池田純一『ウェブ×ソーシャル×アメリカ』のアメリカ論と、ドゥルーズ『批評と臨床』からそれっぽい箇所の引用

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(๑'ܫ'๑) 立て続けに読んだウェブ・ネット関係の新書のなかで、一番読みごたえがあったのは、池田純一『ウェブ×ソーシャル×アメリカ』(講談社現代新書) http://bit.ly/kJkIMO だった。壮大なアメリカ論。この大風呂敷は構想力や想像力が発動するために必須のもの。

2011-06-09 20:21:50
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『ウェブ×ソーシャル×アメリカ』は、facebookも壮大なアメリカの伝統に位置づけられるそうな勢い。関係ないが、フェイスブックのザッカーバーグの顔は、http://bit.ly/lodvEE 芸人の「サバンナ」の高橋http://bit.ly/9vl5lu の顔に似ている。

2011-06-09 20:25:15
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(・◇・ ) 『ウェブ×ソーシャル×アメリカ』には、フランス人ってアメリカ論が得意なのかね? と問うて、トクヴィルを筆頭に、フーコー、ドゥルーズの論などが参照されていた。ドゥルーズの『批評と臨床』http://amzn.to/kYW9Ix を読んでみると確かにこれはアメリカ論だ。

2011-06-09 20:29:00
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ドゥルーズの『批評と臨床』でホイットマンとかメルヴィルなどのアメリカ文学について述べている箇所。難しいけど、断片的に読むだけでも、これは秀逸なアメリカ論なのではないかと思えてきた。最近のフェイスブックの繁盛ぶりなどを思いながら読むとどれも当てはまるような気がしてくる。

2011-06-09 20:30:42
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ドゥルーズはアメリカの特徴は、自発的な断片性、だという。『父親的な機能は失われ、より漠然とした力が台頭してくるのだ。主体は自己の組織を見失い、その代わりにパッチワークが無限に増殖する。アメリカ風のパッチワークが、中心を欠き、裏も表もないメルヴィルの作品の法則となるのである。』

2011-06-09 20:31:41
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アメリカでは「父親」的機能が喪失する。それに代わり「兄弟愛」「同志」「連合主義」「友愛」が目指される。facebook の friend of friend だな 『父性など存在せず、ただ空虚が、虚無があるだけで、それはむしろ、兄弟たち、兄弟と姉妹が出没する不確定の領域なのだ。』

2011-06-09 20:34:25
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『精神病はみずからの夢を追いかけるのであって、もはや父親を通過せず、父親的な機能の廃墟に構築される友愛の普遍的機能の基礎固めは、ありとあらゆる父親のイメージの崩壊を前提としており、縁組や隣接の自立的な線がたどられ、・・・その線によって女は姉となり、自分以外の男は兄になるのである』

2011-06-09 20:35:08
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『・・・兄弟どうしの同性愛的な関係・・・兄弟と姉妹のあいだの近親相姦的関係・・・』

2011-06-09 20:35:37
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『アメリカ人とは、イギリスの父親的機能から解放された者であり、砕かれた父親を持つ息子、あらゆる国民にとっての息子だ。』 --- ドゥルーズ「批評と臨床」より、アメリカ論、ウェブ論、フェイスブック論、と思われるような箇所を適当に引用 ---

2011-06-09 20:37:04
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『アメリカ人の使命とは、「昔ながらの国家機密」を、つまり国民だとか、家族だとか、遺産だとか、父親だとかを再構築することではなく、なによりも世界を、兄弟の社会を、人間と財の連邦を、アナーキストとしての個人から成る共同体を構築することであり、

2011-06-09 20:37:43
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それはジェファーソンやソローやメルヴィルによって植え付けられた使命である。』 ・・「レッドバーン」からの引用・・・「アメリカ人の血を一滴でも流せば、血の海が必ずや世界中に広がっていく。・・・われわれは国家ではなく、世界なのだ。・・・われわれには父もなく母もないのだから・・・」』

2011-06-09 20:38:43
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それはジェファーソンやソローやメルヴィルによって植え付けられた使命である。』 ・・「レッドバーン」からの引用・・・「アメリカ人の血を一滴でも流せば、血の海が必ずや世界中に広がっていく。・・・われわれは国家ではなく、世界なのだ。・・・われわれには父もなく母もないのだから・・・」』

