的場光昭講演、特にアイヌ先住民族否定論に対する批判

2019年6月2日、旭川で行われた講演に対する批判です。参加者が文字起こしされたものに拠っています。
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熊猫さん🐼🐷🐶🐻🐮 @xiongmao53

なお、的場光昭は北海道在住の医師で遺伝子人類学の専門家でもなく、有名なアイヌヘイター。アイヌ民族は中世期に渡来した外来民族という「珍説」を主張している。 twitter.com/xiongmao53/sta…

2019-06-04 19:54:53

【要約】

熊猫さん🐼🐷🐶🐻🐮 @xiongmao53

上記【的場光昭批判の要約】 的場はアイヌが縄文人の子孫であることを否定し、現代アイヌ中に縄文遺伝子が見られるのは、《被差別部落の住民が北海道に渡り、アイヌ女性と結婚した結果であり、かつて被差別部落の住民が縄文系であることは常識だった》とするが、そもそも被差別部落が縄文系という➡

2019-06-12 06:21:22
熊猫さん🐼🐷🐶🐻🐮 @xiongmao53

根拠はなく、非常に差別的なものである。専門家は「アイヌは単純に北海道縄文人の子孫とは言えないものの、北海道縄文人を基盤としてオホーツク文化人の遺伝子を受け取ることで成立した」としている。

2019-06-12 06:23:14
熊猫さん🐼🐷🐶🐻🐮 @xiongmao53

的場は本講演では言及しなかったが、アイヌは元代頃の北方からの侵入者などと主張しているが、これも学界では誰も認めない悪意に満ちた憶説である。そもそも国際法的・国内法的な先住民族概念とは、近代以降の植民地化の過程で強制的に現国家に編入された人々を指し、アイヌ民族は正しくこれに当たる。

2019-06-12 06:27:24

【本論】

〈はじめに〉

熊猫さん🐼🐷🐶🐻🐮 @xiongmao53

的場光昭(北海道在住の医師で有名なアイヌ先住民族否定論者=ただのレイシスト)の講演の文字起こしされたのをざっと読んで。 彼のアイヌが先住民族でないという論理を分析してみる。なお、的場は部落問題をも持ち出して、複合差別の様相を呈している。 #アイヌへのヘイトスピーチは違法

2019-06-08 22:51:26
熊猫さん🐼🐷🐶🐻🐮 @xiongmao53

《歴史的経緯として、北海道には縄文時代、続縄文時代があり、それから擦文文化人がいてオホーツク文化人がいて、アイヌはその後だ。鎌倉時代以降の話。》 さすがに、今回の講演ではアイヌが北方からの外来民族であると言う「珍説」は持ち出せなかったようだが。 twitter.com/xiongmao53/sta…

2019-06-08 22:56:23
熊猫さん🐼🐷🐶🐻🐮 @xiongmao53

確かに、オホーツク文化人と融合し、今に続く伝統的なアイヌ文化が形成されたのは「鎌倉時代以降の話」であり、狭義のアイヌ民族が形成されたのは、この時期であるが、このアイヌ民族は決してそれまでの北海道の住民と無縁であったわけでは無い。 twitter.com/xiongmao53/sta…

2019-06-08 23:00:20
熊猫さん🐼🐷🐶🐻🐮 @xiongmao53

なお、何度もTWしたが、この「狭義のアイヌ民族」と同じレベルで大和民族が形成されるのは南北朝から戦国にかけてであるが、この大和民族は当然、従来の列島住民の遺伝子と文化とを継承して成立したものであることは言うまでもない。 twitter.com/xiongmao53/sta…

2019-06-08 23:04:01
熊猫さん🐼🐷🐶🐻🐮 @xiongmao53

なお、上に書いたアイヌ民族や大和民族の形成に関する所論は決して私の独創ではなく、網野善彦などもアイヌ民族の形成について言及しているし、また彼の諸著作を読めば、大和民族の民族的一体性の形成が南北朝から戦国にかけてとの示唆を得られると考える。 twitter.com/xiongmao53/sta…

2019-06-08 23:07:30
熊猫さん🐼🐷🐶🐻🐮 @xiongmao53

アイヌ民族の形成について、上のような議論を行うのは、敵に塩を送るようなものと憤慨される向きも存在するかもしれないが、そもそも国際的なそして「アイヌ新法」の「先住民族」概念とは、“先に住んでいた”ではなく、近代以降の植民地化の中で強制的に国家に編入された人々と言うものである。

