東浩紀「あるひとつのキャラクターを設定し、責任を与えることで、ようやく物語は動き出す」
- DecoponMAGI
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これは素晴らしい教訓 東浩紀・平野啓一郎対談より 東「そういえば僕は今回小説を書いていて、自分が批評家として何をやってるかが分かったことがひとつあるんです。それが分かったから、『クォンタム』の連載版を単行本にするときに全面的に書き直すことになったと言ってもいいんですが、
2010-04-21 15:45:09じつは連載の時、僕は一人のキャラクターにかなりいろいろ悩ませてしまっていたんです。そうすると、みんな同じ悩みを抱えるようになる。当たり前です。だってみんな僕の分身でしかないんだから。で、これはよくないと思って、単行本では大修正をしたんですよね。
2010-04-21 15:45:26そのとき、何をやったかというと、要はキャラクターを当てはめるということなんです。こいつはこれしか考えてないことにしよう、あいつはそれしか考えていないことにしよう、とそう割り切った。なるほど、小説を書くというのはこういうことなんだなと思ったんです。」
2010-04-21 15:45:35「と同時に、僕が批評家としてやってることも同じことだと思ったんですね。つまり、東浩紀という批評家はこういうキャラクターを引き受けますと割り切っているわけです。」
2010-04-21 15:45:57さらにもうちょい 東「小説の登場人物を設定するのはそういうことなのだな、とあるとき気がついたんです。人物に悩ませようと思ったらいくらでも悩ませられる。
2010-04-21 15:58:36しかし、それこそ恋愛でいえば、このひとが好きかもしれないし嫌いかもしれない。そもそも僕は好きという感情がわからない……みたいなことばっかり考えていたら、リアルかもしれないけど物語は始まらないわけで、
2010-04-21 15:58:53他も面白かった 【特別対談】情報革命期の純文学/東 浩紀+平野啓一郎(「新潮」2010年1月号より転載)http://bit.ly/4pmk5w
2010-04-21 15:49:30大塚英志が言ってた話にも繋がるなー 「物語の体操―みるみる小説が書ける6つのレッスン」大塚 英志 http://bit.ly/9ydDoZ
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