軽水炉で原爆が作れるという話をコンパクトに

「軽水炉で原爆が作れると騙されて」という話を受けて
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原田 裕史 🥚 🧷 @harada_hirofumi

@kamonnegi 騙されて無いですよ。 軽水炉では原爆材料が作れないという話は、原爆を嫌いな人達の精神安定の為に撒かれた噂話でしょう。資料など見当たりません。 原理的には作れます。

2020-08-30 18:01:01
原田 裕史 🥚 🧷 @harada_hirofumi

@kamonnegi 通常運転で(つまりIAEAの査察があっても)兵器級Puの生成が可能な炉として、高速増殖炉がありまして、そこに原爆好きな人の期待はあったとは思います。

2020-08-30 18:03:28
原田 裕史 🥚 🧷 @harada_hirofumi

@kamonnegi 原爆を作る材料としてのPuは同位体239の比率が高ければ高いほど、爆弾向きとなります。 作り方は原子炉の中に入れている時間を短くすることです。長い時間入れていると239が240になってしまいます。 軽水炉でも、一月くらいで取り出せば、長崎に落とされた原爆のPuと同程度の同位体比のPuが採れます。

2020-08-30 18:23:35
原田 裕史 🥚 🧷 @harada_hirofumi

@kamonnegi 通常運転の発電用軽水炉では、燃料棒は3年から4年ほど炉内にありますので、239が240、241、と変わっていき、239の比率は6割程度まで落ちます。これは「原子炉級」と呼ばれて、爆弾には向きませんが、爆弾を作れないわけでもありませんので、査察の対象となります。

2020-08-30 18:26:55
原田 裕史 🥚 🧷 @harada_hirofumi

@kamonnegi また、燃料交換の都合上、原子炉に最初に装荷される燃料の1/3程度は1年で取り出されます。当然Pu239の比率は4年使ったものより高くなります、 「燃料級」と呼ぶようです。 再処理工場の試験運転では、この燃料級の使用済み核燃料が処理されます。困りますね。

2020-08-30 18:29:17