2019-06-08 23:13:21
熊猫さん🐼🐷🐶🐻🐮 @xiongmao53

その意味では、上の国際法的・国内法的「先住民族」概念によって、的場の主張などは粉砕できるのであるが、もう少し彼のアイヌ先住民族否定論の論理的破綻ぶりを暴露していくことにする。

2019-06-08 23:16:02

〈的場光昭の論理展開〉

熊猫さん🐼🐷🐶🐻🐮 @xiongmao53

的場光昭の論理展開 ①アイヌは先住民族ではない。 ②それはアイヌが北海道縄文人の子孫ではないから。 ③篠田謙一によるアイヌのミトコンドリアDNA(母系のみで伝わる)の分析からすれば、アイヌが北海道縄文人の子孫でないことは明白。

2019-06-09 05:55:40
熊猫さん🐼🐷🐶🐻🐮 @xiongmao53

④それでも現代アイヌと縄文人骨のDNA分析(父母良計が分かる全ゲノム解析)の結果、両者が近縁という結果が出るのは、被差別部落の男達が北海道に行き、アイヌ女性と結婚したからだ。 ⑤的場の学生の頃は被差別部落の人達は形態学的に縄文系だと言われていた。

2019-06-09 06:02:58
熊猫さん🐼🐷🐶🐻🐮 @xiongmao53

⑥現代アイヌの遺伝子が縄文人に近いのは、このように被差別部落の男性の遺伝子が入ったからで、アイヌはそもそも北海道縄文人の子孫ではない。よってアイヌは先住民族ではない。(結論) 大体、的場の論理展開はこんな感じ。

2019-06-09 06:05:04

〈的場光昭への批判〉

熊猫さん🐼🐷🐶🐻🐮 @xiongmao53

そもそも的場光昭のアイヌ“先住民族”否定論は、「⑤被差別部落の人達は形態学的に縄文系」という根拠が崩れたら一挙に崩壊するものである。もちろん、先住民族の国際法・国内法的概念(先にその土地に住んでいた住民ではない)を無視しているという点で既に崩壊しているのであるが。

2019-06-09 06:10:37
熊猫さん🐼🐷🐶🐻🐮 @xiongmao53

少なくとも、現在、被差別部落住民が他の和人に較べ、縄文系遺伝要素が濃厚であるというDNA鑑定結果など存在しないし、他にも被差別部落は朝鮮半島からの渡来人の子孫などという俗説があったが、どちらもかなり差別的なものであることは言うまでもない。

2019-06-09 06:27:27
熊猫さん🐼🐷🐶🐻🐮 @xiongmao53

なお、的場光昭は、 「③篠田謙一によるアイヌのミトコンドリアDNA(母系のみで伝わる)の分析からすれば、アイヌが北海道縄文人の子孫でないことは明白。」と主張しているが、この点、実際に篠田謙一はどう言っているのか検証してみる。

2019-06-09 09:30:19
熊猫さん🐼🐷🐶🐻🐮 @xiongmao53

なお、下図は篠田謙一他『歴史REAL日本人の起源』(2018)に載せられた「北海道住民の(ミトコンドリアDNA)ハプログループ比率の変遷」であるが、確かにピンクで示されるハプログループYは近世から現代のアイヌには見られるが、縄文から続縄文には全く見られない。 pic.twitter.com/BBa9gNOjTe

2019-06-09 09:41:04
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熊猫さん🐼🐷🐶🐻🐮 @xiongmao53

これをもって、的場は《つまりアイヌは北海道縄文人の子孫ではない》などと断言するのだが、実際、篠田の著書を当たって見ると、以下のように書いている。 【アイヌの人々は単純に北海道の縄文人の子孫というわけではなく、オホーツク文化人の遺伝的影響を強く受けているということが判明した】、

2019-06-09 09:47:03
熊猫さん🐼🐷🐶🐻🐮 @xiongmao53

【そのため現在では、アイヌ集団は北海道の縄文人を基盤として、オホーツク文化人の遺伝子を受け取ることで成立したと考えられるようになっている】と述べている(前掲書29頁)。また篠田は『新版日本人になった祖先たち』(2019)では、【縄文時代にはなかったハプログループYがオホーツク文化人に➡

2019-06-09 09:55:40
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