小学校の教科書にも載っているスーホの白い馬の話は、一言で言えば、失った愛馬を偲んで楽器を作るというよくあるタイプの馬頭琴起源譚を基に貴族の悪行を強調して階級闘争文学に作り直し出版された漢語民話集を読んだ満州在住体験のある作家が創作した物語。
2019-10-27 12:22:52実際にスーホの作者大塚勇三が参照した「馬頭琴」という物語の初出は、内蒙古文学芸術工作者連合会民間文学研究組という民話から階級闘争的要素を見出だし革命プロパガンダ文学を編纂する機関の著した、子ども向け民話集であった。1956年に出版後、59年日本語訳され中国の対外宣伝雑誌にも掲載された。
2019-10-27 12:37:09スーホとはモンゴル語の人名のスフ(スヘとも。斧という意味)を漢字音写した蘇和を漢語読みした発音から来ている。漢語の「馬頭琴」の物語ではチャハル(現内モンゴル自治区ウランチャブ市の一部)の草原が舞台で、王様の他に狼も登場し、王様の悪行がより残酷に憎しみを煽る描写になっているという。
2019-10-27 12:46:54詳細はこの本を購入して読んで下さい。 「スーホの白い馬」の真実 モンゴル・中国・日本それぞれの姿 ミンガド・ボラグ (著) amazon.co.jp/%E3%80%8C%E3%8…
2019-10-27 14:00:53私としては、中国のプロパガンダにのみ焦点を当てたい訳ではなく、日本人の満州侵略と教科書で強化されるオリエンタリズム、民話は多様なバリエーションを持ちうることに興味関心を抱いて頂きたいです。 twitter.com/mototchen/stat…
2020-07-12 13:42:10@Yapon_bagsh @nekonoizumi @swim_shu 貴方のツイートをまとめさせていただきました。御覧くださると幸いです スーホの白い馬の真実 togetter.com/li/1557881
2020-07-12 11:25:49国語教科書に長らく載っている作品と言えば、他に思いつくのは「スーホの白い馬」。これも60年代から。 ちなみに「スーホの白い馬」には、その複雑な成立の経緯の研究がある。 ⇒ミンガド・ボラグ『「スーホの白い馬」の真実 モンゴル・中国・日本それぞれの姿』風響社 (2016) amazon.co.jp/dp/4894892235
2019-02-01 00:36:17実は「スーホの白い馬」の原話は1956年に中国で出た民話集に収録されているのだけど、「内モンゴルの民話」とされた原話は、当時の中国共産党の「階級闘争」イデオロギーを組み込んで改変された創作民話に近いものという。 fukyo.co.jp/book/b253171.h…
2019-02-01 00:45:35目次あり。「子供たちに親しまれている「民話」の誕生秘話。モンゴルの馬頭琴起源伝説や中国創作文学と対比しながら、経過と背景をたどる。」 ⇒ミンガド・ボラグ『「スーホの白い馬」の真実 モンゴル・中国・日本それぞれの姿』風響社 fukyo.co.jp/book/b253171.h…
2016-11-01 23:36:31「…白い馬は射殺されたのではなかった!?小学校国語教科書にも登場する「スーホの白い馬」。子供たちに親しまれている「民話」の誕生秘話。モンゴルの馬頭琴起源伝説「フフー・ナムジル」や中国創作文学「馬頭琴」と対比しながら、…」
2016-11-01 23:36:54「ある時、一人の教員に「モンゴル人は馬に対して特別に親しい感情を持つ民族だと聞くが、『スーホの白い馬』では、どうして白い馬を矢で射殺してしまうのか」と質問されたことがある。馬を愛する人々が、その愛する馬を残酷に射殺すはずがないということである。…」
2016-11-01 23:39:42「…モンゴル文化に理解のある人なら、これは当然の疑問…では、なぜ…「スーホの白い馬」に…モンゴル文化と矛盾する場面が描かれているのだろうか。もしかすると日本で読まれている「スーホの白い馬」はモンゴルの民話ではないのではないか。だとしたら、それはいったいどういうことなのか…」
2016-11-01 23:40:44「…第三章では、「スーホの白い馬」の原典である中国語版「馬頭琴」のオリジナル話について検討するとともに、中国語版「馬頭琴」が作られた政治的、社会的背景について考察する。…」
2016-11-01 23:41:51「…第四章では、中国語版「馬頭琴」が作られた頃の階級闘争のプロパガンダや共産党を賛美する歌に利用されたモンゴル民話や民謡などのテキストの分析を行い、「スーホの白い馬」の原典である中国語版「馬頭琴」を取り巻く政治的、社会的背景を再考察する。」
2016-11-01 23:42:15①安藤慶太様のFBより 正論3月号・在日のモンゴル人通訳・翻訳家のミンガドボラグ氏「少数民族理解を歪める中国の〝プロパガンダ〟」 日本の児童にとってモンゴル人理解の〝洗礼〟となる教育素材に、小学校の国語教科書の「スーホの白い馬」という話があります。これはかなり有名でモンゴル民話だと→
2020-02-04 13:33:53②→教えられ、そう考えている日本人は実に多いのですが、実際にはモンゴルに「スーホの白い馬」なんて話などないのだそうです。 この話、実は文革期の中国で社会主義思想や階級闘争というものを浸透させるためにプロパガンダとして創作された話で、この物語に出てくるモンゴル人の行動は、→
2020-02-04 13:33:54③→中国人によるモンゴル人のイメージに基づく創作なのです。ですから当然、生粋のモンゴル人から見ると、「こんなことモンゴル人は絶対やらないよ!」となってしまいます。ボラグ氏はこうした構図を「スーホの白い馬の真実」で実証的に明らかにしました。 漢民族の見方やイメージが間に入ることで→
2020-02-04 13:33:54④→こうした齟齬があちこちで起こりがちです。「遊牧による草原の環境破壊は深刻である」なんて話もそうです。私はこれを中国人から随分聞かされたことがありますが、ボラグ氏は、そうした話がいかに杜撰で遊牧民族の文化への偏見や無理解に基づくものか、を訴えています。【抜粋】#スーホの白い馬
2020-02-04 13:33:54⑤ 元記事リンクfacebook.com/permalink.php?… モンゴル人ボラグさんの記事全文は「雑誌 正論3月号」で読めます。 スーホの白い馬、子供の教科書に載ってましたよね。。 これも”中国政府の作ったモンゴル人のイメージ”戦略だったとは。恐ろしい。モンゴル人の声に耳を傾けるべきですね。#スーホの白い馬 pic.twitter.com/SSGd93aAI8
2020-02-04 13:33:54