ガルシアP（@gar_cia_P）によるハーレクイン小説のススメ

@Zwei_null

@gar_cia_P あー　ガルシアP。前に言ってた、ハーレクインのオススメどころとかを教えてくれぃ。

ガルシアＰ @gar_cia_P

@Zwei_null ＴＬ戻った。よろしい、ガルシアセレクションでハーレクインをオススメしよう。

ガルシアＰ @gar_cia_P

@Zwei_null せっかくだから、オープンで語って良いかな？　この機会に、ちょっと布教したいｗ

@Zwei_null

@gar_cia_P 構わんぞ？wどんとこいだw

ガルシアＰ @gar_cia_P

某氏から、ハーレクインのオススメを教えて、と言われたのでオープンでちょっと語りたい。興味ない人、なんとなく敬遠している人の興味喚起できたら幸い。

ガルシアＰ @gar_cia_P

基礎知識として、『ハーレクイン』シリーズは「恋愛」をテーマに置き換えた「時代劇ドラマ」である、と考えて欲しい。つまり、ほぼ全て、勧善懲悪であり、ハッピーエンドである。だから、安心して感情移入して読んで頂ける。

ガルシアＰ @gar_cia_P

『ハーレクイン』＝「時代劇」は比較的分かりやすい例えだと思っている。主人公がいて（99％女性）、主人公を救うヒーローがいて（90％男）、障害になる悪役がいる（色々多彩）。主人公とヒーローは、紆余曲折力を合わせて障害と闘う事になる。もちろん、勝つ。

ガルシアＰ @gar_cia_P

ハーレクインと聞いて、「恋愛小説はなぁｗ」と苦笑する方は、とりあえず手にとって、後ろのあらすじを読んで頂きたい。「恋愛」だけで成立しているハーレクインは、驚くほど少ない。むしろ、いくつかある軸の中の１つが、「恋愛」であり、小説としての完成度は、決して低くない。

ガルシアＰ @gar_cia_P

例えば、主人公はニューヨークに住むキャリアウーマンだが、慕っていた祖母が他界し、遺言により祖母の小さな書店を受け継ぐ。悩んだ末、店を継ぐ為に田舎に戻る。そこに持ち上がる再開発計画。祖母の書店も立ち退きを求められる。許せない！　主人公は再開発を進める開発会社の本社に乗り込むが――

ガルシアＰ @gar_cia_P

みたいな展開があったとします。ここから、例えばアポなしで乗り込んだにも関わらず社長が面会の時間を取ってくれた。なぜ？　不安に思いながらも社長室に行き、再開発の中止を求めると、社長が「いいだろう。でも交換条件がある。ぼくと、ある場所に行って欲しい」。彼の望みは一体何？　とか、

ガルシアＰ @gar_cia_P

あるいは、門前払いをくらい、途方に暮れている所に若い男が現れた。男は「君に頼みがある。あの会社の違法行為を、暴いて欲しいんだ」と名刺を差し出した。この暑苦しい男性が、新聞記者ですって？　でも、確かに会社の悪事を暴けば再開発計画は中止になるかも……、とか、そんな展開になる訳です。

@Zwei_null

@gar_cia_P 今、イメージしたのが、金曜ロードショー版ルパン三世。あのヒロインと仲良くなる感じとか？

ガルシアＰ @gar_cia_P

@Zwei_null 割とあんな感じです。彼・彼女の意外な正体、みたいなのは定番ですね。

@Zwei_null

@gar_cia_P それ言われるとちょっと気になってくるな！（鼻息むふー

ガルシアＰ @gar_cia_P

『ハーレクイン』の基本構造はほぼ共通ですが、ウエイトをどこに置くかでシリーズが変わります。「王道恋愛」「少女漫画的」なのが『ハーレクインロマンス』。「ドラマ」「仕事と恋に生きる女性の映画」みたいなのが『～イマージュ』。「レディコミ」「エロス」「ミステリ」混ざると『～ディザイア』。

@Zwei_null

@gar_cia_P なるほど。ハーレクインの中でも分類があるのね

ガルシアＰ @gar_cia_P

あと、好みは分かれますが、『ハーレクインヒストリカル』というシリーズもあります。これは現代劇ではなく、舞台が中性～近代ヨーロッパです。主人公が地方貴族の娘だったり、ヒロインが騎士だったり、町を襲ったバイキングの頭領だったりします。時代考証しっかりしてるので、衣食住が面白いです。

@Zwei_null

@gar_cia_P それを聞いただけで買いに行こうと思ってしまったぞ！＞ヒストリカル

ガルシアＰ @gar_cia_P

何を読んだら良いのか分からない、という方には『ハーレクインイマージュ』がオススメ。基本的に色々ライトなので、さらっと読めるものが多いです。リンダ･ハワード。レベッカ・ウィンターズ。エマ・ダーシー。ルーシー・ゴードン。この４人は間違いない、と思う。ブックオフで100円なら迷わず。

ガルシアＰ @gar_cia_P

『ハーレクインヒストリカル』なら、デボラ･シモンズがオススメ。多作ですが、『ディ・バラ家の物語』シリーズはとても面白い。このシリーズは、主人公が男性目線の事も多いです。第１作は『狼を愛した姫君』。主役は伯爵家長男のダンスタン。２作目が『魔性の花嫁』。三男ジェフリーのお話。

@Zwei_null

@gar_cia_P ふむふむ。まずその４著者はオススメだから一読してみてねって事ですな。

ガルシアＰ @gar_cia_P

@Zwei_null 世間的な評価と個人的な好みが一致してる作家さんなので、おおよそ誰が読んでも一定水準で面白いと思います。

ガルシアＰ @gar_cia_P

で、ここからは二次創作者としてのコメントなのですが、外国人の書いた作品を読む、というのはとても面白いです。感情の受け止め方、風景の感じ方などの表現はもちろんですが、異性のどんな所に魅力を感じるかとか、どんなセリフ回しで感情を伝えるか、などはとても勉強になります。

ガルシアＰ @gar_cia_P

海外作品でもＳＦやミステリなどは多いですが、やはりハーレクインは恋愛軸のお話なので、その周りの心理描写、情景描写表現については多彩です。あとは人物設定なんかもかなり多彩なので、お気に入りの作家さんさえ見つかればとても楽しめると思います。

@Zwei_null

@gar_cia_P なるほど。設定とかの参考にもなるわけか。