2020年9月7日

ファンドマネージャーが語る「スイスのプライベートバンク史」

まとめました。
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じっちゃま @hirosetakao

スイス秘密口座に関する昔話、しようか?(笑)

2020-09-07 21:30:38
じっちゃま @hirosetakao

僕がNY来たのは1988年なのですが、その後、当時僕が勤めていた英国のマーチャントバンクSGウォーバーグがスイス銀行(SBC)に買収されたんですね。そのとき、NYオフィスでちょっとした悶着があった…

2020-09-07 21:31:51
じっちゃま @hirosetakao

むかしスイスのプライベートバンクは顧客の秘密を護るため「ナンバーアカウント」と言って顧客名を出さず、「口座番号43285646754」などの数字だけで管理していました。

2020-09-07 21:33:34
じっちゃま @hirosetakao

第二次世界大戦のユダヤ人虐殺のとき、たくさんのユダヤ人がスイスの銀行口座に持っていた資産が、受取人の無いままウヤムヤになったと言われます。 ひとによっては「スイスのプライベートバンクが、人種洗浄の犠牲者の資産をくすねた!」と糾弾する意見もあった…

2020-09-07 21:35:43
じっちゃま @hirosetakao

まあ、そんな雰囲気だったのでSGウォーバーグ(=ユダヤ系のマーチャントバンクです)では「なぜユダヤ人の敵であるスイスのプライベートバンカーに身売りする?」という突き上げが起こった。

2020-09-07 21:36:43
じっちゃま @hirosetakao

その後、SBCがUBSと合併し、UBSが米国の証券会社、ペインウェバーを買収するなどしてスイス勢がアメリカの資産運用ビジネスに乗り出す姿勢を見せると米国の当局は脱税やマネーロンダリングの見地からスイスのプライベートバンクの業務の進め方に難癖つけはじめた。

2020-09-07 21:40:16
じっちゃま @hirosetakao

その後、SBCがUBSと合併し、UBSが米国の証券会社、ペインウェバーを買収するなどしてスイス勢がアメリカの資産運用ビジネスに乗り出す姿勢を見せると米国の当局は脱税やマネーロンダリングの見地からスイスのプライベートバンクの業務の進め方に難癖つけはじめた。

2020-09-07 21:40:16
じっちゃま @hirosetakao

スイス勢が「秘密口座」のビジネス・プラクティスを諦めたのは、ひとつの法改正ではなく、幾つかのイベントを経て、だんだんそれをやるのがムリな雰囲気になった…ということだと思います。その好例が9/11。

2020-09-07 21:42:30
じっちゃま @hirosetakao

あのテロを準備する際、いとも簡単に活動資金が送金された事実を重く見た米国当局はAML(反テロ・反資金洗浄)ルールを厳格化しました。

2020-09-07 21:44:12
じっちゃま @hirosetakao

その後、パナマ・ペーパー事件とかもあり、結局、「スイスのプライベートバンクは脱税を一切ほう助しない!」というのが明確に打ち出されたのは2015年頃(?)だったように記憶しています。

2020-09-07 21:48:10
じっちゃま @hirosetakao

「秘密口座」というビジネス・プラクティスを継続したことにより、スイスのプライベートバンクが「自分で自分の首を絞めた」代償は大きかったです。CS、UBSを投資対象として考える場合、そういう疑念から来るバリュエーションのディスカウントを気にせず投資できるようになったのは、つい最近のこと。

2020-09-07 21:52:49

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