「血液型性格判断」と心理学について
今さらなんだけど、血液型性格判断ってあるでしょ。心理学科行くと必ず「科学的根拠がない」って云われますけど心理学が科学的かどうかと云うことを疑わないといけないよね。松岡圭祐が好きなひとには悪いけど。 - http://www.senrigan.net/bloodmind/
2010-04-20 05:02:34そもそも性格判断というもの自体が、人間の何割程度を理解できるものなのか? ということを考えれば血液型だろうが、何診断だろうが、科学的に性格判断など出来るわけがないことを理解できます。
2010-04-20 05:03:47しかし人間の性格にはある種のパターンがあるであろうと云うことはかなりの昔から考えられていることなので、ここはいっちょ科学的手法ではなく、文化人類学的な手法で考えてみればいいわけではないかとぼくは思ったりしていました。
2010-04-20 05:04:49つまりそれは「環境」という科学因子では捉えきれないものが介在するからです。遺伝子が解き明かされてある種の未来や思想を予知できるようになったとしても、パターンは育ち方によって変わってくると思われています。それは双子の実験からも明らか──というのが心理学の学説です。
2010-04-20 05:08:04すると心理学はその内部に「科学的であろうとする意思」と「科学では計りきれないと思っている部分」の両方があることがわかります。本当に心理学は科学的なのか、ということを疑い出すと、なにやらおかしくなってきて、やがてぼくはそれは心理学の仕事ではないと答えを出しました。
2010-04-20 05:10:18科学的であろうとすればするほど、心理学は物理学に近づかざるを得ない。性格判断も心の動きも、やがて物理学が全て科学的に解き明かしてくれます。対して人間の心という曖昧なものに関しては、科学的手法以外のやり方で横断的ではなく縦断的に見ていく必要があるとぼくは思っているのです。
2010-04-20 05:14:07血液型性格判断は、心の動きとしてはとても貴重なデータを残してくれます。それは確かです。でも先のサイトは「当たっている」というのは自己申告だし、そもそも判断するつもりもない文章が出てくるから、コレは最初から「血液型性格判断」とは云えないとぼくは考えます。
2010-04-20 05:17:12血液型で性格は判断できないという傍証にはなっているけれども、血液型の種別によって共通点がないとは、まだ断言できない。本気で解析すれば、血液型毎に固有のパターンがあるかもしれませんよ。
2010-04-20 05:21:19それに「究極の〜」などと暗示誘導しておいて「トリックだから性格判断の根拠なし」というのはちょっとひどい論理のすり替えではないかと。先のサイトは「日本人の多くがバーナム効果に陥りやすい」ことを証明しただけに過ぎないと云われても仕方ないでしょう。
2010-04-20 05:23:25元臨床心理士ならこれくらいのことはわかっててやってるはずなので、ぼくとしてはなんだかイヤーな気分になるわけです。やるなら論理的に正しいことをやって欲しい。血液型性格判断が科学的ではないと、科学的に証明して欲しい。誰もが追試できるように。物理現象として解き明かして欲しい。
2010-04-20 05:28:42だけど、先に書いたように、心理学に科学的手法は無理なので、心理学的には性格判断を否定できません。心理学が血液型性格判断を否定するのは、血液型の種別で「差別」や「選別」が行われる可能性を避けるためです。そしてそのためなら、文化人類学的にも、否定する価値があります。
2010-04-20 05:30:21ただし、だからといって「科学的根拠がない」と云うのは卑怯です。遺伝子が解明されたら呆気なく「根拠ありました」ってなるかも知れないのに。大体、科学的というなら、血液型がABOABである理由も科学でしょう。もっとあっても良いはずだし、この四つに収まった意味があるのだから。
2010-04-20 05:33:47否定するなら、「現在は学説として認められていません」で充分です。それを「科学」とか云い出すのはUFOが政府の陰謀だと言い張るのと同じくらい幼稚だとぼくは思っていて、だから心理学をやめました。心理学の意義はそういうことじゃないのに、つまらない意地を張るなよって、そう思いますね。
