2020年6月29日

火砲小話~パンターF型のKwK44戦車砲とT-34-85に意外な関係かもだ?なおはなし

パンターF型の主砲に施された工夫と、それはひょっとするとT-34-85を参考にしているかもしれない……?というおはなし
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前置き プーマの5cm KwK39/1戦車砲

えすだぶ @FHSWman

なんじゃこりゃ。5cm戦車砲の要塞転用型っぽいんですが、いつものKwK39転用型(4枚目)じゃなくてプーマ用のKwK39/1? ただ見慣れないマズルブレーキが付いてたりして完全に謎 pic.twitter.com/ZQ6GzUnbVq

2020-06-28 18:14:52
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えすだぶ @FHSWman

なるほどBK5航空機関砲のマズルブレーキ。……いやでもなんでよりよってこんなレアなやつの。確かに弾薬は同じだし規模的には何の問題もないでしょうけども pic.twitter.com/YbuNkM8ice

2020-06-28 21:50:08
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えすだぶ @FHSWman

なぜかBK5航空機関砲用のマズルブレーキを付けたプーマ用5cm KwK39/1戦車砲を転用した簡易陣地砲架 こう書いてみると奇妙どころではない

2020-06-28 21:51:40
えすだぶ @FHSWman

そしてこの謎の簡易陣地砲架KwK39/1、どうもムンスターに現存してるみたいな……。234/4の隣でいかにもプーマに積んでたやつですよみたいな顔してますけど、鋼板を組み合わせたざっくりした上部砲架とか対戦車砲のを流用したと思しき照準器架台とか、明らかにプーマに積んであった状態じゃありません pic.twitter.com/9zMm71AFiT

2020-06-28 18:25:50
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えすだぶ @FHSWman

そもKwK39/1自体まったく見慣れないんですが、駐退復座機の配置がKwK39の並列から砲身上に変わってコンパクトになってたり、鎖栓の自動機構がゼンマイバネからコイルバネとラック式に変わってるっぽかったり、全体に8.8cm KwK43に似た構造なんですね。KwK39とは弾薬が共通なだけの実質別物だなあ pic.twitter.com/7lNDAmu9W4

2020-06-28 18:30:37
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えすだぶ @FHSWman

まあKwK39みたいに駐退機と復座機を砲身の左右に振り分けて配置するスタイルだとプーマの防盾には収まりませんわよね。上や下にまとめて並べるスタイルなら砲塔幅を食われないだけじゃなく、防盾幅を小さくできるんで防御面で好ましいのです pic.twitter.com/zpofyHxLfQ

2020-06-28 18:38:09
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本題

えすだぶ @FHSWman

するってえと何となくプーマと似た香りがするパンター小砲塔でも駐退機配置は変わってるんじゃろな……と、KwK44/1では上じゃなくて下に並べるスタイルですか。文字情報だけじゃなくてKwK44/1の構造がわかる図とかなんか無いかしら pic.twitter.com/TqwhZZjH6X

2020-06-28 18:46:09
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えすだぶ @FHSWman

そういえばKwK44/1はこの写真があったっけ……ってこの砲尾下に駐退復座機を置くスタイル、間違いなくT-34-85のZIS-S-53(2枚目)を参考にというかもうそのままじゃないですか!いやもうこれはこじつけとかじゃなく、もうどうしようもなくそのまんまです。いやびっくりだ pic.twitter.com/2vQjc8nAlZ

2020-06-28 19:05:40
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えすだぶ @FHSWman

そういや現存もしておりました……ボービントンのパンター小砲塔の残骸でも確かにKwK44/1の駐退復座機機配置が砲尾下にあることが確認できますね。筒自体は失われてますが丸い保持枠が残ってる pic.twitter.com/v9HWheFw3E

2020-06-28 19:13:59
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えすだぶ @FHSWman

戦車砲で駐退復座機を揺架ではなく砲尾の下に置くと、砲の根本付近が細くなるうえに後方のカウンターウエイトにもなるんで、その分だけ砲身を通常より前にずらして配置でき、砲塔内空間を広く活用できます。これT-34-85を成功させた裏技なんですが、パンターF型の小砲塔もそれを取り入れていた、と pic.twitter.com/0Rmi9RlKkY

2020-06-28 19:26:15
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えすだぶ @FHSWman

思い返すとパンター小砲塔、従来の砲に比べて砲眼孔がたいへん小さい。これZIS-S-53式の駐退機配置の現れであったんだなあ。今の今までさっぱり気づきませんでした pic.twitter.com/HBRgM72iQS

