いきものがかり 6thアルバム『 I 』リーダー・水野良樹さんによる収録曲解説ほか
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アルバム収録曲
【いきものがかり6thアルバム『I』収録曲】 ①笑顔 ②1 2 3 ~恋がはじまる~ ③ぱぱぱ~や ④恋跡(コイアト) ⑤ハルウタ ⑥マイサンシャインストーリー ⑦なんで ⑧あしたのそら ⑨風乞うて花揺れる ⑩MONSTAR ⑪恋愛小説 ⑫東京 ⑬風が吹いている ⑭ぬくもり
2013-06-14 10:08:12アルバムへの思い
いきものがかりは6枚目のオリジナルアルバム「 I 」を7月24日にリリースします。個々の曲がそれぞれに強い色を持った、豊かなアルバムになったと思っています。ぜひお聴きください。
2013-06-14 10:13:37少しずつ、いきますか。NEWTRALよりニュートラルなアルバム。いきものがかりと自分との折り合いが今まさにバタバタしていて、職業作家的につくった曲と、自己言及的につくった曲と、その真ん中と、どれもあって、それぞれ距離があって、結果、幅になったと思う。 #i_ikimono
2013-07-25 21:18:58YOUって書いたとたんに「作り手から受け手に届ける」っていう構図しか見えなくなっちゃう気がして。歌の主語をこっちが独占しちゃうような感じがどうにかならんかな、と。「Mysong Yoursong」のときも同じようなこと考えてた思うんだけど、より踏み込んで「I」。誰もが主語になれる
2013-06-15 22:18:29この曲はどんな思いで作ったんですか?どんなメッセージを込めてつくったんですか?というような質問をたくさん受けるけど。歌が作り手を主語として、語られすぎている感じがして。そこばっかにスポットがあたって。それより聴いてくれる無数の個人「I」にとって歌がどんなものかのほうが大事かなと。
2013-06-15 22:27:44いきものがかり6枚目のアルバム「 I 」。外へ、外へ。遠くへ、遠くへ。届いてくれたら嬉しいです。
2013-07-25 22:25:05収録曲解説
■M1「笑顔」(作詞/作曲:水野良樹 編曲:亀田誠治)
「笑う」ことは、「泣く」ことよりも、より自発的でなければ生まれない気がしていて。「笑わせる」というよりも、そのひとが「笑う」ことを肯定したい。そのひとが「笑う」ことのできる場をなんとかつくりたい。だから「泣かせる」歌よりも、「泣き笑い」を生む歌のほうが、目指すものなんです。
2013-07-10 22:14:36ポケモン映画の主題歌の依頼を頂いたとき、いわゆるポケモン世代ではなかった自分は、素直に言えば、最初はどこにつながりをみつけて曲を書けばいいか戸惑っていた。なんだか中心をつかみきれず、モヤっとしたまま、曲作りがスタートしたのが最初だった。→
2013-07-10 23:12:21そんなとき、近所の公園をいつも通りランニングしていたら、目の前からお父さんと、小さなお子さん3人。きゃっきゃさわぐお子さんたちがかわいらしいなと思って見ながら彼らが近くまで迫ったとき、思わず笑ってしまった。その4人は、全く同じ服を着ていた。ペアルックならぬ、カルテットルック笑。→
2013-07-10 23:15:16ああ、この子たちもあの映画を見に行くのかもしれない。子供にせがまれ、休みを返上して、あのカルテットルックで、お父さんは映画館に車を走らせるのかもしれない。そう思ったら、急に感情に沸き立つものがあった。書けそうかも。そう思った。→
2013-07-10 23:18:55ほぼ妄想だけど。きっかけには十分だった。思えば、ポケモンのことを30代、40代の先輩ミュージシャンに話すと、みんな決まってお子さんの話をしていた。世話がやけるのが大変だけど、うれしくてたまらないという顔で。お子さんと一緒にポケモンをやって、とてつもなくポケモンに詳しい先輩もいた→
2013-07-10 23:20:53それまで真剣に演奏していた彼らが、もう満面の笑みと、ちょっと照れた顔をして、父としてしゃべっている。子供とのコミュニケーションのきっかけに、ポケモンが、在る。すごいと思った。ゲームが、それそのものの楽しさを越えて、そのゲームの外にコミュニケーションを生んでいる。→
2013-07-10 23:26:28その頃、ポケモンを少しでも知ろうと吉岡やスタッフたちが一斉にポケモンを始めていた。そういえば彼らも、通信機能を使いながら、お互いのゲームの進み具合を、あーでもないこーでもない、とわさわさしゃべっていた。ゲームのなかだけじゃなく、外にも、会話と笑顔がぼこぼこ生まれている。→
2013-07-10 23:30:27最初の、戸惑いと、もやっとした感じは、ほぼなくなっていた。このつながりに向けて、素直にまっすぐにつくればいい。彼らがそのつながりを大事にするように、自分自分自身も個人として大事にしている”つながり”を心に置きながら、ただ、書けばいい。普通に、書けた。向かい風もなく。→
2013-07-10 23:34:48ぶっちゃけて言えば、つくりだしたときは、めっちゃいわゆる”タイアップ的な”曲になるのかと不安でしょうがなかったけど、向き合ってみたら、とっても個人的な曲として、書くことができた。ぼこぼこ生まれている、その”つながり”に、ちゃんと触れられるようなものになったんじゃないかと、思う→
2013-07-10 23:40:07「帰りたくなったよ」と「笑顔」との違いってなにかなぁと思っているんですけど、後者のほうが決意があるんですかね。前者は肯定”される”ことが歌われていて後者は肯定”する”ことが歌われているのかなぁ。ま、こむずかしく言っても、しょうがないか。
2013-07-25 18:31:38■M2「1 2 3 ~恋がはじまる~」(作詞/作曲:水野良樹 編曲:本間昭光)
「1 2 3 〜恋がはじまる〜」については、ポップスの王”道”があるとして、どこまで物怖じせず道の真ん中をまっすぐ歩けるかというのが裏テーマみたいなところがあって、そういう意図をしっかり汲んだ”緻密”で”おおげさ”なアレンジで、本間さんが仕上げてくれたんだと思います。
2013-06-12 11:46:52本間さんがつくってくれた、”つかみ”ばっちりの、的確かつインパクトある、あのイントロを、ほんとまじ聴いてほしい。
2013-06-05 00:11:50