タクシードライバーをしていて体験した奇妙な出来事

すねわか @3dcustom

乗せたお客様にタクシーの怪談話とか無い？とか訊かれたりしますがなかなかそういうものはありません。 怪談系以外にも色々と起こるのがタクシーという仕事です。

すねわか @3dcustom

最期の乗車 深夜に個人宅に配車。乗ってきたのは若い女。発車して暫くすると携帯電話を忘れたと言う。戻りますか？と尋ねるともう要らないから良いですと意味深な発言。目的地は某池近く。普通に精算し下車。後日女はあの後入水自殺したと警察から連絡。事情聴取を受ける。

すねわか @3dcustom

後日談を補足しますと、女性の自宅に残された携帯電話の着信履歴からタクシーを呼んだことが判明し、後に警察が足取り掴むきっかけになったため、彼女は止めてほしかったあるいは気付いてほしかったのかもしれません。

すねわか @3dcustom

活きの良い荷物 深夜に市民病院の搬入口に配車。白衣の一団が物々しく大きなクーラーボックスをいくつもトランクに入れる。荷物の見張りで1名のみ乗車するという。ゆっくり揺らさないように走ってくれと依頼。下車後判明したがトランクに入れたのは人間の臓器。

すねわか @3dcustom

補足しますと、通常臓器輸送は緊急性を伴うことが多いため、各病院の医師が所有するドクターカーあるいは専用の臓器輸送車、または救急車を使用します。いずれも緊急自動車の指定を受けているため緊急走行をすればタクシーよりも早く輸送できます。今回何故タクシーを使ったのかは不明です。

すねわか @3dcustom

下車後消えた客 良い気分に酔った客。住宅街に差し掛かり目的地目前。半分寝ていたが起こして精算。ドアを閉めてふとフェンダーミラーを見ると降りたはずの客がいない。慌てて降りて後ろに回るとなんのことはないアスファルトに寝転がって寝ていた。助け起こすと地面が冷たくて気持ちいい…だってさ。

すねわか @3dcustom

補足ですが、そのまま寝転して帰ったわけではありません。無線で状況を報告し、自宅の戸口まで起き上がって入っていくのを見届けました。 他社のタクシーで道路の真ん中で降車しそのまま大の字になって寝て他の車に轢かれて死亡した泥酔客もいますので家に入るまでは責任を持つのが原則です。

すねわか @3dcustom

逮捕された客 駅のタクシー乗り場で若いカップルが乗り込み。ドアを閉めて発車しようとしたら後ろから警察官が走ってくる。ガラスを叩いて開けてもらえますか、と。ドアを開けるやいなやタクシーから引きずり出されて荷物検査をさせられる二人。そのままパトカーへ。後日新聞に覚醒剤所持で男女逮捕。

すねわか @3dcustom

補足しますと予兆がなかったわけではありません。やけにタクシー乗り場周辺にパトカーが巡回していたりロータリーにパトカーをとめて警察官が無線で会話していたりとそんな状況でした。恐らく警察は被疑者がタクシーで逃げるかもしれないとふんでいたのかもしれません。

すねわか @3dcustom

最期の乗車2 朝に個人宅に配車。乗ってきたのは高齢の男性。目的地は近くの市民病院。今日は朝から体調が悪いと言う。当たり障りの無い話をしていたが急に黙り込む。寝てしまったかな？と思ったが到着しても起きず。脈をとったら無い。息もしていない。

すねわか @3dcustom

振り返ると意外と奇妙な体験をしている。

すねわか @3dcustom

ちなみに乗客が死亡すると運賃は貰えません。