー批評サイトに「パトリシア・ハイスミスが好きな読者にお勧め」とあったので、本まとめでは便宜的にそのように呼ぶことにいたしました。
さて、調査結果。 アメリカのミステリ批評サイト「CrimeReads」で韓国のチョン・ユジョン『七年の夜(ななねんのよる)』 @kankanbou_e およびハ・ソンナン(河成蘭)の短編集が高く評価されている件ですが、この短編集の収録作を調べました。11編中、2編は日本語で読むことができます。(続く
2020-06-26 20:39:31まず、「CrimeReads」で取り上げられているハ・ソンナンの短編集『Bluebeard's First Wife』(英訳出版2020年6月)は、彼女の第3短編集『青髭の最初の妻(푸른 수염의 첫 번째 아내)』を全訳したもので、収録作は11編。 そのうちの2編、「ハエ」と「嬉しや、救世主のおでましだ」は邦訳があります。
2020-06-26 20:47:43ハ・ソンナン(河成蘭 / ハ・ソンランとも表記)の短編「ハエ」は、『韓国女性作家短編選』(穂高書店、2014年)で読めます。(訳者氏の名前までは調べられておりません、すみません……) 原題 파리、英訳題 Flies。 amazon.co.jp/dp/4938672332
2020-06-26 20:55:012編め。 ハ・ソンナン(河成蘭 / ハ・ソンランとも表記)の短編「嬉しや、救世主のおでましだ」は、『いま、私たちの隣りに誰がいるのか』(作品社、2007年)で読めます。 原題 기쁘다 구주 오셨네、英訳題 Joy to the World。 amazon.co.jp/dp/4861821215
2020-06-26 20:59:35なお、韓国の小説家、ハ・ソンナン(河成蘭)は、2019年に出た最初の英訳短編集でいっきに評価を高めたようです。 英題『Flowers of Mold』(かびの花)。こちらは彼女の1999年の第2短編集『隣の家の女(옆집 여자)』の全訳で10編収録。(書き忘れましたが、第3短編集は2002年刊行)
2020-06-26 21:12:23ハ・ソンナン(河成蘭)の最初の英訳短編集『Flowers of Mold』(かびの花)も、やはりミステリー読者にお薦めの本らしいです。 10編中、英訳版の表題作「かびの花」と、韓国語原書の表題作「隣の家の女」の2編を日本語で読むことができます。
2020-06-26 21:16:05ハ・ソンナン(河成蘭)の最初の英訳短編集の表題作である短編「かびの花」は、『現代韓国短篇選』上巻(岩波書店、2002年)で読めます。 原題 곰팡이꽃、英訳題 Flowers of Mold。 amazon.co.jp/dp/400022722X
2020-06-26 21:24:42ハ・ソンナン(河成蘭)の最初の英訳短編集(2019年)の韓国語原書(1999年)の表題作、短編「隣の家の女」は、『6 stories(シックスストーリーズ) 現代韓国女性作家短編』(集英社、2002年)で読めます。 原題 옆집 여자、英訳題 The Woman Next Door。 amazon.co.jp/dp/4087733602
2020-06-26 21:29:36