2020年8月11日

【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第309話「使者鄧芝」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第16巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」01】 魏が五路五十万侵攻を企てていた頃、呉はこれに参加すべきかどうかで大騒ぎとなっていました。昨年は魏は三路から呉に侵攻しようとしていたくせに、今になって共に戦おうというのは虫がよすぎる、と。

2020-08-11 14:07:09
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」02】 とはいえ、蜀とて同じこと。油断をすれば蜀が攻め入ってくる状態なので、この際魏と組んでまず蜀を滅ぼすべきだという主張もあります。蜀の領土の半分が呉となれば、呉も強大な国となり、魏もうかつに手を出せまい、というのです。

2020-08-11 14:08:39
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」03】 それに対し、魏はそれほど信用できない、魏と共に戦うのは反対、という意見も出ます。魏と蜀、どちらにつくか、で結論がなかなかでません。この状態に業を煮やした孫権は、陸遜に意見を聞こうと、急ぎ呼び寄せることに。

2020-08-11 14:10:13
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」04】 やってきた陸遜に、孫権は手短に状況説明。魏の要請に対し応じるか否かの賛否両論の真っ二つで、どうしたもんかという孫権に、魏の申し出をはねつけるのも根に持たれそうだし、蜀と休戦しても呉に襲いかかられる可能性がある。

2020-08-11 14:13:02
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」05】 蜀を積極的に攻めようとしても、国力が消耗し、魏にも付け入れられる可能性が高い…、と八方塞がりなので、この際進むと見せて進まず、戦うと見せて戦わず、他の四路の戦況をしばらく眺めていてはどうか、と陸遜。日和見主義をとれと。

2020-08-11 14:14:50
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」06】 もし、魏の旗色がよければ我らも一気に蜀に攻め入り、先に成都を奪うと。悪ければさっさと帰ればいいというのは言外に含みます。この意見に賛同した孫権は、長江をさかのぼって蜀の様子を伺わせることにしました。

2020-08-11 14:16:42
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」07】 この頃、四路より攻め入った魏軍は、蜀軍に手痛い反撃をくらいます。遼東の胡夷軍は馬超に蹴散らされ、南蛮勢は魏延の擬兵の計で潰乱、孟達は病気と称して戦をサボタージュ、中軍の曹真は趙雲のために陽平関から斜谷(やこく)にまで追われていました。

2020-08-11 14:20:21
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」08】 この魏軍の状況を知った孫権。陸遜の言葉を入れて良かった、と言います。うかつに攻め入ってたら呉軍も手痛い目にあったに違いないと。軍を引き揚げるように命じる孫権。こうして魏の五路侵攻作戦は失敗に終わりました。

2020-08-11 14:21:56
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」09】 しばらくして、蜀から使者が来たと連絡を受ける孫権。張昭は、おそらく孔明が呉と魏が手を組まぬように手を打ってきたに違いない、と言います。となると、この使者の待遇をどうするかというのが問題になります。それが返事となるからです。

2020-08-11 14:23:37
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」10】 張昭は、まずその使者がどんな人物かを試してみたらどうかと言います。それを見てから申し出に返事をすればいいと。なるほど、と孫権。鼎(かなえ)、つまり大きな壺というか瓶に、油を入れて煮えたぎらせ、通路には武器をもたせた兵を並ばせろと命令。

2020-08-11 14:26:12
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」11】 これでどうだ、と聞かれた張昭は、これを見ればたいていの者はきもをつぶしましょう、と答えます。孫権は蜀の使者がどんな顔をするか見物だ、と底意地悪く使者を待ち構えます。

2020-08-11 14:28:30
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」12】 待合室で待機していた鄧芝は、呉大王会うというので席を立ちます。見ると大勢の兵士が立ち並ぶものものしい雰囲気。しかも炎に包まれている鼎を見た鄧芝。そのまま孫権の前に出ます。

