考えてみれば能力で人をランクづけするというのは 強いやつがえらいやつという少年マンガ的バトルものの本質をなす基本的な構造なわけだけど
2009-12-06 09:56:30その少年マンガ的バトルもののフォーマットをあえてそのまま使って その中で 能力で人をランクづけしていいんだろうかという問題を正面からとりあげるという意味で レールガンはすごい と言えるような気もする
2009-12-06 09:58:11ランクづけがないと成立しないような構造のなかでその正当性を疑うという 自分のたってる地面を掘り起こすような不安定さ 内的視点というのが レールガンを他のアニメから区別する特徴なのかなあという気もしたり
2009-12-06 10:30:48というのも 能力による人のランク付け 主人公側が治安維持をおもいきり肯定的にとらえ、維持する側の視点を持ち続けている セキュリティーの観念の肥大化 「チンピラ」として通行人をひとまとめに見る視点 全ては気のもちようという「人生観」 こういうのをひとまず「ネオリベ的」と言うならば
2009-12-06 10:33:28レールガンはすごくネオリベ的であるのは間違いないけど そういう基準でいうと他にネオリベ的な虚構作品はものすごくたくさんある でもネオリベの正当性をめぐる議論や疑念をここまでまきおこす作品はそうないんじゃないだろうか
2009-12-06 10:36:04具体的には御琴や作品の世界観に対する疑念や議論として 例えば御琴に対する反感やあるいは肯定する場合も単にかわいいというんじゃなくて何か理屈をつけたいという気分になったりするという形で
2009-12-06 10:38:12というのも 一般に「ネオリベ的」なものをめぐる虚構作品の場合 おもいきりこれを肯定する作品は それこそ少年マンガの対決ものフォーマットのように それはお約束として扱う あるいはそれが露骨な反感を買わないように表面上穏やかな意匠を施すことによって 議論を呼ばないように作ってあるし
2009-12-06 10:41:19「ネオリベ的なもの」に疑問を呈するタイプの作品は ネオリベ的世界観をもっと外から見て 最初からこれを否定的なもの 要するに最初から悪役としてこれをとらえているので 視聴者はそのようなものとして最初からこれを捉え 少年漫画の悪役を弁護したりしないようにこれをあえて弁護したりしない
2009-12-06 10:44:49しかしレールガンの場合にはこのようなネオリベ的なものにたいして 作品自体が公的的なのか否定的なのかはっきりしていない だから視聴者の間で議論が起こる ということが多分にある気がする
2009-12-06 10:46:41ネオリベ的だから議論が起こってるんじゃなくて ネオリベ的なのかどうかわからないから議論が起こる そしてそのような議論を引き起こす形をとっているということが 他のアニメになくてこのアニメにある特徴に見える
2009-12-06 10:47:57でもある考え方の正当性をまじめに問うのなら そもそも内的な視点をとるしかないわけだし というのも自分が正しいと思っていたことがそうではなかったという自己発見によってしか 人間が倫理的な問題に直面し これを解決する それによって「生き方が変わる」という経験はできないわけで
2009-12-06 10:50:06というかある考え方が正当だと論じるというのは そもそもそうだと思っていない人を説得するということが最も本質的である行為だと思うから
2009-12-06 10:51:51ネオリベ的なものをほんとに否定したいという場合には スタート地点はネオリベ的世界観の内部から話が始まるという形にしなければならない といえるような気がする
2009-12-06 10:54:19…レールガンが実際この先どうなるかわからないので そういう話になったらいいなあという程度のことだけど… そうならなくても面白い作品だと自分自身が感じる可能性も無数にあるだろうしw
2009-12-06 10:55:15佐天さんにはどうしても感情移入せざるを得ないが、それでも美琴や黒子には残酷なまでに我が道を邁進して欲しいと思うのであります。何度も言ってるが、持てる者が持たざる者に遠慮して歩みを止めてしまうのだけはダメだ。そうなる位ならいっそ視野狭窄なままでいい。
2009-12-07 21:09:51@tora_17 上条さんもそうですが「(人間的に)成熟してないのに成熟したつもりになっている」と「いくら天才でもなんでもできると思えるはずないのに、彼らはそう思っている」ところが問題ではないかと思うんですよね。ただ、「我が道を邁進する」のは全然構わないのですが。
2009-12-07 21:38:37@tatsuzawa なるほど。天才ゆえの思い上がりですね。それで他人を傷つけるばかりか能力戦でも大失敗を招いたりする(さしずめジャッジメント新人時代の黒子がそれに近い感じでしょうか)。そういう驕りは更に凄い人物に矯正してもらうのが一番ですが、その機会が得にくいとう問題もあるか。
2009-12-07 21:42:59@tora_17 中学生・高校生が最強というのは学園都市ならではで、リアル世界だとさらに上の人が居るのが普通なんですよね…
2009-12-07 21:48:17@tora_17 上条さんや美琴は、ぶっちゃけ視聴者の中二病的全能感を満たす存在で、単に私はそれが気に入らないだけですが。天才は関係ない。って関係ないのにリプライしてたのかな><
2009-12-07 21:52:51@tatsuzawa そうですね。学園都市にも教師はいますが、最強である少年少女達を抑えられるほどの実力・影響力はありませんからね。まぁ上条さんをあてがっておけばいいんですよw(彼も高校生だけど)。さもなきゃ上級生が道を正すスール制度採用w
2009-12-07 21:53:58@tatsuzawa 上条さんはウルトラチート野郎ですが、レベル0の待遇だし、無能力者相手だと意味の無い能力ですからバランスは取れてるんでしょう。
2009-12-07 21:59:19まあ、上条さんはレベル0だから社会的な地位は得られませんね。飽くまでアウトサイドな人間でないとならないという意味が含まれているのでしょうか…
2009-12-07 22:02:01@tora_17 @str017 なるほど。でも中二病的全能感に社会的地位はそんなに関係ないような。無能力者相手だと意味の無い能力も、強い奴を倒すなら(上条さんは強いやつしか興味ないような)問題ないし。 [あきらめ悪い]
2009-12-07 22:11:51たとえば 美琴の 「あたしは目の前にハードルあったら、えらいとか考えないでただ跳んじゃうだけだから でも跳べないで立ち止まっちゃう人もいるんだよね」 みたいなセリフに対して 次のように反発する人がいたとする
2009-12-07 23:46:03まず 目の前にハードルがあったら跳んでやろうと思うというのは そもそも跳べることが跳べないことよりすごいことだということを前提することなしに そもそも思えないようなことなんじゃないか? 結局跳べたらえらいと思ってるんじゃないの?
2009-12-07 23:48:17