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参考・出典一覧
ガリレオ出版社「グランドパワー」
・2006年3月号 古是三春 著
アルゴノート社「PANZER」
・1991年1月号 野木恵一 著
・2009年11月号 柘植優介 著
・2016年9月号 加賀屋太郎 著
・2019年4月号 江坂拓 著
潮書房光人新社「光人社NF文庫」
・戦後日本の戦車開発史 林磐男 著
本まとめを見るにあたって
90式試作車の名称・略記号について
90式戦車の試作車は「TK-X」という略記号が使われており、他にも「STC」と呼ばれていました。しかし当時の資料を見るとSTCは便宜上名付けられただけで事実上の誤称であり、そして他に「NTK」と呼ばれていたこともわかりました。TK-Xでは10式と被るので本まとめでは試作車をNTKと呼んでいきます。 pic.twitter.com/9Of1dRNDfS
2020-07-27 12:51:48名称については、後述しますが第1次試作車はその試作構想上、恐らく61式戦車の第1次試作車に近いと推測できます。なので本まとめでは2両ある第1次試作車をそれぞれ「第1案」「第2案」と呼ぶことにします。
2020-07-27 12:56:35各試作車の見分け方
第1次試作車第1案(試作1号車)
試作1号車-試作車の中でも一際異彩を放っており量産車とはほぼ別物といえる。スクラップにされ逝去 pic.twitter.com/3BYl0OPMBt
2020-07-27 20:09:21第1次試作車第2案(試作2号車)
試作2号車-車体前部が特徴的。砲やサイドスカートの穴の数など1号車との共通点が見られる。修復、改造された上でりっくんランドにて現存 pic.twitter.com/C8PQ0RQwht
2020-07-29 19:47:45第2次試作1号車(試作3号車)
試作3号車-マスコミに初めて公開された子。車体前部が綺麗になりサイドスカートが量産車に近くなったがマッドガードの形状は2号車に近い。対弾試験を受けた後スクラップにされ逝去 pic.twitter.com/ZR6iF9c4UG
2020-07-27 23:57:55第2次試作2号車(試作4号車)
試作4号車-ドーザー付き。時期によっては砲塔右に4と書かれていた。前川原駐屯地にて現存 pic.twitter.com/z3SPjJF5Nh
2020-07-28 09:37:03第2次試作3号車(試作5号車)
試作5号車-マッドガードが量産車に近い形状に。時期によってはアンテナ基部に5と書かれていた。土浦駐屯地にて現存 pic.twitter.com/5ta8PN41pw
2020-07-28 09:40:53第2次試作4号車(試作6号車)
試作6号車-10式戦車開発時のテストベット「TTB」に改造される。現在はスクラップ? pic.twitter.com/mmOktoTKmz
2020-07-28 09:44:34おまけ・試作車と量産車の見分け方
試作車と量産車の見分け方簡易版 ・発煙弾発射機が3連装→4連装に(黄) ・サイドスカート取り付け基部の形状変更(赤) ・サイドスカート後部の穴の向きが逆に(青) ・サイドスカート固定具の数が3→5に(緑) pic.twitter.com/nXe4O51rtn
2020-07-28 22:36:42第1次試作車の開発
採用された当初から時代遅れになりつつあった74式戦車。危機感を抱いた陸上幕僚監部は1976年に次期主力戦車の技術研究要求書を技術研究本部に提出、77年より次期主力戦車「NTK」の研究開発が始まった。
2020-07-29 18:44:211981年まで部分ごとの研究試作が行われた。走行試験用車体は(恐らく)2両試作され、それぞれが履帯パターン(74式/量産車)とサイドスカート(ゴムスカート付き/無し)の実験も行っていた。 pic.twitter.com/TovDDhL0do
2020-07-29 23:29:061980年には開発要求書がまとめられた。内容は ・120mm滑腔砲を装備し、高度な射撃統制装置による高命中精度、夜間を含む全天候性を持たせる。 ・74式以上の機動性と加速性能を可能とする1500馬力級エンジンの装備。 ・特殊装甲による直接防御力と対戦車ミサイルの検知と回避ができる間接防御力の増大。
2020-07-30 11:22:523つに分けられた1次試作