半熟時空(僕が創作してるデレシャニ越境時空。デレからシャニに8年の時間の流れがある世界)におけるこしあんきらの話 輿水幸子はカワイイので、今でもアイドルを続けている。昔の仲間達もみなそれぞれの道を進み、芸能界に残った者、去った者、アイドルを続けている者、転身したものと様々だ。
2020-08-21 05:01:12輿水幸子の一番の特徴は「カワイイ」ことだ。ならばアイドルというジョブは幸子にとってこれ以上ない天職である。だから、幸子はアイドルを続けている。 現在22歳。背は伸びなかった。小梅も輝子もかなり伸びたが、幸子はあいかわらずカワイイままだ。しかし髪は、腰までかかるほどまで伸ばしている。
2020-08-21 05:01:14双葉杏は元々、「不労所得を得るため」にアイドルになった。最初の頃は苦労もたくさんがしたが結論から言えば、杏はCDやグッズの売り上げだけで贅沢をしなければ暮らせる程に活躍した。あとはそれを元手に株や投資でもやれば、杏なら労せず莫大な利益を得られただろう。 しかし、アイドルを続けた。
2020-08-21 05:10:27杏にとっアイドルという活動自体が、共に過ごした仲間達との絆になっていたからである。双葉杏は、自分で思っているよりずっと怖がりだった。アイドルをやめた後、そのまま関係が消えてしまう気がして。事実、アイドルになる以前はそんな希薄な交友関係しか築けていなかったのだから経験的にそうなる
2020-08-21 05:10:28だろう、と杏は思い、しかしそれでいいかと思うにはアイドル仲間達との関係は強くなりすぎていた。変わるのが怖いから、杏はアイドルでい続ける。 アイドルでいれば、いなくなったみんなもどこかで杏を見てくれるから。 杏にとっては、あの頃と変わらない幸子は安心できる存在だった。
2020-08-21 05:10:29幸子からすれば、杏がアイドルでいる動機は「難しく考えすぎです」とのことだ。それを面と向かって、同じ立場で言ってくれることが心地いい。 幸子にとっても、杏は「こんなにカワイイのにどうしてこう」とつい世話を焼きたがってしまうらしい。このあたりは、昔よりお姉さんぶっている。歳下のくせに
2020-08-21 05:13:41そういうわけで、現在は杏のマンションに幸子と2人で暮らしている。家事は専ら幸子の担当。カワイイのでこのくらいは余裕らしい。 杏はそんな幸子に毎日「ありがとう」と言っている。照れずに言えるようになったのが8年の成果だろうか。
2020-08-21 05:16:01幸子と杏がアイドルを続けている一方で、アイドルから女優へと転身したのが諸星きらりだ。 きらりはかわいいものが大好きで、一方でその長身にコンプレックスを抱えていたし、それ故に周囲の目を気にする子だから「変な子」になることで周囲に受け入れられていた。
2020-08-21 05:26:24その「キャラ」を前面に押し出した個性はきらりを人気アイドルに押し上げたが、一方でその本来の気質とのギャップに悩まされていた。 だが、アイドルを続けるうちにきらり本来の「可愛いものが好き」「優しくて思いやりがある」性格は段々とファンに認知されていく。
2020-08-21 05:26:25双葉杏を中心に、多くの仲間達からのエピソードがバラエティなどで語られる事に、きらりの「キャラ」に寄らない部分でのファンが増えていった。 次第に「変な子」でなくてもきらりは、きらりでいられるようになったのだ。
2020-08-21 05:26:27きらりが女優に転身したのも、きらりを受け入れてくれるファン達がいたから恐れずに転身することができたからだ。 今、きらりはアイドル時代に愛用していた独特な口調使うことはある例外を除いてない。かつてはコンプレックスだった恵まれた長身と培った演技力を武器に、幅広くカッコよく演じている。
2020-08-21 05:31:05その「例外」とは、双葉杏と会う時である。 杏と会う時だけは、「変なキャラ」だったきらりんは。「双葉杏の相棒」という本当の自分に戻ってくるので、自然と昔の口調が出てしまうらしい。 杏がアイドルを続けて、その活躍を見て、時々昔に戻ったように笑いあう。それが今の諸星きらりだった。
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