【横山光輝「三国志」講座298「三虎逝く」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第298話「三虎逝く」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第15巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座298「三虎逝く」01】 第298話です。 連戦連勝の蜀軍、その勢いのまま蜀歴・章武二年の正月を迎えます。正月の一日くらいはゆっくりくつろいで酒を飲んでくれ、と玄徳は将軍たちを労います。

2020-07-13 13:44:19
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【横山光輝「三国志」講座298「三虎逝く」02】 酒宴の席の話題ですが、多くの将が老いてこの寒さもひとしおこたえるだろう、と玄徳が前フリ。しかし、若い関興、張苞などが役になってきたので心強いと。周りの部下達も、頼もしい若者達、いずれ蜀帝国を担う人物となるだろうと褒め称えます。

2020-07-13 13:46:51
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【横山光輝「三国志」講座298「三虎逝く」03】 連戦連勝しているとあって、格別の酒じゃ、と上機嫌の玄徳です。しかし、ここで渋い顔をしてる人物がいます。かの老将、黄忠です。黄忠は宴席を離れ、槍を持って乗馬します。一合戦しに行くと言って一部隊を率いていきます。

2020-07-13 13:48:51
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【横山光輝「三国志」講座298「三虎逝く」04】 さすがに陣の門番が黄忠を呼び止め、どこへ行くのかと訪ねます。黄忠は笑いながら、玄徳が酒の席でみんな老いたと言ったが、年は老いてもまだまだ若い者には負けん、今から呉軍に一泡ふかせて帝を安心させようと思うて、と出陣の意思を見せます。

2020-07-13 13:51:00
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【横山光輝「三国志」講座298「三虎逝く」05】 率いる家来は数十騎。危険ではないかと言われますが、一泡ふかすだけだからこれで充分、と黄忠は意に介しません。呉は連敗に懲りて、潘璋、韓当、周泰など戦上手を揃えていると言われても、そんなもの気にする黄忠かと一蹴。さっさと出撃していきます。

2020-07-13 13:53:09
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【横山光輝「三国志」講座298「三虎逝く」06】 黄忠を止められなかった門兵は見殺しにはできんと後を負わせつつ、玄徳に報告に向かわせます。黄忠の行動を聞いた玄徳は、また老将軍は負けん気を出したな、と言って、張苞と関興に助けに行くように命じます。それでも、そこまで危機感もってない表情。

2020-07-13 13:55:16
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【横山光輝「三国志」講座298「三虎逝く」07】 張苞らは直ちに出発します。一方、黄忠は呉陣の中を進んでいきます。十騎余りなので呉軍もまさかこれが蜀軍だとは疑ってなかったようです。黄忠は、呉軍の先手の大将、潘璋の帷幕を見つけると攻撃させます。

2020-07-13 13:57:06
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【横山光輝「三国志」講座298「三虎逝く」08】 この騒ぎに呉軍は何事か、反乱か、と出てきますが、黄忠が我こそは五虎将軍の一人黄忠なるぞ、と名乗りをあげ、潘璋に勝負を挑みます。なんとも大胆な行動に驚く潘璋。捕らえるように命じると呉兵が黄忠に殺到します。

2020-07-13 13:58:50
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【横山光輝「三国志」講座298「三虎逝く」09】 黄忠御年七十五。しかし、まだまだ若い者に負けぬと、槍を振り回し、呉兵をバッタバッタと斬りまくります。さすが五虎将軍の一人、と驚愕の表情の潘璋。かかってこい、という黄忠の勢いに、わわわ、とおののいて逃げ出します。

2020-07-13 14:00:10
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【横山光輝「三国志」講座298「三虎逝く」10】 逃さぬ、と追撃を行う黄忠。潘璋危うしと、呉兵達は弓矢で援護。この援護射撃が黄忠に当たります。落馬してしまった黄忠。捕らえろ、と殺到しますが、黄忠は槍を杖代わりにして立ち上がり、死出の道連れ、死にたい奴は前に出ろ、と凄んでみせます。

2020-07-13 14:02:34
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【横山光輝「三国志」講座298「三虎逝く」11】 黄忠の睨みに立ちすくむ呉兵達。そこに張苞、関興らの救援軍が到着します。蜀軍の到着に混乱する呉軍。乱戦となった中、黄忠の姿を見つけた張苞と関興。黄忠は、敵将の首をとるまで戦うぞ、と未だ戦意衰えていません。

2020-07-13 14:04:33
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【横山光輝「三国志」講座298「三虎逝く」12】 敵は算を乱して逃げているので、敵将の姿もどこかわからない、と張苞。もうこれで充分な働き、そろそろ陣に引き上げてください、と関興。そこまで言われて黄忠は、ようやく引き上げを了承。関興は自分の馬に黄忠を乗せ、張苞が引き上げを命じます。

2020-07-13 14:06:32
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【横山光輝「三国志」講座298「三虎逝く」13】 蜀の陣では、玄徳が待っていましたが、黄忠が重傷と聞いて顔色を変えます。雪降る中、外に出て黄忠のもとへ駆けつける玄徳。黄忠はすでに立ち上がることは出来ません。担架に乗せて手当すればいいのに、とか思いますが、もはや手遅れだったのでしょう。

2020-07-13 14:09:22
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【横山光輝「三国志」講座298「三虎逝く」14】 自分の言葉を気にしてか…、と玄徳。宴席とはいえ少々うかつな言動を悔いています。黄忠は、いえいえ、と何か帝のために尽くしたくて、と答えます。年はとってもまだまだ若い者には負けんと、年甲斐もなく気ばかりあせっていたと。

2020-07-13 14:11:00
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【横山光輝「三国志」講座298「三虎逝く」15】 玄徳のような高徳の方の側に七十五歳のこの年まで仕えることが出来て幸せだったと黄忠。陛下もお体をいとわれ…と言ったところで力尽きて倒れます。黄忠!と呼びかける玄徳。しかし、応えることはすでにありません。

2020-07-13 14:13:27
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【横山光輝「三国志」講座298「三虎逝く」16】 思えば、長沙での関羽との一騎討ちが縁となり、玄徳に降って以降、数々の戦で功績をあげてきた黄忠。玄徳の漢中平定にも大きく貢献しました。しかし、最期は死に急いだ感があります。正月という祝日に凶報をもたらしてしまいました。

2020-07-13 14:18:23
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【横山光輝「三国志」講座298「三虎逝く」17】 関羽、張飛、趙雲、馬超、黄忠の蜀の誇る五虎大将軍。今、関羽、張飛に続いて3人目がこの世を去りました。五虎大将軍に補充はありません。カリスマ性を持つ特別な人物に与えられた呼称は、他の役職のような引き継がせるという発想はなかったようです。

2020-07-13 14:24:18
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【横山光輝「三国志」講座298「三虎逝く」18】 思わぬ形での忠臣との別れとなった玄徳。しかし、ここで歩みを止めるわけにはいきません。蜀は再び進撃を開始するのですが…。続きはまた次回となります。 今回はここまで。

2020-07-13 14:25:56