『NPO法人こつこつ』さんの「介助付きコミュニケーション」について

セルフまとめ。『NPO法人こつこつ』さんの「介助付きコミュニケーション」について、こつこつさん作成の資料を読んで気にかかったことなど。
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前段

ベル邸 berutei @berutei

社会福祉法人 東京都社会福祉協議会の広報誌『福祉広報』の「2020年6・7月(合併号) 738号」に、問題のある「介助付きコミュニケーション」を勧めるNPO団体が肯定的に取り上げられてしまっていた。とりあえずメールで問い合わせ済み。 tcsw.tvac.or.jp/koho/magazine0…

2020-07-11 11:24:59
ベル邸 berutei @berutei

メモ:福祉広報さまからご返信。記事が『ふくし実践事例ポータル』(fukushi-portal.tokyo)に転載される際には、文言が少し追加されるかもしれないとのこと。

2020-07-16 20:56:57
リンク ふくし実践事例ポータル ふくし実践事例ポータル 東京都社会福祉協議会が把握した、社会福祉法人をはじめとするさまざまな主体が地域の福祉課題の解決にむけて取組んでいる実践を紹介する「ふくし実践事例ポータルサイト」です。 2

本筋

ベル邸 berutei @berutei

問題のある「介助付きコミュニケーション」を行っている「NPO法人こつこつ」さんの件…このところ露出が増えているような気がするのと、助成金が出されているのを知って、やはりちゃんとお名前を出して問題点をまとめておいた方がいいのかなぁ…と思い始めた…。 twitter.com/berutei/status…

2020-08-08 21:37:55
ベル邸 berutei @berutei

「NPO法人こつこつ」さんの問題については、私も何か書いておいた方がいいのか?…とは思うものの、とりあえず保留…。

2020-07-16 21:06:32
ベル邸 berutei @berutei

軽くメモを振り返ってみると、H30年11月24日の「第6回 介助つきコミュニケーション研究会」で、私は『NPO法人こつこつ』理事の浅見さんに対面で質問をしていた。…とは言え、このNPOさんの活動を詳しく見に行ったことはなく、何か書くにしても内容は限定的になってしまうかもしれない。

2020-08-08 21:47:55

本論

ベル邸 berutei @berutei

問題のある「介助付きコミュニケーション」を行っている『NPO法人こつこつ』さんの活動について、以前に集まりで配られた資料*が2点あったので、それを読み返して気になったことを書き出してみる。

2020-08-10 08:09:54
ベル邸 berutei @berutei

(*『NPO法人こつこつの実践報告』2018年11月24日 第6回介助つきコミュニケーション研究会で配布された資料、『言葉をつむぎ、心をつなぐ。』創刊号 2019 vol.1の第2版 2019年4月14日)

2020-08-10 08:14:38

ベル邸 berutei @berutei

『言葉をつむぎ~』P3によると、法人の「ミッション」は、「障害があり発話が難しくても意思があり、言葉を伝える方法があることを社会に広める」とのこと。活動内容として挙げられている項目は、普及啓発、交流、サポーター派遣、学習会サロン、相談。

2020-08-10 08:20:28
ベル邸 berutei @berutei

→この「普及啓発」の中に「介助付きコミュニケーション方法の体験」が含まれている。

2020-08-10 08:20:28

「この方法」という用語

ベル邸 berutei @berutei

『言葉をつむぎ~』P4には “介助の人に手伝ってもらいコミュニケーションをとる介助付きコミュニケーション方法 わたしたちは「この方法」と呼んでいます。” とある。また、『実践報告』スライド6には、“「この方法」を支援することをこつこつでは通訳と呼んでいる。”とある。→

2020-08-10 08:27:47
ベル邸 berutei @berutei

→『言葉をつむぎ~』P26 の記述では、「介助付きコミュニケーション方法」の別称として「この方法」を使っている、というふうに読める。そして、その具体例として「指筆談」や「FC(ファシリテイテッド・コミュニケーション)」、「顔談」(まばたきや目の動きで文字を指す)、→

2020-08-10 08:35:52
ベル邸 berutei @berutei

→「あかさたな話法」などがある、と書かれている。最後のものは私が昔ツイートしたことがあるので引用しておく。twitter.com/berutei/status…

2020-08-10 08:35:53
ベル邸 berutei @berutei

最後の「あかさたな」の方法について簡単に説明しておこう。相手に向かって「あかさたなはまや・・・」と声を聞かせ、選択の合図を送ってもらう。選択された文字が「さ」であれば次に「さしすせそ」と聞かせ、もう一度合図を送ってもらうことで五十音の中の一字を特定する。

2013-09-22 00:15:33
ベル邸 berutei @berutei

twitter.com/berutei/status…

2020-08-10 08:36:35
ベル邸 berutei @berutei

柴田保之教授は「スイッチを使わずに、相手の手をとって「あかさたな」と言いながら選択の意図を読み取る」のだそうだ。私は2013年に撮影されたという教授の姿を動画で見た。彼は「あかさたな」の語すら使わずに、ただ相手の手を握り、読み取った言葉をスラスラと口に出していた。

2013-09-15 17:00:46
ベル邸 berutei @berutei

twitter.com/berutei/status…

2020-08-10 08:37:12
ベル邸 berutei @berutei

この柴田教授の“通訳”は、原理としては先述の「あかさたな」を選択する方法だそうである。その名残のように彼の“通訳”には時折「あかさたな」の音が登場した。「あ・か・僕は」「あ・か・昨日」「あかさたなはま・よく分かる」「あかさたなはまやらわ・みんなの」・・・こういった調子である。

2013-09-22 00:20:19
ベル邸 berutei @berutei

ここ数年の介コミュ関係の集会では、「指筆談」以外の方法はあまり見かけなくなったような気がする。「通訳」や「この方法」という呼称は、以前から柴田教授と交流が深い人が主に使っているのかなという印象。→

2020-08-10 08:51:26
ベル邸 berutei @berutei

→FC(Facilitated Communication)はこの語自体があまり話題に出ない気がする。NHKの『奇跡の詩人』問題により悪い意味で有名になってしまったため、話題に出しづらいのかも?とも思うが、完全に話題に上らないわけでもなく、よくは分からない。

2020-08-10 08:58:30

ベル邸 berutei @berutei

『言葉を~』P5 “豊かな内的言語の存在とその表出をはばむもの ①体が動かない ②(中略)不随意運動 意図的に見えるものが意図を超えて起こる 道具の強迫的使用など ③表現しようとすると気持ちがうまく表現できない 言葉が勝手に出てしまう 表現しようとすると表現内容が消えてしまう” →

2020-08-10 09:03:31
ベル邸 berutei @berutei

→これらの説明は、「知的障害者は実は知的障害があるのではなく、単に言葉を表現する能力に不自由があるだけなのだ」という主張に基づくものだと思われる。つまり、あたかも知的障害があるような行動をしても、それは本人の意図ではない、とか、言葉が勝手に出てしまうだけ、→

2020-08-10 09:10:03
ベル邸 berutei @berutei

という説明である。言うまでもないが、この主張は大きな危険をはらんでいる。知的障害者が自力で「これがいい」「これは困る」といった意思を(直接的な言葉に限らず)表現した場合でさえ、「これは本人の意図ではない」「言葉が勝手にでただけ」と他者が決めてしまえるからだ。→

2020-08-10 09:15:59
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