米山隆一新潟県知事辞任劇舞台裏など(鷲尾英一郎著「鷲尾血風録」より)

鷲尾英一郎の著書「鷲尾血風録」で詳細に描かれる米山隆一新潟県知事辞任劇の舞台裏などについて連続ツイートしたものをまとめました。米山落選時代の出来事や森裕子、黒岩宇洋関連の話題も追ってツイートし追加します。
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徳本 @tokumoto0

菊田から何の説明も謝罪もないまま、いきなり送られてきたFAXは池田千賀子の選挙対策本部設立準備会の告知だった。

2020-08-09 16:42:04
徳本 @tokumoto0

当時新潟には「米山知事と連携する新潟県民の連帯」、通称連帯という元民進党所属の議員団が連携する枠組みがあった。池田の選対準備会の前日に池田を招き連帯の会議を開く予定だったが、菊田は欠席。当初出席と言っていた池田も結局来ず。例によって理由は、菊田と森に止められているから、だった。

2020-08-09 16:42:42
徳本 @tokumoto0

マスコミが勢揃いする連帯の会合に池田が出るとそちらが目立ち、菊田、森、共産党、市民連合が中心となる選対がお株を奪われる。そんな邪推から森らが池田を欠席させたのは明白だと鷲尾は談じ、池田出馬に対する印象はさらに悪化。

2020-08-09 16:43:09
徳本 @tokumoto0

さらに、黒岩宇洋が連帯の会合で唐突に連帯の無効を宣言。米山知事との連携が目的ならば、米山辞任で契約は無効という理屈である。黒岩は変節したと鷲尾。連帯設立に際し、統一地方選では連帯で推薦を出したいとか、米山に「こちら側でやってください」と前のめりに話していたのが黒岩だったからである

2020-08-09 16:43:41
徳本 @tokumoto0

ここから菊田や黒岩の無責任さを過去の事例も挙げつつ切々と語る鷲尾。そして5月12日、池田の選対準備会当日。意外にも鷲尾はこれに出席するつもりだった。何らかの経過説明、謝罪のうえ一致団結したい、という話があるものと信じていたからである。だが、この信頼も木っ端微塵に打ち砕かれる。

2020-08-09 16:44:15
徳本 @tokumoto0

池田の選対本部設立準備会当日の朝、先乗りしていた大渕健県議から鷲尾へ大変なことになっていると電話が入る。大渕曰く、 ・準備会どころか選対発足式になっている ・テレビカメラも来ている ・鷲尾も他の政党とひな壇に並ぶことになっている ・共産党とも一緒の画になる ・いいんですか?これ

2020-09-05 23:25:46
徳本 @tokumoto0

電話を受け、静かにブチ切れる鷲尾。 >いいも何もないだろう。 何の話も聞いていない。 そう、私は完全に騙されたのだった。 私がひな壇に座る画さえ撮れれば、あとは鷲尾は動けるわけがない、という魂胆に違いない。

2020-09-05 23:26:22
徳本 @tokumoto0

さらに鷲尾のもとに菊田からショートメールが届く。 「選対本部の顧問に就任してください」 当然鷲尾は断り、以上の経緯をこう結ぶ。 >そういうやり方だったということをここで明らかにしておきたい。

2020-09-05 23:26:57
徳本 @tokumoto0

その後、鷲尾は自民党新潟県連幹事長・柄沢正三から花角英世候補の支援を要請され、これに応じる。花角の当確が出た後に柄沢から「これからは一緒にやっていこう」と電話を受けた鷲尾はその後自民党との距離を縮めて行き、翌年3月に入党することとなる。

2020-09-05 23:27:42
徳本 @tokumoto0

終盤、2022年が新潟県の分岐点になると語る鷲尾。6月に県知事選、7月に参議院選挙、10月に新潟市長選と続く大型選挙に三連勝すると新潟の政治構造は大きく変わると。なお、鷲尾は触れてないが新潟の未来を左右するポイントがもう一つある。ピンと来た人もいると思うが同年はあの森裕子改選の年である。

2020-09-05 23:28:43
徳本 @tokumoto0

最後に米山隆一について振り返る。鷲尾は米山の辞職が自身の人生の転機となった旨を何度も書いており、最初は迷惑を被った愚痴かと思っていたが、終盤になるにつれそうではないことに気付かされる。米山の辞職劇を機に運命が転がり始め、紆余曲折を経て鷲尾は自身を正当に評価する組織へ行き着いた。

2020-09-05 23:29:27
徳本 @tokumoto0

終盤「人間万事塞翁が馬」と語るように、鷲尾は運命のわからなさを達観したのだ。米山は知事辞職劇で全てを失った。しかし、それにより一人の議員の運命が転がり始め、何度も傷つきながらも安住の地へたどり着き、新たな政治生命の炎を燃やし始めた。

2020-09-05 23:29:55
徳本 @tokumoto0

そう考えると、無様でこの世の地獄のようだった米山辞職会見にも、難産の末に母体は損なったが新たな生命をこの世に残した母親のごとき畏敬と鎮魂の念が沸き起こってくるかというとそれはないが、ともあれ結果的に2019年屈指の面白書籍誕生に貢献した社会的故人に静かに手を合わせるのである。合掌。

2020-09-05 23:30:50
徳本 @tokumoto0

「鷲尾血風録」の出版社サイトは以下。改めて強調しますが、本当に滅法面白いので強く一読推奨します。金を出して読む価値は十分あります。 鷲尾血風録 | 株式会社 幻冬舎 gentosha.co.jp/book/b12499.ht…

2020-09-05 23:39:21
徳本 @tokumoto0

まとめは面白いけど、本は面白いのかな?という感想も見ましたが、本も面白いです。鷲尾が熱く語る所、ボロクソに語る所(森裕子、黒岩宇洋他)、素で突き放す所(米山)の極端な落差も味わい所の一つです。まとめでも触れたこの辺など、惚れ惚れするような突き放しぶりです。 twitter.com/tokumoto0/stat…

2020-09-05 23:45:50
徳本 @tokumoto0

米山の告白を振り返り鷲尾はこう語る。 >確かに、男性としてうれしくなる気持ちは想像できなくもない。知事が「つき合っていた」という表現をしたことをよく覚えている。彼は本気でそう思っていたのだろう。 フォローしているようで崖から突き落とすような無慈悲の極北である。

2020-07-17 15:52:28
徳本 @tokumoto0

【ものすごいグッドニュースです】 「鷲尾血風録」Kindle版がAmazonで値下げ。4割引きの891円になっていました。 鷲尾血風録 (幻冬舎単行本) 鷲尾英一郎 amazon.co.jp/dp/B07SN8ZWG7/… @amazonJPより

2020-09-07 10:11:34
徳本 @tokumoto0

昨年書いた映画「新聞記者」の感想→(togetter.com/li/1374035) マスコミが必死で持ち上げるも脚本演出素人以下の悲惨な出来について詳細かつ具体的に解説。 容赦なく突っ込みまくりましたので、「鷲尾血風録」まとめが面白かった方には楽しめると思います。こちらもどうぞ。 twitter.com/tokumoto0/stat…

2020-09-12 12:38:21
徳本 @tokumoto0

まとめを更新しました。一応これで完結です。 米山隆一新潟県知事辞任劇舞台裏など(鷲尾英一郎著「鷲尾血風録」より) - Togetter togetter.com/li/1561061 @togetter_jpより

2020-09-05 23:50:05
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