再考/飲食物摂取制限指標

yasushi61さんの 再考/飲食物摂取制限指標 まとめ どのように摂取制限指標は、決められたのか?
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Y. Nozaki, Prof.(Development Studies): 野崎泰志 @yasushi61

再考/飲食物摂取制限指標:政府の規制値システムでは食品上限の5mSvを、飲料水/牛乳乳製品/野菜類/穀物類/肉卵魚介類その他の5種に割当、それぞれ1mSvが上限とされている。1mSvを割り当てられた野菜は、「ほうれん草、だいこん、小松菜、じゃがいもetc」と更に区分けができない。

2011-06-23 21:34:37
Y. Nozaki, Prof.(Development Studies): 野崎泰志 @yasushi61

再考/飲食物摂取制限指標(2)従って野菜としての500Bq/kgという安全規制値は、それぞれの野菜には割り当てしていない。仕方がないので「野菜」として括っている。つまり個別の野菜(ほうれん草など)に500Bq/kgが課せられているが、他の野菜は同時には食べないという前提なのだ。

2011-06-23 21:42:12
Y. Nozaki, Prof.(Development Studies): 野崎泰志 @yasushi61

再考/飲食物摂取制限指標(3)5種類の食品の水から牛乳から野菜などへと1mSvを割り当てておきながら、例えば野菜の部類では個別野菜に割り当てていない。食生活習慣上、それは区分できないからだ。だが、幸いにして動物性蛋白質に関しては、食生活習慣上のデータがあるのである。

2011-06-23 21:48:49
Y. Nozaki, Prof.(Development Studies): 野崎泰志 @yasushi61

再考/飲食物摂取制限指標(4)だが動物性蛋白質は、牛20g、豚30g、鳥20g、卵40g、魚介類100g、藻類25gという成人一人当り摂取量の統計的データがある。これにトータル644Bq/kgが割り当てられている。そうすると野菜とは違って牛肉から藻類までの数字が明確に導かれる。

2011-06-23 21:59:40
Y. Nozaki, Prof.(Development Studies): 野崎泰志 @yasushi61

再考/飲食物摂取制限指標(5)計算すれば、牛54.7Bq/kg、豚82.4Bq/kg、鳥54.7Bq/kg、卵109Bq/kg、魚介類274Bq/kg、海藻68.3Bq/kg 。これを希釈係数がF=0.5からF=1となる現状を反映させれば、実際の規制値になる。

2011-06-23 22:12:42
Y. Nozaki, Prof.(Development Studies): 野崎泰志 @yasushi61

再考/飲食物摂取制限指標(6)即ち、牛27.4Bq/kg、豚41.2Bq/kg、鳥27.4Bq/kg、卵54.5Bq/kg、魚介類137Bq/kg、海藻34.2Bq/kgとなる。野菜類は現実問題として区分けできないのは事実だが、動物性蛋白質に関してはこうしてデータを基に示せる。

2011-06-23 22:18:01
Y. Nozaki, Prof.(Development Studies): 野崎泰志 @yasushi61

再考/飲食物摂取制限指標(7)政府の規制値は、一品目を一度にまとめて食べるという前提になっている。区分けができない野菜はそれでいいだろう。しかし動物性蛋白質については、そんな食生活がどこにあるか。ベラルーシでは37Bq/kgをほとんどの食品規制値としているがこの試算はそれに近い。

2011-06-23 22:24:41
Y. Nozaki, Prof.(Development Studies): 野崎泰志 @yasushi61

再考/飲食物摂取制限指標(8)魚の規制値を500Bq/kgと、野菜類と同じにしているだけの根拠のない数字でやっているが、それにしても、他の魚介類は食べずにその魚介類だけを一年中延々食べるという前提なのだ。魚の被曝量だって様々なのは自明だ。足し算をしない前提が日本の被曝測定である。

2011-06-23 22:34:02
Y. Nozaki, Prof.(Development Studies): 野崎泰志 @yasushi61

再考/飲食物摂取制限指標(9)当初、政府は内部被曝を無視しておいて外部被曝だけで説明していた。足し算を無視していたのだ。つまり内部被曝を0と仮定して外部被曝だけで説明していた。同様に、動物性蛋白質に関しては肉類だけで計算し、魚介類藻類は0と仮定しているのだ。こんな杜撰な計算根拠。

2011-06-23 22:44:46
Y. Nozaki, Prof.(Development Studies): 野崎泰志 @yasushi61

再考/飲食物摂取制限指標(10)水から肉卵魚類までの5種類の食品に1mSvずつ平等に割り当てることにも疑問はある。或る食品の汚染度が高ければ他の4種類の食品の規制値は厳しくしなければならない。ただ危険となれば人々はそれを口にしない。その心理学的な抑制については数値化されていない。

2011-06-23 23:35:43
Y. Nozaki, Prof.(Development Studies): 野崎泰志 @yasushi61

再考/飲食物摂取制限指標(11)その心理学的な抑制係数を0.5とすれば、食品安全規制値は2倍高くても良いかもしれない。それを見て人々が食べなくなる効果がある。要するに我慢とか受け入れるとかいうレベルの話では、科学ではなく意思の問題になる。リスクを理解した上での選択はあっても良い。

2011-06-23 23:45:30
Y. Nozaki, Prof.(Development Studies): 野崎泰志 @yasushi61

@indonokamisama 「安全委員会の会見では50mSV/年を水と食品で分けて・・・と言っていたように思うのですが 」あ!、いい質問! はい、それはヨウ素のことです。セシウムは5mSvです。

2011-06-23 23:48:46