村上春樹「羊をめぐる冒険」読み解き

「羊をめぐる冒険」と三島由紀夫「豊饒の海」、ワーグナー「ニーベルングの指環」、その他ラカン、旧約聖書等との関係性
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リンク note(ノート) 「羊をめぐる冒険」構成解説①【村上春樹】|yuki|note 「羊をめぐる冒険」は村上春樹が野間文芸新人賞を受賞した初期の長編で、所謂「鼠三部作」の三作目です。 あらすじ あらすじとしては簡単なものですがこちらをどうぞ。 羊をめぐる冒険 - Wikipediaja.wikipedia.org 非常に難解な小説で様々なトリックが仕掛けられていますが、一つ一つ順番に解き明かしていきましょう。 作中に三島由紀夫の自決当時の場面が描かれ、「神々の黄昏(ゲッテルデメルング)」という単語が見られます。 三島由紀夫は遺作「豊饒の海」で日本の神道世界に西洋音楽を代表するオペラ「ニー 1

作中に「神々の黄昏(ゲッテルデメルング)」という単語→ワーグナー「ニーベルングの指環」の第三幕

「ニーベルングの指環」と「豊饒の海」、「羊をめぐる冒険」はいずれも上の世代から次の世代への権力の移讓に失敗する物語

最後に「僕」は山の上にある鼠の別荘を爆破してその場を去る→ヴァルハラ城の炎上

まとめ 村上春樹「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」読み解き 村上春樹「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」とラカン、ワーグナー「ニーベルングの指環」、コンラッド「闇の奥」の関係性を読み解く 3510 pv 30 1
yuki @Hagakure2679

一九七七年に「鼠」が故郷の街を出た後、一九七八年七月、「誰とでも寝る女の子」が二十六歳で亡くなった。 彼女とは一九七〇年秋から一九七一年まで毎週水曜に一度会っていた。三島由紀夫が自裁する十一月二十五日の夜、彼女は二十五歳で死ぬと言っていた。

2020-06-15 06:20:54
yuki @Hagakure2679

彼女の葬式が終わった後、離婚を済ませた妻が家を出ていった。その後入れ替わるように八月のはじめ、「耳の女の子」と知り合い、「僕」の新しいガールフレンドになる。

2020-06-15 06:20:55
yuki @Hagakure2679

九月の昼下り、仕事を休んでベッドの中で彼女の髪をいじりながら「鯨のペニス」や妻のスリップについて考えていると、「あと十分ばかりで大事な電話がかかってくるわよ」とガールフレンドに言われる。 「羊のことよ」「そして冒険が始まるの」

2020-06-15 06:20:55
yuki @Hagakure2679

「僕」が相棒と共同経営している広告代理店に、右翼の大物の秘書が現れる。彼は右翼の大物を「先生」と呼び、左手の中指には緑色の石の指輪がはめられていた。 秘書の「担当者(僕)と話がしたい」という要求に応じ、「僕」は「先生」の屋敷へ向かう。

2020-06-21 15:06:32
yuki @Hagakure2679

秘書は会社で製作したPR誌のページを引きのばした写真を「僕」に見せる。その写真は「鼠」によって北海道から送られてきたもので、羊の群れの中に星形の斑紋のある一頭が紛れ込んでいた。「僕」が出所について話すことを拒否した結果、二ヶ月以内に羊を探し出すことになる。

2020-06-21 15:28:53
yuki @Hagakure2679

「僕」は会社を辞めてガールフレンドと共に北海道へ渡る。札幌に着いてから二人は二本立ての映画を観た。 ガールフレンドの勧められ、「僕」は「いるかホテル」に泊まることにする。

2020-06-21 15:39:10
yuki @Hagakure2679

そこから数日間、手がかりを探すも結局何も見つからず、「僕」は「鼠」に連絡を求める広告を四つの新聞社をまわって翌朝の朝刊に入れてもらった。しかしそれも収穫はなかった。

2020-06-21 15:54:52
yuki @Hagakure2679

「いるかホテル」での九日目、「僕」はひょんなことから例の羊の写真と同じ背景を撮ったものをホテルの支配人に見せてもらう。「僕」は支配人の父である「羊博士」に会い、その写真の土地の場所である牧場を教えて貰う。

2020-06-21 15:54:53
yuki @Hagakure2679

二人は「いるかホテル」を後にし、札幌から旭川へ向かう早朝の列車に乗り込む。その中で僕は「十二滝町の歴史」という本を読んでいた。旭川からさらに列車を乗り継ぎ、十二滝町の駅から町役場へ向かう。