2020-06-28 19:28:04
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えすだぶ @FHSWman

こうしたKwK44/1の特徴のお陰で、パンターF型の小砲塔は従来と砲塔リング径が同等でありながら実質的には広く使える。これによって小砲塔化に伴う空間の現象を相殺し、従来より小さく重装甲だけど軽くて狭くもない砲塔という一見実現不可能な両立を達成する……多分そういう目論見なのです

2020-06-28 19:35:29
えすだぶ @FHSWman

この駐退復座機配置を取り入れたのは把握している限りだとT-34-85のZIS-S-53戦車砲が初です。するとパンターF型の小砲塔は計画時期からして、T-34-85を参考にしていた可能性がたいへん高いんじゃないかしら。独ソで同じアイデアをほぼ同時期それぞれ思い付いていたという可能性も否定はできませんが

2020-06-28 19:42:20
えすだぶ @FHSWman

パンター小砲塔とT-34-85が同じ解決策を取ってるっぽい件、個人的にだいぶ衝撃的なんですが伝われ

2020-06-28 19:45:11
えすだぶ @FHSWman

パンターの小砲塔(狭砲塔のほうが適当でしたっけか)に至る前に従来のパンター砲塔で指摘されてた欠点は ・ショットトラップ ・装甲防御力不十分 ・攻撃に晒される前面積が広すぎる ・戦闘室換気不十分 でしたっけか

2020-06-28 20:55:25
えすだぶ @FHSWman

そこで出てくるのが狭防盾パンター砲塔。これだと防盾は非常に狭くなってますが砲塔前面の幅は微減程度。1944年3月1日に纏まったくらいなのでこいつはT-34-85(ZIS-S-53)の影響は受けてない筈。狭防盾の搭載砲ってKwK42のままなのか、それともKwK44なのかどっちなんでしょうね pic.twitter.com/K7rkf1nNzy

2020-06-28 21:06:48
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えすだぶ @FHSWman

KwK42は駐退復座機が左右振り分け配置がから幅を食うといっても、実際防盾に比べれば砲そのもの幅はそこまで広くはない。これならKwK44でなくても狭防盾に収まったり……しないかなあ? pic.twitter.com/7LXUd8Zkc9

2020-06-28 21:15:49
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えすだぶ @FHSWman

パンターF型のKwK44でもKwK44/2のほうは駐退復座機が砲身の上にありますね。こいつは反動利用の機械装填なんで装填装置を置く都合からKwK44/1みたいな配置は取れなかったのかしらん。この写真だと砲尾下にあるやつがたぶんラマーの筒。装填台と即応弾4発ラックはこの写真だと付いてないっぽい pic.twitter.com/gAWz6IFgwT

2020-06-29 22:01:28
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えすだぶ @FHSWman

砲尾下駐退機配置のKwK44/1、自動装填のKwK44/2という風に一口にKwK44といっても全く別形式の砲で、こいつら別にシリーズでもバリエーションでもなんでもないんですよね。また末尾の「/1」は「その1」というより「別のやつ1」くらいの感じなので、更に全然違ったKwK44(無印)の存在も示唆されます

2020-06-29 22:11:52
えすだぶ @FHSWman

駐退復座機の配置だけでKwK44/1とZIS-S-53を結びつけるのってちょっと思考が引っ張られ過ぎでは?と思われるかもです。でも戦車砲で閉鎖機の下に駐退機を置くスタイルは以前には見られないS-53の一番(唯一かも)の目玉要素であるし、またドイツがこれを鹵獲したであろう時期とも符合するんですよね

2020-06-29 23:25:20
えすだぶ @FHSWman

ははあ。パンター狭砲塔の前、狭防盾砲塔に積む主砲は駐退復座機は砲身上配置ですか。この砲についての詳細は分からんですが、他に該当しそうなやつが無いんで、これが7.5cm KwK44 (L/70)の枝番が付かない無印にあたるのかもだなあ pic.twitter.com/sHATRsqMRe

2020-07-02 12:02:23
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えすだぶ @FHSWman

←こいつ、たった一枚の画像だけから判じ物めいて含まれてもいないかも知れない情報を勝手に読み取ろうとするのでよくない

2020-07-02 12:11:36
えすだぶ @FHSWman

狭防盾では駐退機が砲身上にある都合、それと干渉しないように測距儀を置くには天井を嵩上げするしかない。いっぽうパンターF砲塔では駐退機が砲尾下になったんで嵩上げなしで測距儀が置ける……のかなあ。砲全体の前進による装填空間確保の他にも利点があるのかも

2020-07-02 12:25:11

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