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農業研究者。著書は以下 「思考の枠を超える」amzn.to/3iuavIC 「ひらめかない人のためのイノベーションの技法」amzn.to/3kEzoDe 「子どもの地頭とやる気が育つおもしろい方法」amzn.to/31QlNAf 「自分の頭で考えて動く部下の育て方」amzn.to/2FkAKmy

第一次安倍政権のとき、私が強い警戒感を持つのを不思議がっていた友人多数。「篠原さんが警戒するほど、ひどいかなあ?」と、首を傾げる人が多かった。政権末期に近づいて、「篠原さんの言うことがようやくわかったよ」と言う人が増え、第二次には、その人たちの警戒感あらわ。
2020-09-03 18:20:20
逆に私は、第二次では諦め顔。「もうあかん」と。一次の失敗を踏まえて、下手なことはしないだろう。これは長く続く。そして日本が変わってしまう。選んでしまった以上、手遅れだと感じた。
2020-09-03 18:22:14
安倍氏が政権を握ると、二つの現象が起きる。一、人々の嗜虐性を刺激すること。人間には、大義名分さえ立つなら、偉そうにしたい、誰かをバカにし、思い切り罵りたいという幼児性、暴力性が潜んでいる。大人になると経験を積み、それらを抑えている。しかし安倍氏には、その欲望を解放させる力がある。
2020-09-03 18:25:20
安倍氏が嫌うものなら、思い切り罵り、排撃しても構わない、という不思議な空気を醸すのが実にうまい。他の首相の時は、たとえ反対意見の人間であってもバカにしてはいけない、罵るのは品のないことだ、という抑制がかかるのだが、安倍氏はそうした遠慮を解除する力がある。
2020-09-03 18:27:32
現実に不満があり、「オレはスゴい人間だからもっと出世してしかるべきなのに、そうならないのは愚かな人間がのさばっているからだ」という自分に都合のよい論理に、暗黙の承認を与え、「その怒りをあいつらにならいくらでもぶつけたらいい」と、雰囲気だけで伝える。結果、反対派は血祭り。
2020-09-03 18:30:10
毛沢東時代の紅衛兵、平清盛時代の禿(かむろ)にも似た人間がたくさん登場した。リーダーは、はっきりとは言わない。しかし「あいつらならいくらでも罵ってよい、排撃してもよい」という空気を上手に伝え、人々の嗜虐性をうまく刺激した。「嗜虐性の刺激」、これが大きな特徴の一つ。
2020-09-03 18:32:56
二番目が「言霊殺し」。「広く募ったが募集していない」みたいな、理屈にさえなっていない屁理屈を言い、言葉を殺した。いわば、殴っても「殴ったのではない、私の右腕があなたの頭部の皮に接触を試みただけだ」的な、言葉遊び。
2020-09-03 18:37:08
日本のリーダーは歴史的に、言葉によって自らの行動を縛る、つまり言葉に責任をもつ、という約束事を守ってきた。これをやらなかったリーダーはこれまでにいない。自己弁護したり言い訳しても、最終的には責任をとってる。 それがない。まるでない。言葉が空疎になり、言霊が死んだ。
2020-09-03 18:39:08
政治がどうのこうのとか、実績がどうのこうのとか、私には小さな問題に思える。私には、よりによってリーダーが人々の嗜虐性を刺激すること、言霊を殺すこと、この二つを行ったということの副作用が恐ろしい。長い日本の歴史の中でも、ちょっと類例が思いつかない。
2020-09-03 18:41:38
人々の嗜虐性を刺激し、言霊を殺したら、私たちは社会を形成するための「合意」が極めて難しくなる。嗜虐性は、攻撃された人間の恨みを買う。言霊殺しは、どんな言葉も信じることができなくなる。国家を標榜していた割には、国家に統合するための極めて重要な要素を破壊した。
2020-09-03 18:44:40
どうやって回復すればよいのだろう?悪いことをしたら罰せられるという当たり前すら、今の日本社会は実行できなくなっている。強い者になびけば、罪が許され、逆に逆らえば、どんな言葉も聞いてもらえない。そんな社会が統合できるはずがない。共通理念の共有さえ難しい。
2020-09-03 18:47:02
皆さん指摘してるように、「嗜虐性の解放」は、親安倍派だけでなく、反安倍派にも顕著。まんまと安倍氏の影響下にあることに、どれだけの人たちが自覚しているか。 その呪縛をいかに解くか。難題。
2020-09-04 20:22:49
民主党が希望の党に合流しようとしたのは、象徴的。民主党は政権を握る前までは少なくとも、弱者救済を目指す、包容力のある政党と見なされていた。それが「排除します」と明言する党首に頭を垂れる始末。権力のために包容力を捨てた屈伏の姿。
2020-09-04 20:49:28
その後、枝野氏率いる立憲民主党が一時、包摂力ある勢力になるのでは、と期待を集めたが、「排除」と言う言葉を吐く始末。知らぬ間に、安倍氏の排除の流儀を、野党まで身につけてしまった。
2020-09-04 20:51:45
批判者に対しても「そんなあなたも救いたい」といった包容力のあるところを見せ、一気に人気を獲得した山本太郎氏。安倍氏の呪縛の対義語が包容力だと直感的に気がついてる人として注目を集めたように思う。ただ、都知事選で、アレ?感。なんとなく、山本氏も排除の論理を示した感。
2020-09-04 20:55:15
私が一つ、希望を抱いているのは、菊池桃子さんの言葉、「インクルーシブ(誰をも見捨てない、包摂力)」。1億総活躍国民会議という、いかにも国民を馬車馬のように働かせる意志を感じる会議の後、菊池さんが記者に漏らした言葉。これで、政権の方向性に微妙な変化が現れた。
2020-09-04 21:01:26
それまでは自助の精神だとか、努力する人間が報われる社会だとか、努力ではどうしようもない環境に置かれている人たちに冷酷なメッセージを発していた政権が、菊池さんの発言から大きく変わった。菊池さんの発言が大評判を得てから、インクルーシブにした方が得策だと計算したようだ。
2020-09-04 21:03:38
私は誰が政権を握っても構わないと考えている。しかしできることなら、インクルーシブな政策を実現する社会であってほしいと願っている。排除ではなく、包摂する力をどう取り戻すか。菊池さんから教えてもらったことは大きい。
2020-09-04 21:05:25
これ、てっきり「アベガー」の人たちに苦言を呈しているのかと思って脳が混乱、前後のツイートと合わせて何度も読み返してしまった。😆 twitter.com/shinshinohara/…
2020-09-05 07:43:01
安倍さんに向けた非常識で非礼なツィートを安倍さん自身のせいにする、驚愕のへ理屈。ユーミンに対する暴言ツィートと同根ですね。 ↓ 『安倍氏が嫌うものなら、思い切り罵り、排撃しても構わない、という不思議な空気を醸すのが実にうまい』 twitter.com/ShinShinohara/…
2020-09-04 11:28:02
不思議な空気を醸し出すのが実にうまい?別に安倍首相は反安倍界隈を煽ってなどいないと思いますが。せいぜい公選法を無視して騒ぐ連中を「こんな人達」と言った程度で。単に反安倍界隈に非常識な人が多かっただけですよ。 twitter.com/ShinShinohara/…
2020-09-04 09:43:13