ネオワイズ彗星（C/2020 F3）の記録 7月16日-8月5日 遠ざかる彗星とお邪魔虫なスターリンク衛星群！

彗星の概要

NEOWISE彗星 (C/2020 F3) は、赤外線観測衛星NEOWISEによって2020年に発見された長周期彗星である。NEOWISE彗星という名称のついた彗星は複数発見されているため、明確な区別のために以下、本文では「C/2020 F3」と呼称する。日本国内ではネオワイズ彗星と表記されることが多い。
（Wikipediaより、一部抜粋）

ネオワイズ彗星はその軌道から、太陽に近づいた直後の7月上旬には、明け方の東の空で光度2等級の明るい彗星になると予測されていました。
このような彗星の予報は外れる事が多いのですが、ネオワイズ彗星は予想を上回る1等級の大彗星となって夜明けの空に現れ、世界中の天文ファンを驚かせました。

実は今年の5月に、アトラス彗星（C/2019 Y4）が大彗星になると期待されていたのですが、太陽接近前の4月に彗星核が崩壊してしまい、結局は肉眼で見えなかったという事件があったばかりでした。
その後も明るくなりそうな彗星がダメになるケースが出て、世界中の天文ファンは意気消沈していたのですが、そこに華々しく現れたのがネオワイズ彗星です。嬉しくないわけありません。

しかし、日本では梅雨の真っただ中であり、特に今年は7月に入ってから梅雨前線が長期に渡って停滞、九州を中心に記録的な大雨となってしまい、とても彗星を見られる状況ではありませんでした。
そんな中でも、梅雨の影響が小さい北海道や東北で観測をした人や、数少ない雨雲の隙間から彗星を見た人から数多くの報告が届いています。もちろん、その影では雨天に泣いた天文ファンも多かったのです。

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追記
このまとめには美麗な彗星の写真が幾つもありますが、最近のデジカメ技術の影響で過剰に描写されている傾向があります。彗星をでかでかとクローズアップした写真よりも、彗星を遠景の一部として描写した写真の方が実際の印象には近いようです。

7月16日-7月20日

7月上旬は明け方の東の空に見えていましたが、この頃から宵の西空で見えやすくなって来ました。光度は2等級。
今年の梅雨は例年よりも晴れ間が少なかったので、彗星の見られる地域も北海道や東北に限られていたのですが、そんな中でも7月19日は首都圏を中心に全国的に晴れたので、この日に彗星を見た人が多かったようです。自分のいた地域は夕方には曇ってしまったので見ていませんが‥。
幾つか人工衛星が写っている画像がありますが、スターリンク衛星についてはこのまとめの後ろの方を見て下さい。

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