2011-06-09 20:38:43
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『アメリカ人の作った簡略な哲学理論としか見ないでいるかぎり、プラグマティズムは理解できない。逆に、世界を変え、みずからを形成するものとしての新しい世界、新しい人間を思考するための試みの一つをプラグマティズムに見出すなら、アメリカ思想の新しさが理解できるだろう。』

2011-06-09 20:39:19
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『ウェブ×ソーシャル×アメリカ』には、60年代のカウンターカルチャーの思想や、そこに流れ込むエマソン、ソロー以来のニューソート、超越主義、スピリチュアリズムの流れについても触れている。アメリカの重要な部分だ、みんな知ろう。( ◜◡‾)( ◜◡‾)(◞‸◟)(‾◡◝ )(‾◡◝ )

2011-06-09 20:41:47
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ドゥルーズのアメリカ論 -- 『アメリカの超越主義(エマーソン、ソロー)の時代に生きたメルヴィルは、早くもプラグマティズムの特徴線を描き、それをさらに延長する。まず最初に行なわれるのは、過程にある世界、群島としてある世界の肯定だ。』

2011-06-09 20:42:58
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『ピースどうしを合わせて全体ができあがるようなパズルでさえなく、むしろ、セメントで固められていない石の壁のようなものであり、その個々の要素はそれ自体で価値を持つが、それでいて他の要素との関係でも価値を持つ。』 --ローマ帝国の建築みたいだね、ウェブみたいだ。・・ザッカーバーグだ。

2011-06-09 20:43:53
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強引だけど、、、ドゥルーズアメリカ論続き - 『ホイットマンが彼の流儀と文体で語るとき、一種の全体が構築されているにちがいないと思われるのだ-断片の後にしか訪れず、断片を手つかずのままにしておき、断片を全体化しようとしないだけにいっそうパラドクシカルなものとなる、そんな全体が。』

2011-06-09 20:46:42
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『・・・イギリス哲学の貴重な原理に依拠しており、アメリカ人はその原理に新たな意味と新たな展開を与える・・・すなわち、諸関係はその関係の項に対して外在的である。したがって、人は、創設し発明されることができ、かつ発明されるべきものとして、さまざまな関係を設定することになるだろう。』

2011-06-09 20:47:43
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『…どこまでも続き、複数の接続が可能なパッチワーク…これこそがすぐれてアメリカ的な発明であるのだが…しかしそのためには、認識する主体、唯一の所有者が、探検家の共同体、まさしく群れの兄弟たちに席を譲り、兄弟たちは認識を信仰で、というよりもむしろ「信頼」で置き換えねばならない。』

2011-06-09 20:48:34
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・・・連合主義、パッチワーク、群島のパースペクティブ、動きゆく関係に価値がある、兄弟たちへの信頼、世界への信頼、生成変化への「信頼」・・・よくわからないなりに、そういう目でドゥルーズのアメリカ文学論を見てみると、facebook さえもう予言されているような気がしてきた・・・

2011-06-09 20:51:09
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概念より「知覚」が大事って何かアップルとかジョブズっぽいし…  『新しいパースペクティブ、群島のパースペクティブが必要で、…すぐれた知覚、聴覚と視覚が求められるのであり、それは「知覚対象」、すなわち、生成変化しつつある知覚であって、概念(コンセプト)に取って代わらねばならない。』

2011-06-09 20:52:30
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『新しい共同体が必要であり、その構成員は「信頼」、つまり自分自身にたいする、世界にたいする、生成変化にたいするあの信用をいだけるようになる。独身者バートルビーは旅を試み、姉を見つけ出して、彼女とともにジンジャー入りビスケットという新たなる聖体パンを食べるだろう。』(ドゥルーズ)

2011-06-09 20:53:38
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うーん・・・やっぱり、フランス人はなぜかアメリカ論を得意とする。トクヴィル以来の伝統・・・池田純一『ウェブ×ソーシャル×アメリカ』は、そこまで深読み・周辺読みして読んでみても、おもしろい。日本人にも、Whole Earth な想像力の刺激が必要だ。ビジネス応用だけじゃ寂しいよ。

2011-06-09 20:57:33
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planetary imagination ! ♡♡(๑→ܫ←人→ܫ←๑)♡♡ Whole Earth Catalog ・・・stay foolish,

2011-06-09 20:59:21