「人口減少と経済成長に関する研究会」報告書

「人口減少と経済成長に関する研究会」報告書 財務総合政策研究所 / https://www.mof.go.jp/pri/research/conference/fy2019/jinkou_report.htm [PDF] (講演録)人口、生産性、経済成長 吉川 洋(立正大学学長/財務省財務総合政策研究所名誉所長) / https://www.mof.go.jp/pri/research/conference/fy2019/jinkou_report01.pdf [PDF] 平成年代における構造変化 小野 稔(財務省財務総合政策研究所副所長) / https://www.mof.go.jp/pri/research/conference/fy2019/jinkou_report02.pdf 続きを読む
8
前へ 1 2 ・・ 13 次へ
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

産業別に生産活動をみると、製造業では多くの業種で就業者数が減少する中、一人当たり付加価値生産額(GDP)が上昇する方向に変化した。「輸送用機械」、「はん用・生産用・産業用機械」、「化学」、「一次金属」など、生産規模が比較的大きく、労働生産性も相対的に高い業種で

2020-06-30 00:43:54
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

GDP総額が増加しており、製造業全体としての労働生産性向上に寄与した。また、非製造業では、一人当たりGDPが上昇した産業も多かったが、就業者が増加し、かつ、一人当たりGDPが低下するという製造業ではみられない経路を辿った産業(「保健衛生・社会事業」など)も存在する。

2020-06-30 00:43:55
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

低賃金労働力投入による成長というビジネスモデルだが、産業全体としては労働生産性の低下を伴うものであり、人口減少下の経済成長という観点からすると、サステナブルとは言い難い。

2020-06-30 00:43:55
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

老年人口(65歳以上)は現在までのところ増加が続いており、2042年の39.3百万人をピークにその後減少するという姿になっている。日本では、人口減少もさることながら、高齢化も急速に進展しており、

2020-06-30 00:43:56
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

老年人口比率も2018年の28.1%から、2040年には35.3%、2060年には38.1%へと上昇すると見込まれている。

2020-06-30 00:43:57
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

中国の人口は2020年代後半から減少に転じる一方、インドの人口増加は続くことが予測されるため、インドの人口は今後中国を上回ることが見込まれる。また、アフリカの人口は、2020年代半ばに中国やインドの人口規模を上回った後も、著しい増加が続くと予測されている。

2020-06-30 00:44:44
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

その他の主な国・地域をみると、ヨーロッパ(EU)7の人口は、今後緩やかに減少すると予測されているが、アメリカ、インドネシアは、人口の増加が予測され、ブラジルも今後20年程度は増加が続くと予測されている。世界の総人口は増加が続くと予測されている

2020-06-30 00:44:44
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

就業者に占める高齢者(65歳以上)の比率は、コンスタントに上昇し、2018年には13.0%となったこと、⑥就業者に占める女性の比率は、2000年頃まで40%前後で横ばいであったが、2000年以降徐々に上昇し、2018年には44.3%となった

2020-06-30 00:44:45
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

2013年以降、2018年までの6年間の経済成長率(年率)は名目で1.7%、実質で1.1%と、名目成長率、実質成長率ともにプラスに転じ、GDPデフレーターが2013年を底に上昇に転じたことから名実逆転が解消された。CPIも2012年を底に上昇に転じた。就業者数は2018年に

2020-06-30 00:45:50
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

6,655万人となり、この間(2013~2018年)384万人増加した。正規雇用者が131万人増加した一方、非正規雇用者も304万人増加したことから、非正規雇用者比率は同期間中やや上昇した。また、雇用者報酬(総額)は283.6兆円で、この間、11.6%(年率1.8%)増加した。

2020-06-30 00:45:51
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

OECDの購買力平価レートは、プラザ合意以降、名目の円ドルレートから大きく乖離した状態となったが、日本でデフレ状態が長期にわたり、物価による調整が続いたこともあり、その乖離は徐々に縮小し、2013年以降両者はほぼ同水準で推移している。

2020-06-30 00:45:52
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

貿易収支は2007年まではおおむね10兆円以上の黒字となっていたが、2008年以降は黒字幅が縮小(2011年から2015年までは赤字)した。また、サービス収支は、1980年代後半に赤字幅が拡大し、1990年に6.1兆円の赤字となった後、

2020-06-30 00:47:04
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

2002年ごろまで5~6兆円台の赤字幅で推移した。その後は知的財産権収入が伸びたことなどからサービス収支の赤字幅が徐々に縮小し、2014年以降はインバウンドの増加などから赤字幅がさらに縮小し、2019年は黒字となった。

2020-06-30 00:47:05
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

2003年~2007年は輸出・輸入とも名目で10%以上の伸びとなっており、輸出は実質でも10%の伸びとなった。リーマンショック後の2008年~2012年は、輸出は名目で大きく落ち込み、輸入もわずかに減少となった。2013年~2018年では、輸出・輸入とも堅調に増加した。

2020-06-30 00:47:06
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

輸出の対GDP比に輸入の対GDP比を加えた貿易依存度は1985年の24.6%から、ボトムは1993年の16.0%、ピークは2014年の37.5%となり、2018年は36.8%であった。

2020-06-30 00:47:07
Bot08(日本カネ不足協会 会員) @ropcb08

純輸出は大幅に縮小し、GDPへの寄与は低下したが、貿易そのものの重要性は増しており、後にみるように、国内の産業(特に製造業)の構造変化にも大きな影響を与えている

2020-06-30 00:47:08
前へ 1 2 ・・ 13 次へ