2020-08-11 14:30:27
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」13】 自分の前に来て平伏しないのは無礼だろう、と孫権が軽く恫喝しますが、鄧芝は平然と、上国の勅使は小邦の国主に平伏しないのが習わしだ、と言います。蜀漢帝国の使者が、魏の属国である呉に平伏するいわれはないと。

2020-08-11 14:32:32
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」14】 お前は舌先三寸で自分の心を動かせると思ってきたのか、という孫権に対し、はははと笑った鄧芝。呉には賢人も星のごとし(大勢いる)と聞いていたが、たった一人の使者の口先を恐れるか、と言います。

2020-08-11 14:34:07
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」15】 お前の言わんとする事はわかってる、魏と交わりを絶ち、蜀とよしみを結べと言いに来たのだろう、と孫権は使者に口上を述べさせません。やや性急な態度に出てしまいました。

2020-08-11 14:35:50
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」16】 鄧芝は、自分は呉の利害を思ったからこそ使者になったのだが、その一人の使者のために武士を並べ、油を煮えたぎらせて脅すのはなんたる狭量か、と孫権をやり込めます。さすがに謁見の間で使者の前に兵士を並べるのは外交儀礼に反します。

2020-08-11 14:37:35
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」17】 さすがに使者に選ばれただけあって口先は達者だ、と孫権。兵をさげさせます。そして、ようやく落ち着いて使者との対談を開始。鄧芝は、呉が蜀と魏のどちらと手を組むのが得かを説きに来たと言います。

2020-08-11 14:39:09
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」18】 もし、魏につけば、魏は謁見に来いとか、子どもを人質に出せと言ってくるのは目に見えていると。それを断ったら、魏は蜀に好条件を出して共に呉を攻めようと言い出す。その時、蜀が応じたら呉は絶対安全とは言い切れないだろうと。

2020-08-11 14:40:44
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」19】 孫権は、かといって蜀と結べば得だとは言えぬと。玄徳亡き後新帝は17歳という幼帝。はたしてこれから国を守れるかどうかもわからないと。これに対し蜀は、孔明始め人材豊富。さらに山川の要塞があり他国の侵入は許さない、と。

2020-08-11 14:42:32
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」20】 呉も三江の固めがあり、賢人は星のごとし。もし両国が和睦連合し、進んで魏と戦えば天下統一もなし得る力となる、と鄧芝。ふむう、と孫権。しかし片目をつぶっているところを見ると、その言は心から信じてはいないようです。

2020-08-11 14:44:03
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」21】 鄧芝は、孫権は自分を説客とみて詭弁にあざむかれまいという気持ちが先に立っているようですが、自分は本心から両国の平和を願い、蜀のため、呉のためにと一命をかけてきている。自分が信ずればこそ一命もかけられる、口先でない証拠を今見せる、と鄧芝。

2020-08-11 14:45:57
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」22】 すると、鄧芝は鼎に向かって走っていきます。自ら飛び込もうとする勢い。孫権は慌てて止めさせます。兵士によって取り押さえられた鄧芝は、詭弁を弄して孫権を欺こうとしているのではないことを、自ら命を絶って証明する、と言います。

2020-08-11 14:47:34
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」23】 孫権は、わかった、と言うと、鄧芝はおわかりくださいましたか、と振り返って言います。他国に使いして君命を辱めぬ臣あり、また才能を見抜きよく用いる宰相あり、それらの人物ある限り蜀の前途に不安はない、と孫権。

2020-08-11 14:49:02
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」24】 重臣達とよく相談する、と孫権は言い、鄧芝をていねいにもてなせ、と命じます。鄧芝の死を覚悟の熱意は、孫権の心を大きく動かしたのです。

2020-08-11 14:50:20
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【横山光輝「三国志」講座309「使者鄧芝」25】 鄧芝の決死の行動により、蜀と呉は同盟を結ぶことになります。しかし、これに魏が黙っているはずはありません。再び呉が魏の侵攻という危機に陥ることになるのですが…。この続きはまた次回となります。 今回はここまで。

2020-08-11 14:53:23

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