2010-04-20 05:35:44そもそも性格判断ごときに科学を持ち出すなんてナンセンスですよ。手相や姓名判断に科学持ち出して否定するバカいます? 科学的根拠なんて最初からあるわけないじゃん。根拠があったら「当たっている!」とかならないから。「知ってる」ってなるから。それをまあ、得意げに。大したモンだ。
2010-04-20 05:43:18もっと問題なのは、これしきのレトリックを新聞が記事にしてるってことですよ。ろくに検証もせずに書いてるのかしら。統計は求めたい仮説に対してデータの収集方法や解析方法がちぐはぐだと恣意的なものにしかならない。血液型性格判断は科学的根拠はないけど、あの実験はその傍証にはならないよ。
2010-04-20 05:48:04なんか暗い気分になってきた。こうやって大学時代、全ての時間を自己否定したのを思い出してしまうな。暗黒時代だ。そういう小説でも書くか。
2010-04-20 05:53:31たまたま検索で見つけた @yama_kiyo さんの血液型性格判断関連tweetを読んだ。もやもやする。んー。特にこれとか→ http://twitter.com/yama_kiyo/status/12474329886 とりあえずお気に入りにメモした。後でまた書くかも。
2010-04-21 14:46:38@ki_mu_chi とりあえず@yama_kiyo さんのご意見は「霊の仕業でないというのなら、それを証明して見せろ」という理論にそっくりではないかと・・…(悪魔の証明?)
2010-04-21 19:57:48@y_y6181 ちょっと違います。霊に関しては最初から「科学」を捨ててますが、「血液型」に関しては医学で用いるとおり「科学」ですから、「科学的手法」で解明できるはずです。「科学」を標榜する以上、手法は「科学」に則るべきですが、心理学にはできないということを問題にしています。
2010-04-22 00:55:53@y_y6181 ぼくのスタンスは「全現象は科学で証明できる」です。ただし手法や理論がなく証明していない分野がまだあるぞと。霊も何かしらの物理現象です。血液型だってそうですから、性格判断の合理性の可否は科学的に捉えられるはずです。ただ、あのサイトのあの手法は科学的ではないですが。
2010-04-22 00:59:53@y_y6181 ぼくは心理学科出身のくせに血液型で性格の違いが出るのではないかとちょっと思っていて、それは体験的なものからくる知識です。科学的根拠がないからといって、体験を否定するのはぼくのスタンスではないので、そのうちこの体験知を誰かが解き明かしてくれると期待しています。
2010-04-22 01:05:08@ki_mu_chi ぼくが心理学を学んでいたのはもう十年も前ですが、当時不思議だったのは「性格分類」などの古典心理学がある一方で「血液型では性格判断できません」という画一的な考え方でした。ぼくはこの問題について、卒業してからもずっともやもやしています。
2010-04-22 01:15:43この問題についてこれ以上書くとまた昨夜みたいな闇が訪れるからもうやめよう。心理学は若かりしぼくの心に何ら光を照らしてはくれなかったし、知れば知るほど、さらなる闇の深みに沈み込んでいっただけだった。ぼくが生きられたのは唯一「物語」が残されていたからだ。
2010-04-22 01:18:20あの頃ぼくは未熟で、あるがままの「物語」を描ききれなかったけれども、それでも中空から舞い降りてきた「物語」に「神の実在」を感じたことは事実で──今思えばあの感覚は、幼い頃八丈島の水平線が若干婉曲しているのに気付いた──その云い知れない体験によく似ている。
2010-04-22 01:23:50@yama_kiyo こんばんは。私がもやっとしたのは「血液型性格判断が科学的ではないと、科学的に証明して欲しい。誰もが追試できるように。物理現象として解き明かして欲しい。」の部分です。血液型と性格の関係を調べた統計ではいけないのでしょうか?“物理現象”とは?
2010-04-22 02:04:24