入塾の条件 家事による「居場所」づくり
- ShinShinohara
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塾を主宰しているとき、入塾の条件にしていたことがある。家事をやること。 親は勉強ばかりやらせたがる。家事はしなくていいから、その代わり勉強を、という親御さんが多かった。しかしそういう「追い詰め型」だとよけいに勉強が嫌いになり、精神的にも不安定になる。だからこそ、家事を条件にした。
2020-07-25 18:38:24「家事なんかしなくてよいから勉強を」という親の姿勢は、子供にどう伝わるか。「勉強をしない僕は、家に居場所がなくなるということ?要らない子ということ?」となる。また、勉強以外は何もしなくてよい、というメッセージは、「そのくらい勉強というのはつまらないものなんだ」と受け取る。
2020-07-25 18:40:11家事を担当すると、子供の精神状態は安定する。家に居場所ができるから。「この家事は僕の仕事。家でちゃんと役に立っている。だから僕はここにいていいんだ。生きていていいんだ」となる。自分の存在価値を居場所によって支えてもらえるから、気持ちが安定する。心が安定すれば、余裕が生まれる。
2020-07-25 18:42:17家事をすれば、親が喜んでくれる。喜んでくれると嬉しい。そうだ、勉強して成績が上がれば、もっと喜んでくれるかな?と、さらに喜ばせることを考える。親の喜ぶ顔を知っているからこそ、親を喜ばせようとする。
2020-07-25 18:43:25「勉強だけすればいい」という親は大概、不満顔。追い詰められてやる勉強は楽しくないから、子供は嫌々。嫌々やっているのがわかるから、親も不満顔。不満顔しか見られないと、子供は親を喜ばせることができないことに絶望する。もう親は、僕のことで喜んでくれることはないんだ、と。
2020-07-25 18:45:57だから、家事をさせることで、親は「ありがとう」と喜べる機会を作る。子供のしてくれたことで喜ぶ顔を見せられる機会を作る。すると、子供は親が喜んでくれるのがうれしくて、もっと喜んでもらいたくなる。
2020-07-25 18:47:22学校の勉強なんて、本当たいしたことはない。しかし、親が子供を勉強に追い立てたり、追い詰めたりするから重大事のようになってしまう。その結果、子供は気が重くなる。動きの悪い子供を見て、親も不機嫌になる。いいことが何もない。
2020-07-25 18:48:21子供には、家事をやらせ、家の中で一定の役割を与えること。それが子供の精神に安定感を与え、さらに前向きなことに取り組もう、という意欲を生み出す。つらいことに追い詰めないように。家の手伝いは、とても大切。
2020-07-25 18:49:24