2020年7月3日

【横山光輝「三国志」講座292「新帝」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第292話「新帝」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第15巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座292「新帝」01】 第292話です。舞台は再び魏に戻ります。曹操亡き後、後継者問題も決着し安定した状態と言えます。そんな頃、魏では魏王・曹丕を皇帝にしようという動きが重臣たちの間でひそかに進められていました。

2020-07-03 14:49:32
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」02】 この時点では、かなり形骸化しているとはいえ、漢の皇帝、献帝が玉座に座っています。そんな皇帝のもとに、魏の重臣がやってきて、退位を勧めます。ならぬ、と拒否する献帝。四百年に及ぶ歴史を持つ漢を、自分の代になって軽々しく潰せるかと。

2020-07-03 15:01:02
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」03】 これまでは、漢帝国を立てる形でやりたい放題だった魏ですが、魏がますます強大になるにつれ、二重構造では治まりきれなくなっていました。ついには魏王が漢に退位を求めてきたわけです。曹操によって忠臣を奪われていた献帝には対抗手段がありません。

2020-07-03 15:04:27
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」04】 さらには、献帝の妻となっていた曹操の娘までが、兄・曹丕からすぐ参れという使いが来たと言い出します。献帝は、まさかもう帰ってこないというのでは、と言うと、妻は、いま魏王に逆らえる人がおりましょうか、と答えます。

2020-07-03 15:06:38
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」05】 お前まで見捨てるのか、と言う献帝に対し、言葉もなく退出する曹皇后。待ってくれ、という献帝を振り切っていきます。妻にも見捨てられた献帝のところに、華歆が、このままでは刻々と禍が及ぶと警告します。

2020-07-03 15:09:25
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」06】 自分は位についてより、三十余年、一度の悪政を命じた覚えもない。もし天下の民が政治を怨むとすれば、それは魏という幕府の政治を怨んだのだ、と声を大にして訴える献帝。しかし、華歆は陛下の身を心配しての忠義の心だ、と言ってのけます。

2020-07-03 15:11:57
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」07】 勝手な理屈をつけおって…、と震える献帝。そんなやり取りをしている中、曹休、曹洪がやってきて、符宝郎を探します。符宝郎とは、帝室の玉璽や宝器を守る役目。祖弼(そひつ)がその役目です。曹休は玉璽を渡せと言います。

2020-07-03 15:16:24
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」08】 おとなしく渡せばよし、渡さぬとあらば、と剣を抜く曹休。祖弼は玉璽は天子の御宝、なんで臣下の手に触れさせてよいものか、無礼者、さがれ、と毅然と拒否します。有無を言わさず祖弼を斬り捨てる曹休。この乱暴狼藉を目の当たりにした献帝はおののきます。

2020-07-03 15:18:31
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」09】 しかも、献帝の周りには武装した兵士達が取り囲んでいます。華歆は、このままでは陛下の身にも禍が降りかかると申したのはこのことです、と言います。つまり、言葉は丁寧ですが、クーデター、武力を背景にした強制的な退位を迫っていたわけです。

2020-07-03 15:20:52
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」10】 おおっ、と泣き崩れる献帝。ことここに至っては何もできぬ、と魏王に皇帝の位を譲ることを宣言します。数少ない臣下達は皆涙を流しますが、華歆は、さっそく国を譲る詔書を書けと言い、悲しむ暇も与えません。こうして献帝は強制的に詔書を作らされます。

2020-07-03 15:25:17
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」11】 魏王宮にいる曹丕は、国を譲る詔書と玉璽が届いたと聞くと、これで自分が皇帝だ、と言い、早く勅使に会って玉璽をもらいにいこうとします。しかし、気が逸る曹丕に待ったをかける司馬懿仲達。こういうものは軽々しく受けてはなりませぬ、と言います。

2020-07-03 15:27:23
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」12】 もらうなというのか、と曹丕。仲達は、軽々しく受けると天下のそしりを受ける。何度も断って、それを天下に伝えてから受けるのがよい、と。奪い取ったのでなく、何度も断ったにも関わらず相手が懇願するから仕方なく受けるんだ、という形にしたいわけです。

