立国の合流は野党の再興になるか？

四葉達也 @roseknight0204

【立国合流の愚】 今さらの如く立憲と国民民主党との合流が話題となっているが、これは成功しないだろう。同じ話しは去年にも存在した。有権者としては何の魅力も感じまい。 ここで何故合流が問題かを説明しよう。

四葉達也 @roseknight0204

合流派はよく小選挙区制度を理由に取り上げる。大きな塊でなくては反自民党の受け皿になれないと言う。だが、大きな塊とやらは長続きできるのか？ 国民が野党に求めているものは自民党の現状維持的な姿勢の克服だ。我が国の有権者の大半は改革志向の保守派。単に反安倍を叫ぶだけでは支持はない。

四葉達也 @roseknight0204

野党は経済や外交、国防等を体系立てた国家ビジョンを明確にする必要がある。また、従来の政治自体を刷新することも重要だ。 破壊は一夜に為せど、創造は一日に成らず。仮に共闘で現政権を倒しても、創造の段階にて同志は各々の個性に還る。猜疑心や虎視眈々たるものが表れて、集団は分解する。

四葉達也 @roseknight0204

民主党政権がいい例ではないか。自民党から政権を奪ったところまでは良いが、党内の分裂が起きた。その結果、同党は無党派の失望を買って凋落した。 結局、大きな塊はいざとなれば直ぐに分解する脆いものだ。野党は表面的に仲間を揃えることで安心したいだけだ。そんな弱い志を有権者は見ている。

四葉達也 @roseknight0204

合流支持者には、立憲の政権追及能力と国民民主党の提案能力を合わせればいいという人もいる。だが、立憲は組むに値する党なのか？ 立憲はかつてリベラル保守という理念を掲げた結党した。これは旧来の右、左の構図を塗り替える発想であった。そして、立憲主義によって政治の再興を目指そうとした。

四葉達也 @roseknight0204

だが、昨今の立憲の内情はどうか。 憲法論議は禁止されて、執行部による実質的な独裁が行われている。執行部の大半は旧民主党政権のメンバーだ。彼らの意向に合わない議員は厳しい立場に立たされる。山尾しおり氏や須藤元気氏が離党したのも当然だ。 また、政権追及も桜といった小悪ばかりだ。

四葉達也 @roseknight0204

立憲には与党の行動の背景を分析する気がない。問題の本質を理解する意欲が感じ取れない。 これでは有権者にやる気を疑われても仕方がないだろう。

四葉達也 @roseknight0204

本来、批判とは政策論議の中で行われるものだ。 時の政権が何かの政策を打つと、様々な課題が見えてくる。中には利権等の与党自身の問題もあるだろう。その解決策を考えるために与野党の論議が行われて、その中で野党による与党批判が起きるのだ。これは与党の矯正を促すためでもある。

四葉達也 @roseknight0204

立憲は旧社会党的な姿勢を更新できていない。 昔の自民党には幾つもの派閥が存在しており、党内民主主義が存在した。また、戦後からの復興という国民に共通したビジョンもあった。だから社民党は自民党の批判を主とすれば良かったのだ。 だが今の自民党は安倍による一枚岩で、国全体のビジョンもない。

四葉達也 @roseknight0204

もはや政策の提案を自民党の非主流的な派閥に任せてよい状態ではなくなったのだ。だからこそ国民民主党が野党として提案を行うようになった。同党ならば提案も批判もできる。今の状況では提案の次に批判が来るのだから。 立憲は旧社会党的な姿勢が通じないことを分かっていない。

四葉達也 @roseknight0204

現在言われている立国合流では、党名を民主党にしようと言う。しかも枝野幸男は自身を総理にしようと言う。合流が立憲主導になることは明らかだ。 これらは現実を直視せぬ妄言である。本当に合流が成立すれば自民党は安泰だろう。 (以下、一例) pic.twitter.com/aNH8D7xlSZ

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四葉達也 @roseknight0204

合流派は「民主党」の名前にすることで有権者への責任を果たそうと言うが、無駄である。 前述したが、民主党政権の凋落は無党派保守の失望を買ったことで生じたのだ。しかも立憲の大半はかつての政権を潰した政治家ばかりだ。つまり、党の世代交代が進んでいないのである。

四葉達也 @roseknight0204

世代交代の無さで自民党と立憲は共通している。過去に失政を働いた連中が失敗をまともに総括せずに上層部に留まっているのだから。 有権者は政治の新陳代謝を望んでいる。これでは野党に支持は集まらない。こういった人々の思いを合流派は理解できていないのだ。これでは話にならない。

四葉達也 @roseknight0204

民主党の復活を主張している連中は、民主が最終的に自民党に敗北したという認識を持っていないと考えられる。自分等だけが満足するようなことばかり言って、無党派保守への呼び掛けを考えていないのだ。 このまま合流すれば、合流後の党は七年半前の衆議院選挙のような結末を迎えるだろう。

四葉達也 @roseknight0204

また、仮に自民党を倒せたとしても政策理念の根本的な違いから分裂が生まれるだろう。前述した通り、創造の段階では各々の個性が出てくるようになる。そうなれば意思決定の速度が遅くなる危険がある。 有権者はその様を見て、悪夢である旧民主党を思い出す。そして、野党の命脈は完全に絶える。

四葉達也 @roseknight0204

今必要なことは意識の更新だ。まず、民主党は自民党に敗北したという認識を持つこと。そして、旧民主党の主要メンバーを引退させるべきだ。次の世代に主導権を渡すことこそが旧政権の責任ではないか？ 政争の時代は終わりだ。理念という芯を如何に大きくするかが問われている。