- kumadakitsune
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ファーストインプレッション
「弱キャラ友崎くんLv8.5」読了 今回から電子書籍と紙両方買うことにしたので早く読める 改めてレナちゃんの見えてる地雷感に震える みみみは無理してるのが文章から判って、でも多分彼女の願いは前提から結末まで叶わないんだろうなと確信できるのがね #友崎くん
2020-04-17 13:20:46そして8.5は間違いなく日南の為の巻 朧気ながら内面がようやく見えてきて、でも見えたからこそ、その強さと恐ろしさに圧倒される あとちょっとnanashiに向ける感情重たすぎませんかねえ…… 野球少年みたいな心持ちでオフ会提案してたらエモいなーとは思っていたが軽々飛び越えて来るとは #友崎くん
2020-04-17 13:25:08【忘備録】 『弱キャラ友崎くん』を一から読み直したので、各キャラについての考察や何となく思い付いたことを書く 多分9巻で手のひらクルックルなるだろうし比較用に #弱キャラ友崎くん
2020-08-20 00:05:47考察の前提
【前提】 ・既刊8.5巻までの描写から考察する ・『弱キャラ友崎くん』が人間の感情と関係性にフォーカスした物語である以上、キャラの最大の魅せ場は「内面的問題の発露とその解決」である ・「メイン巻」とは、そのキャラの内面的問題/その解決にクローズアップされた巻のことである →
2020-08-20 00:06:35七海みなみ
【七海みなみ】 メイン巻は2、6.5、(8.5) 役割は「日南葵に敗北する」「日南葵の縮小相似」 後者については【日南葵】の項でも考察する。 彼女の内面的問題とは、中学までは勉強でも運動でも現在の日南葵と同じような立場にあり、 →
2020-08-20 00:08:10→ しかし高校で「日南葵」という圧倒的な存在が自分のちっぽけな長所をことごとく奪っていったことによる自信の喪失と負の感情の集中である。そういう負の感情が中心にあり、キャラとしての魅力であることから、彼女は「日南葵に負ける」ことが前提としてあるキャラクターだ。 →
2020-08-20 00:08:58→ 2巻で生徒会長選挙をやったが、その結果生徒会長になった日南の生徒会長としての描写が「クラスの役職を断る」以外に全く無いことから、選挙は「七海みなみが日南葵に敗北する」という描写のためだけのイベントである。 →
2020-08-20 00:09:39→ 彼女の内面的問題は、実は2巻で「主人公・友崎文也が根本的に関わることなく」ほぼ解決されてしまっている。さらに6.5巻において「友崎のいない場所で」重ねて解消されてしまっている。すなわち、彼女自身のこの物語における最大の魅せ場は友崎とはあまり関係ないままに、 →
2020-08-20 00:10:27→既に終わってしまっているのだ。 これは人気の秘訣であると同時に、友崎とは結ばれない証左である。単純にキャラ属性だけでファンを獲得するより、内面的問題をさらけ出した上でそれを解決して笑顔になったヒロインを見てファンを獲得する方が容易く、またそうしたファンは推しをあまり変えない。→
2020-08-20 00:11:22→ 最初にそれを行ったヒロインが一番多く浮動票を獲得する。分かりやすい理屈である。 しかしながら、「恋人」という関係性が物語におけるハイライトである以上、その構築とキャラ最大の魅せ場である内面的問題の解決は必ず同時に、あるいは密接に行われる。 →
2020-08-20 00:12:06→ よって七海みなみがフラれることはかなり早い段階から予想できた。(正直、6巻発売後に「友崎はみみみと付き合う」という予想がネットで想像以上に多く、人気の高さを実感すると同時に、ちゃんとストーリーを読んでいるのか首をかしげたものだ。) →
2020-08-20 00:12:36→ さらには、彼女の内面的問題が2巻ですべて開示されているため、彼女にフォーカスしようとしても2巻の焼き直しにしかならない。「日南葵に勝利する」という目標も6.5巻で達成してしまったために発展させられない。 何度か「日南葵は七海みなみに似ている」という描写があることから、 →
2020-08-20 00:13:05→ 今後はその部分が重要になってくるのだろう。 七海みなみは、日南葵という強烈な存在がいて初めて存在でき、かつその強烈さ故に直視できない(=直接描写するのに時間がかかる)日南葵という存在を理解しやすくするための手がかりなのである。
2020-08-20 00:13:23菊池風香
【菊池風香】 メイン巻は6.5、7、(8) 役割は「観測者」 彼女の内面的問題は、他者のことがわかりすぎるために、自分を抑えてでもそれを尊重してしまうことである。観測した上で関わるのではなく、観測し、一人で納得して終わってしまうのだ。 この問題は、七海みなみの問題とは違い、 →
2020-08-20 00:14:48→ きちんと開示された上で主人公である友崎が解決したので、二人が恋人となるのも納得である。本編での描写がすべてで、あまり考察する余地がない。役割についても、2巻から繰り返し描写されている通りである。 なので、8巻終了時に起きた友崎とのすれ違いについて考察したい。 →
2020-08-20 00:15:24→ すれ違いが起きた理由については、レナの間の悪さだったり、友崎や菊池風香が恋人という関係性に馴染んでいない不慣れさ故の空回りだったり、あるいは友崎のマルチタスク能力がまだ発展途上であることだったりと多くあるが、しかし本質的な問題は別のところにあると考察する。 →
2020-08-20 00:15:52→ 七海みなみが作中何度か友崎について「すごいスピードでどこかにいってしまいそう」と表現しているが、これこそが恋人となった友崎と菊池風花の間に横たわる問題である。友崎が速いことではなく、「二人の速さが違いすぎる」ことが問題なのである。 1巻からずっと友崎を見てきた読者にとって、 →
2020-08-20 00:16:35→ 友崎の成長や努力のスピードは「結構速い」くらいの認識だと思われるが、客観的に見てとんでもない速さである。 描写されてこそいないがひたすらに基礎訓練と観察を続け、それを消化し続けるなど並大抵のことではない。アタファミに関して以前考察した通り、友崎文也はかなり特異な存在なのだ。 →
2020-08-20 00:20:14→ 翻って菊池風香はどうだろう。8巻の友崎との細かなすれ違いの描写を見るに、おそらく「切り替え」の速度が友崎と比してかなり遅い。規格外と比較するのは適切でなく、また多少遅くても問題にはならず、むしろ多様な速度の人間がいることこそ健全なのだが、「共に歩む」関係性において、 →
2020-08-20 00:20:15→ この「スピード」に大きな差があるのはとても重大な問題となる。普通ならどちらも少しずつ相手に合わせれば何事もなく関係性を続けられるのだが、友崎と菊池風香との間には、合わせようとすればかなりの無理が生じるほどのスピードの差があるように感じるのだ。 →
2020-08-20 00:20:15