2020-07-03 15:30:00
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」13】 その意を汲んだ曹丕は、献帝から国を譲るという詔書を持ってきた使者に、自分にはまだ天子となるだけの人徳は備えていないから受けられぬ、と言います。

2020-07-03 15:31:27
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」14】 何をぬけぬけと、といった表情の使者。持ち帰って献帝を励まして立派に国を治めてくれという曹丕。使者はわかりました、と言って持ち帰ります。これでよいのだな、と曹丕が言うと、仲達ははい、と答えます。

2020-07-03 15:33:49
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」15】 曹丕が詔書を受け取らなかったという報告に、献帝はどういうことだ、と華歆に尋ねます。華歆は、これは帝がもっと腰を低くしなければ受けていただけぬではないか、と言って、堯(ぎょう)の時代の故事を持ち出します。中国神話に登場する君主です。

2020-07-03 15:38:13
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」16】 堯が舜(しゅん)に世を譲ろうとした時、舜は拒んで受けなかった。そこで堯帝は二人の姫を舜王に嫁がせて、その後で帝位を譲られた、という例があると。献帝は、すると、自分の娘を魏王に嫁がせよということか、と言うと、ご賢察垂れたまえ、と華歆。

2020-07-03 15:41:16
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」17】 妻に逃げられ、娘まで差し出さねばならぬとは、と涙を流す献帝。翌日、涙をのんで二人の最愛の皇女を送り出します。曹丕は、二人の皇女を我が妻にと、と聞いて喜びますが、仲達は、まだ受けてはならぬ、と言います。なぜかと問う曹丕に、ともかく断れと。

2020-07-03 15:43:01
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」18】 曹丕は言われるまま、帝の気持ちはうれしいが、お受けする訳にはいかない、と使者に断りを入れます。再び戻る使者。曹丕とて、あれは堯舜の例を見習ったものだろう、献帝の行動の意図を理解していましたが、断る理由がわかりません。

2020-07-03 15:44:53
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」19】 仲達は、もはや曹丕が帝位に即くことは急ぐ必要はない。それより、世の智者どもが、曹丕が帝位を奪ったとそしりだすほうが恐ろしい。そのそしりを防ぐためだと言います。それでは、何度断ればいいのか、と曹丕。

2020-07-03 15:46:17
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」20】 仲達は、献帝が自ら玉璽を捧げて、魏王に譲るまで。つまり使者を通さず直接手渡すという儀式が必要だと。その段取りは華歆が手を打っていると言います。曹丕はよきにはからえ、とその時を待つことにします。

2020-07-03 15:48:21
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」21】 献帝にひとつの高台(うてな)を造営させ、そこを受禅台となづけ、ここで皇帝交代の儀式を上げさせる、という段取りです。献帝はここで逆らってもどうにもならぬな、と言って受禅台を造らせよ、と言います。献帝の最後の命令と言ってもいいでしょう。

2020-07-03 15:50:50
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」22】 こうして受禅台の造営が始まり、その年の十月に竣工をみます。魏は帝位を譲り受けるのに、これだけ念には念をいれたのです。受禅台が完成するや、直ちに禅譲の儀式がとり行われました。

2020-07-03 15:52:32
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」23】 高台(うてな)に立った献帝は、帝位を魏王に譲るという詔(みことのり)を読み上げ、帝位の証明である玉璽を渡します。それを受け取った曹丕は、献帝より請われて国を譲り受けた、今日より自分がこの国の皇帝であると宣言します。

2020-07-03 15:54:13
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」24】 義弟万才の声が響き渡る中、今日より国名を大魏(だいぎ)と号し、年号も黄初元年と改めると宣言します。献帝改め、劉氏よ、と華歆に呼ばれた元皇帝は、天に二日(にびつ)なく民に二王なし、という。天下を譲った上は漢の天子は諸侯の位に下げられるが道理。

2020-07-03 15:57:21
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【横山光輝「三国志」講座292「新帝」25】 ひざまずいて大魏皇帝の命をお待ち下さいませ、と。自分の処遇については曹丕のさじ加減ひとつというわけです。 曹丕は、劉氏を山陽公に封じる、そこで余生を楽しむがよい、と言います。ははーっ、と返事をする劉氏。

2020-07-03 15:59:37
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