批評はなぜ嫌われるのか

アニメや漫画、ゲームなどで批評が嫌われがちな理由について考えてみたまとめ。
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てらまっと𝕏 @teramat

また批評が叩かれているのをツイッターで見かけたが、個人的に、批評を擁護したいというよりは、そこで「批評」と呼ばれているものがどういうものなのか、なぜそれが忌避されるのか、あたりをもう少し詳しく知りたい

2020-07-05 23:03:26
てらまっと𝕏 @teramat

アニメや漫画やゲームでは「批評」は嫌われるけれど「考察」は非常に盛んなわけで、このあたりには日本のオタク文化(に特有?)の消費者の心性が深く関わっていると思う。批評を愛好する者は、批評が嫌われる理由や構造にも批評的に踏み込んで行ってほしい

2020-07-05 23:07:23
てらまっと𝕏 @teramat

そういえば前回アニクリの会が開かれたときに、発表しなければならないがとくに何者でもない自分の肩書として「アニメ批評愛好家」という謎のワードを発明したのは良かったと思う

2020-07-05 23:10:53
てらまっと𝕏 @teramat

批評家を名乗るのはためらわれるが批評を書いたり読んだりするのは好きだ、という方にはぜひ「○○批評愛好家」を名乗ってほしい

2020-07-05 23:12:57
てらまっと𝕏 @teramat

しかしこれは想像だけど、批評が嫌われる理由として「俺たちの好きなものを俺たちにはわからない小難しい言葉で良いとか悪いとか好き勝手言いやがって」みたいな意識があるのだとすると、それはそれなりに正当な理由なのではないか、という気もする

2020-07-05 23:17:51
てらまっと𝕏 @teramat

あまりうまく言えないが、アニメなり漫画なり、ある作品について語られる言葉が、その作品の鑑賞者や消費者のコミュニティの内部で循環するのではなく、それを踏み越えるような仕方で発せられるときに、コンフリクトが起こるというか…

2020-07-05 23:25:15
てらまっと𝕏 @teramat

「自分のよく知っているはずの慣れ親しんだ作品が、自分には理解のできない言葉で語られ、その良し悪しを判断される」という状況に対して、ある種の疎外感を感じる、ということだろうか。そうだとすると、これは知的エリートによる大衆文化の「簒奪」と言えなくもないかもしれない

2020-07-05 23:30:43
すぱんくtheはにーMk-Ⅱ @SpANK888

批評とはスノッブ層による大衆の「文化盗用だ」という視点か。なるほど。

2020-07-05 23:34:34
橙木ライト @toubokun

これは具体的な事象から何かを分析して論じる(例えば聞き取り調査とか参与観察に基づいた社会分析等も)際に直面する構造的な問題かもしれない

2020-07-05 23:43:05
かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン @wak

批評が嫌われるの、批評に興味ない人からすると、頓珍漢な批評が炎上した時くらいしか批評を目にすることがないからなんじゃないか。

2020-07-05 23:29:17
てらまっと𝕏 @teramat

そうかも。しかし他方で、もっと根深い敵意のようなものがあるような気もする…

2020-07-05 23:35:57
てらまっと𝕏 @teramat

批評が嫌われる理由として「炎上説」「文化盗用説」などが出てきた

2020-07-05 23:37:27
てらまっと𝕏 @teramat

批評がすごい嫌いなひとへのインタビューがないとわからんな…

2020-07-05 23:40:57
すぱんくtheはにーMk-Ⅱ @SpANK888

でも「批評が嫌われる」姿って、ふた昔前ぐらいの「サブカルがオタクから嫌われている」姿と重なるねぇ。

2020-07-05 23:39:42
すぱんくtheはにーMk-Ⅱ @SpANK888

私はそもそもオタクコンテンツに触れたのって、スノッブへの憧れが入り口だからなぁ。

2020-07-05 23:53:03
坂上秋成 @ssakagami7776

最近思うんだけど、批評行為って、文章を書くとか演説をするとか以前に、何かしら自分を取り巻く世界について言及したいという欲望そのもの――つまりは行為じゃなくて生き方そのものの問題なので、止めようと思って止めれるもんでもない。プロでもアマでも、批評家の人は一生批評家なんじゃないかな。

2020-07-05 19:35:21
坂上秋成 @ssakagami7776

当たり前だけど俺だって自分の作品について批判的に言及されたらムカーっとする。けど同時に、それが誠実な意図を持った批判であれば、自作をよりよくしていく方法や可能性について思いを馳せることができる。そうやって世界のクオリティを上げていけるなら、批評ってのは十分に生産性のある存在だよ。

2020-07-05 19:41:36
すぱんくtheはにーMk-Ⅱ @SpANK888

批評批判ってたぶん製作者に向かって書いてるもんじゃあないと、私は思ってる。だからそれで作者が喜ぼうが怒ろうがどーでもいい。そんなことは関係無い。

2020-07-05 19:48:40
ワクテカ @rewktk

「自説を主張するのに作品を利用されるのが嫌」というのはあると思う。そのために作品そのものが軽んじられていると感じて怒りに火がつくタイプの

2020-07-05 23:45:28
てらまっと𝕏 @teramat

たしかに、批評への敵意は作品への愛(?)ゆえという感じもある

2020-07-05 23:49:08
さ.て. @sktttr

確かに政治的主張の為やその人のポジションの為に利用されてる感のある批評ってある気がする。 twitter.com/teramat/status…

2020-07-06 00:14:47
橙木ライト @toubokun

差別や貧困の経験が社会批判のためにあるわけではない(が、時に社会批判のための材料として利用されているように見える)のと同様に、作品も批評のためにあるわけではない(が、時に批評のために利用されているように見える)、みたいな構造的な問題はありそう。

2020-07-05 23:48:25
橙木ライト @toubokun

しかも社会批判はまだ「差別や貧困と戦うために必要」という(あえて言えば)言い訳が容易に成り立つだろうけど、批評はなんのために必要なの?と思われやすそうだというのも

2020-07-05 23:52:10
オガワデザイン @ogawads

僕は批評は分からないけど、ベタなモデラーだった90年代終わりに村上隆がオタク業界を絶賛して、これはアートだと言い始めた頃に同じような嫌悪感を抱いた。オタク民藝運動と言えば聞こえが良いけど、結局は知的で自分たちでは敵わないロジックで武装した征服者に簒奪される原住民の気分を味わった。

2020-07-05 23:50:41
オガワデザイン @ogawads

だからって訳じゃないけど、プロのモデラー(原型師)になるのは諦めて、もう少しロジックで戦える商業デザイナーになったのよね。結果的だけど。だから未だにオタク系コンテンツをモチーフにした現代アートや批評には生理的に警戒感がある。後になれば村上隆は本当にオタク文化をリスペクトしていて→

2020-07-05 23:53:47