『拳児』を打ち切りにしていた週刊少年サンデー

はるか後年の最近、『史上最強の弟子ケンイチ』も打ち切られたのは記憶に新しいところ
62
@nekolovercat

『史上最強の弟子ケンイチ』の打ち切り - Togetter togetter.com/li/1575852 @togetter_jpより

2020-08-14 05:43:45
@nekolovercat

サンデーは『史上最強の弟子ケンイチ』を打ち切った愚策で有名だが、実はそれよりはるか昔に『拳児』の名作漫画も打ち切っているんですよね 最後唐突な終わり方だが、編集長が変わって「これからのサンデーに劇画は必要ないからあと3話で打ち切ってくれ」となったとか 希代の名作なのにほんとに惜しい

2020-09-03 07:30:36
@nekolovercat

本来の予定・構想ではまだまだ話が続き、アメリカ編もあった アメリカ編ではトニー・譚がベトナムギャングに属し、拳児は中国の結社ユニオンの立場でこれに対抗する、どんどんスケールが大きくなる物語のはずだったとか

2020-09-03 07:33:22
@nekolovercat

拳児の漫画はリアリティを持って読者に迫ってくるが、原作者の故・松田隆智氏の実体験が多くを占める 後に『透明な力』で有名となる佐川幸義師を最初に世に広めたのも松田氏で、何せ無名の頃だったから佐川師とマンツーマンで教われ、帰り道で佐川師が追いかけてきてまた稽古を再開したこともあるとか

2020-09-03 07:37:36
@nekolovercat

拳児の漫画の中で「いくら武術をやっても年を取ったら弱くなるのではないか」と、疑問を抱き、その流れで佐上(漫画中の仮名)幸義師に出会う展開となるが、これは松田氏の20歳前後の実体験そのもの(当時佐川師は50歳) 触れた瞬間わけがわからないまま倒され続け、武術の力を信じることが出来たとか

2020-09-03 07:40:16
@nekolovercat

拳児では秘伝の八極拳を学び、それを軸に物語が進むが、松田氏自身台湾で蘇昱彰(漫画中では蘇崑崙)と劉雲樵(同:劉月侠)に当時外国人に秘されていた八極拳を教わっているんですよね

2020-09-03 07:44:29
@nekolovercat

作中、蘇崑崙が頑丈なプロテクターを付けた弟子を暗勁で倒すシーンがあるが、これも松田氏が実見した衝撃体験が元となっている それまで最強の突きを目指していたが、中国拳法に懐疑的で、空手にも限界を感じていた松田氏は武術をやめるか悩むところまで来ていたが、これを見て生涯かけることとなった

2020-09-03 07:47:42
@nekolovercat

松田氏自身ナイフや拳銃、多人数相手に戦ったことが何度もあり、それが拳児中での戦闘描写に生かされているようですね 今述べたようなことは月刊秘伝のこの号に詳しく書かれています 単純に読み物として面白い pic.twitter.com/J8jotMzKKC

2020-09-03 08:22:12
拡大
@nekolovercat

物語の創作は人間の創造力・構想力を駆使する偉大な働きであるが、作者の人生体験・想像能力の限界の壁があるのも確か 松田隆智氏のような破天荒な人生は稀で、中国でも伝説となっているとか それを考えると拳児の打ち切りは本当に痛恨事です アメリカ編を読みたかった…

2020-09-03 08:22:25
@nekolovercat

中国拳法以外でも、10代で國井善哉師と文通し、「これからの日本には君のような若者が必要だ」と書かれたり、極真として独立する前の大山倍達氏の家に下宿して一緒に稽古したりですからね

2020-09-03 08:22:46

おまけ

@nekolovercat

潘岳老師 Master Pan Yue 勁力 発勁や合気で、やらせでなく、ほんとに吹っ飛ぶ場合は腰からカクーンと崩れる 受け手の腰に着目していればいい pic.twitter.com/vXfJTBEtOE

2020-09-04 11:13:56
@nekolovercat

黄性賢老師 こちらも相手が腰砕けになっていますね 人越しに相手を倒す技は、佐川幸義亡き後の木村達雄氏も合気の技でやっていたとか 同種と見ていいでしょう pic.twitter.com/laIrMga9dG

2020-09-07 04:28:28