2020-06-21 17:11:18
yuki @Hagakure2679

「誰とでも寝る女の子」の「本当にしゃべりたいことは、うまくしゃべれないものなのね。そう思わない?」って台詞、グレート・ギャツビーの冒頭と同じ類の仄めかしですね。 「本当に伝えたいことは、文章には書いてないぞ」っていうメッセージ。

2020-02-02 20:07:38
リンク note(ノート) 「グレート・ギャツビー(華麗なるギャツビー)」あらすじ解説【フィッツジェラルド】|fufufufujitani|note 現代社会でも騎士道はあります。どんなに虚飾で、犯罪的で、みじめな結末であっても、やっぱり騎士道は存在するのです。姫にたいする純粋な愛。「グレート・ギャッツビー」はアメリカの騎士道を描いた神話です。 20世紀アメリカ文学の代表作 「グレート・ギャッツビー」は1925年(大正14年)発表のアメリカの小説です。作者フィッツジェラルドの代表作であり、20世紀アメリカ文学の代表作とさえ言われています。アメリカという国を理解するには読んでおくべきです。でも、普通の日本人が普通に読むと普通に面白くありません。実は文学的
yuki @Hagakure2679

とりあえずあげておく(第一章と第六章の6の関係pic.twitter.com/trR3JpSoHU

2020-01-12 18:12:40
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yuki @Hagakure2679

鼠の彼女「ある限られた時間を待つことに集中してしまうと、もうそのあとはどうでもよくなってしまうの。それが五年であろうと、十年であろうと、一ヶ月であろうとね。同じことなのよ」 誰とでも寝る女の子「ねえ、十年って永遠みたいだと思わない?」 これらの発言はほぼほぼ同義ですね。

2020-02-15 18:29:03
yuki @Hagakure2679

「僕」が札幌に着いた後「耳のガールフレンド」と観る映画の内容が「羊をめぐる冒険」全体と対象関係にある。 町を支配する悪魔は「羊」、悪魔の支配下に入らない少女が「耳のガールフレンド」、最後に爆破される町は鼠の別荘。 上映中の映画館の後方で巨大なおならをする「誰か」は「いわし」と対応。

2020-04-04 11:30:25
yuki @Hagakure2679

部屋は一瞬不可解な沈黙に覆われていた。広い屋敷に入ると時折これに似た沈黙に出会うことがある。(中略)避けがたい死の予感をはらんだ沈黙だ。 (村上春樹/羊をめぐる冒険) 実に分かり易く書いてある

2019-11-06 14:14:22
yuki @Hagakure2679

「しんとしている」の描写、やたらと多用されています。しつこいぐらい。 まあ豊饒の海の終わりからこの物語は始まっているので当然ですが。

2020-02-01 05:45:20
リンク note(ノート) 「豊饒の海」解説【三島由紀夫】|fufufufujitani|note 三島由紀夫の「豊饒の海」は表面的には複雑な小説です。しかし要素に分解すれば簡単です。主に三つの要素、羽衣伝説、仏教、政治経済で成立しています。要点押さえて攻略してしまいましょう。 「豊饒の海」は、 「春の雪」 「奔馬」 「暁の寺」 「天人五衰」 の四部作です。 「天人五衰」の最後に 「豊饒の海」完。 昭和四十五年十一月二十五日 と書いて、三島はそのまま市ヶ谷自衛駐屯地へ行き、切腹しました。才能のある作家が、死ぬ日を確定させ、その日に仕上げた作品です。物凄く力が入って、複雑怪奇な物語になっています。一本の主
yuki @Hagakure2679

先に公開しておきますが、「豊饒の海」との共通項はざっとこんな感じです。 鳥の描写など、細かい部分を見ていけばまだあるのかも知れませんが。(作中に出てくる鳥多過ぎる…) pic.twitter.com/LaTqyAeiVk

2020-02-01 05:38:25
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yuki @Hagakure2679

あと阿頼耶識が「羊をめぐる冒険」では北海道の道に置き換わってますね。

2020-02-01 05:42:06
yuki @Hagakure2679

輪廻が羊に置き換わってたのも忘れていた。

2020-02-01 05:45:54
リンク NAVER まとめ 人間失格 あらすじ解説【太宰治】 - NAVER まとめ 破滅してゆく意志の弱い男の人生を、自分自信の人生体験と重ね、さらに天皇の歴史の物語を内蔵しています。日本文学史上最高の表現力を持つ作品、それが太宰の「人間失格」... 7 users 1
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