地元の憑き物について

家作文三 @bunzouiesaku

地元の憑き物について調べていたら憑き物そのものよりもそれを落とすお犬様が中々に面白いと気がついた pic.twitter.com/gct6jSe9Mk

拡大

家作文三 @bunzouiesaku

地元の憑き物はクダショウ(クダギツネ)でした。 ・ぬかみその桶に出入りして遊ぶ ・クダショウは味噌に憑いてくるため人に味噌を渡すときは魔除の赤南蛮を添える ・クダヤに対して近隣住民は日常的な交流は普通に行う ・婚姻だけはかなり慎重に考える ・クダショウは実家と婚家を往来する

家作文三 @bunzouiesaku

・クダヤから嫁を迎えるとその家は商売が繁盛して裕福になる ・昔(昭和47年以前)の人はたいていどこがクダヤか把握していたが、当家はそれを全く知らない ・クダショウとはどのようなものかを説明出来る人がいない ・地元ではお犬様によって落とす事が出来るとされている

石竹/黄泉堂 @_kousen_do_

筋になってるのね。オイヌ様のそれに関しては、神社から狼を拝借すると言った文化がオイヌ様関連で確かにあるので、それに通じるものだろう。

家作文三 @bunzouiesaku

【お犬様】 ・出身県のある山に大山積命を祭神とする神社があり、そこで神使いの「お犬様」を貸し出す風習がある ・お犬様を借りることを「正（しょう）」を迎えるという ・「正」を迎える時は必ず三人で参拝し、神主からお犬様のお札を受け取り、それを青竹に挟んで片手に支えて帰る

家作文三 @bunzouiesaku

・途中どんなことがあっても青竹を下に下ろしたり後ろを振り返ってはいけない ・持ち帰ったお札は神棚に飾り、天竜ナマゴ(川砂） を膳に持って平らにし、お札の前に置く ・砂の上にお犬様の足跡が付き、供物もなくなる ・これによってキツネ（クダショウ）が落ちると信じられている

家作文三 @bunzouiesaku

・あるいは持ち帰った札を家のそばにヒバで小屋掛を作り、その中に祀る ・毎日切り火で御神供を炊いて供える ・憑き物が取れたら「正」をお返しする ・現在は車で正を迎えに来る人が多いので正の箱だけを渡し、家に着いた頃を見計って祈祷をして家に正を送り込むのだとか

家作文三 @bunzouiesaku

民話を調べていたところ「参拝の帰りにお犬様がついてきている事に気がついた。後ろを振り向いて「ありがとう」と言ったところ「サバサバサバー」と音がしてお犬様が去っていった」という記述を見つけた。 正を迎える時のルールに抵触しているけど美談のように語られていてとても興味深かったです。

猴 @egoya_kanata

お犬様の貸し出しか…… 面白そう

家作文三 @bunzouiesaku

もしかして憑き物って個人に憑くか集団に憑くかで性質が異なる？ 「クダヤ」みたいに集団に憑くものは不幸と富の両方をその集団にもたらす。 個人に憑くものは神託みたいなものを除いて基本的に狂死のような不幸をもたらす。 前者はそれが作られた理由に周囲の妬みがあって後者は精神疾患の類がある？

家作文三 @bunzouiesaku

んー、だとしたら本命は個人に憑く系統の話かなぁ 海外のウェンディゴ憑きみたいなやつももう少し調べとくかこいしちゃん

猴 @egoya_kanata

@bunzouiesaku 個人のイメージですが、憑霊というカテゴリの中に憑き物筋（集団に憑くもの）があります 個人に憑く場合、殆どが超自然的存在からの託宣か、病の説明体系としての憑霊になると思われます。

猴 @egoya_kanata

@bunzouiesaku 憑き物筋（集団に憑く）の場合、前者同様病気の説明体系としてのそれ（加害者の場合もある）と家の盛衰を説明付ける為に用いられることが多いようです

猴 @egoya_kanata

@bunzouiesaku 恐らく、どこそこの憑き物のせいで病や怪我を～という話やキチンと扱わなかったせいで病に～とかの話でしょうかね（バイト中だから完全にイメージ） ここらを勉強するなら、小松和彦先生の憑霊信仰論が読みやすくて入門にいいですよ

家作文三 @bunzouiesaku

@egoya_kanata なるほど... 次回は憑き物筋の中の病気に由来するものについて少し調べてみます！

家作文三 @bunzouiesaku

全国憑き物マップという電波を受信しました