茂木健一郎さんの「楽観」

茂木健一郎 @kenichiromogi

楽観（１）突然ですが、あなたはあと何年生きると思いますか？　この質問に対する人々の答えは、たいてい、「平均余命」よりも長い。もしみんながそれだけ生きたら、平均寿命自体が変わってしまう。だから、みんな、自分は実際よりも長生きすると楽観しているということになる。

茂木健一郎 @kenichiromogi

楽観（２）「宝くじの一等に当たる確率はどれくらいだと思いますか？」という質問に対して、たいていの人は実際よりも多めの期待をしている。だからこそ、売れる。「宝くじは、無知への課税」であるという英語の言い方があるけれども、楽観しているからこそ、年末ジャンボ買うんだね！

茂木健一郎 @kenichiromogi

楽観（３）「将来、うれしいこととかなしいこと、それぞれいつ頃起こると思いますか？」と聞くと、たいていの人は、うれしいことの方が近い将来に起こると思っている。「後楽園」の思想とは逆。人生たのしいことが待っている、苦しいことはその後かな、なんて考えているのだ。

茂木健一郎 @kenichiromogi

楽観（４）結論。人間は楽観的である。人間はずうずうしい。しかし、それでいいのである。楽観的でないと、人格を統合し、感覚と運動を結びつけ、さまざまなことに取り組む前頭葉を中心とした回路がうまく働かない。楽観的でいて、初めて脳はその潜在能力を発揮できるのだ。

茂木健一郎 @kenichiromogi

楽観（５）子どもは、楽観のかたまりである。生まれた時はみんな根拠のない自信を持っている。「きょう私ハイハイできるかな」とか、「つたい歩きをするのは、コンディション悪いから明日にしよう」なんて思わない。とにかくやっちまうのさ！　転んでも、つまづいても、やっちまうのさ！

茂木健一郎 @kenichiromogi

楽観（６）人生で必要なのは、「根拠のない自信」と、「それを裏付ける努力。」「オレ、大きくなりますから！」と言っているだけで大した努力をしていないやつは、本当には夢を信じていないんだね。だって、信じていたら、それを実現するためにがむしゃらにがんばるじゃないか！

茂木健一郎 @kenichiromogi

楽観（７）楽観的なやつは、ノーテンキであほなように見える。いいんだよ、言わせておけよ。「あいつ、何であんなに自信があるんだ。なんで、あんな、できそうもないことに、一生懸命になれるんだ？」いいんだよ、それで。ハイハイ始めた子どものように、人生をハイハイしてやろうじゃねえか。

茂木健一郎 @kenichiromogi

楽観（８）本当は、大人になると、人生いろいろわかってくる。無理かな、とか、苦しいな、とか。それでも楽観のひまわり笑顔を忘れないやつが凄い。本当は、胸の中は板子一枚下は地獄、それでも太陽のように笑顔をもってもくもくと手を動かすやつが凄い！　おい君、乾杯しよう！

茂木健一郎 @kenichiromogi

楽観（９）今の日本人に一番必要なのは、明日はよくなる、いやよくするという楽観です。根拠のない自信を持とう。そして、それを裏付ける努力をしよう。そのために必要なのは、空の星。泥の中から星を見上げているやつが、明日の日本を連れてきてくれるよ！

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、「楽観」についての連続ツイートでした。日本人よ、太陽になれ！　元始、日本人は太陽であった！