今年の就職戦線もぼちぼち後半戦に入ったようだが、震災や原発事故の影響でメーカーの採用プロセスが遅れた分、昨年よりも若干長期化するんじゃなかろうか。もしかすると10月ぐらいまで続くかも。となると、ここから先は心を折らないよう、踏ん張ることが重要だろう。
2011-06-30 02:11:33これまでに膨大な数の学生の就活を見てきたが、就活がスムーズに進むかどうかは、学生生活の充実度、仕事に対するイメージの明確さ、そして志望先とのマッチングの3点で決まるように思えるのだ。コミュニケーション能力って、二次的な要素なんじゃないかね。
2011-06-30 02:14:07学生生活の充実度はもちろん勉強関係だけではなく、課外活動とか遊びなどをすべてひっくるめたもの。要は、「学生」であることを存分に満喫しているのかどうか。学生の特権とはつまるところ時間の自由度の高さだ。その自由度を駆使しているか。オレが人事担当者ならそこを見たい。
2011-06-30 02:17:082点目の仕事のイメージなんだが、企業は就活熱心な学生を求めているのではなく、仕事に対する好奇心や意欲の高い人材を求めているのだ、と考えればわかると思う。もちろん学生が仕事のすべてを把握できるわけじゃない。だけど、いろいろと調べることはできるはず。それを惜しみなくやっているか。
2011-06-30 02:18:383点目の志望先とのマッチングだけど、まあ、どんなに優秀で充実した生活を送っている学生だって、超人気企業・業種・職種にトライしたら苦戦するに決まっている。また、業種によって採用プロセスの時期が違う。順調にいっても相対的に遅く決まる者もいる。そのあたりをひっくるめた要素ということ。
2011-06-30 02:21:15ここ何年かの高校への出張講義とかオープンキャンパスでの質問などから、高校生が大学・学部を選ぶとき、そこの就職状況を意識する傾向が強まっている。そういうニーズに応えるべくw、オレも進路の説明はしている。ただ、そういう発想で選ぶのは、学生生活の充実度ではむしろマイナスだ。
2011-06-30 02:25:06企業はやはりクリエイティブな人材がほしいわけだし、それは好奇心が土台にあるのだし、好奇心を刺激し続けるには、自分が興味を持っていること、おもしろいと感じることに、身と時間を委ねる必要があるんじゃないのかね。
2011-06-30 02:27:12どれほど単純に思える仕事というか作業といえども、クリエイティブな人材は必要だよ。それは工場のTQCサークルを見ればすぐにわかるはず。事務的な作業だって、工夫ができる人、全体の流れを把握できる人、臨機応変な対応ができる人は、クリエイティブな才能にあふれている。
2011-06-30 02:29:17とことん時間をつぎこんで何かをやっている。しかもそこに「学生らしさ」が垣間見られる。そういう学生は、やはり魅力がある。少なくともオレは、就活に有利だからという思いでビジコンだのインターンだのに明け暮れる学生よりも、そういうタイプの学生に将来性の豊かさや頼もしさを感じる。
2011-06-30 02:31:58オレはついついインターンとかビジコンには批判的・否定的になってしまうのだが、もちろん仕事への好奇心に駆られてトライするのはいいと思うんだよ。だけど、面接のときに「学生時代に一番力を入れたことはインターンシップです(キリッ」という事態は避けてほしいが。
2011-06-30 02:34:14これまでに繰り返し述べていることなんだけど、役に立つ(立ちそうな)ことばかりやっていると、間違いなく役立たずになってしまうんだよ。いちばん付加価値の高い仕事というのは、価値のないところに価値をつくることなんだから。そこでは、どれだけ抽斗があるかが勝負だよな。
2011-06-30 02:39:23「それは何の役に立つのでしょう」と質問してくる部下がいたら、たぶんオレはその時点でダメ出しすると思うw どんなことでも役に立ててしまうのが腕の見せ所だろ。
2011-06-30 02:41:43人がいちばん魅力的にみえるのは、好きなことを楽しそうに語るとき。コミュニケーション能力をどうこうするよりも、そういうフィールドに話題を引き込むことが重要じゃないのだろうか。
2011-06-30 02:47:35楽しいと思うことは、ちょっと「お勉強」することによって、もっと楽しめる。たとえばF1を好きな人がモンテカルロを訪れたとしよう。コースを歩むだけで楽しかろう。そしてモナコGPの歴史をちょっと調べておけば、そこにはまた違った光景が見えてくるはずだ。「お勉強」は楽しさを増幅する。
2011-06-30 03:07:46