バイスティックの7原則

対人援助の大切なポイントを説いている『バイスティックの7原則』について連投したモノをまとめました。新人の対人援助職の方や、支援に行き詰まりを感じている方の、お役に立てたら嬉しいです。
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うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

ケースワークとは? 『個別援助技術』のこと クライエントが社会と『より良く適応する』ことを目的に、問題の解決や解消のためのサービスを受けられるよう援助します アウトリーチとは? 『外に手を伸ばす』こと 支援が必要にも関わらず届いていない人へ積極的に現地へ出向き情報や支援を届けます pic.twitter.com/X4kHVIcMvD

2020-09-01 06:00:00
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うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

クライエントがHELPを求めている場合は、相談機関に自らやって来るので待つ支援です。 問題を解決したいと望んでいる相手には、カウンセリングやコーチングが有効です。 一方、HELPを求めていないけれど放っておけないケースの場合は、現地に行く支援です。 ケースワークやアウトリーチが有効です。 pic.twitter.com/idGIGUTVBm

2020-09-01 12:00:36
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うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

ケースワークの原則:#バイスティックの7原則 支援を進めるうえで良好な援助関係を築くことが最重要課題です。それは職人技のようで、経験するしかないといわれてきました… その難しい部分が何なのかを明らかにしたのがバイスティックの7原則です。援助関係を形成するための技術獲得の道しるべだ! pic.twitter.com/SK0LIC9esA

2020-09-01 20:00:00
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うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

支援者の心掛け:個人として尊重する うつ病の○○さん、統合失調症の○○さんなどと、ある典型的な例としてカテゴリーに仕分けされたら悲しいです… 人は誰もが、ひとりの個人として迎えられて、対応してほしいと望んでいます。 カウンセリングに行ったとき、名前を間違えられたのは悲しかったな… pic.twitter.com/HnrPZwFxEa

2020-09-02 06:00:00
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うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

これはケースワークの原則で有名な #バイスティックの7原則 の『個別化の原則』のお話です。 支援者は、クライエントの援助方針を決めるのに過去の典型例から見立てて早めに判断したくなります。 そこをグッとこらえて、多方向からその人を見直すことが大切です。 見直すポイントは↓

2020-09-02 12:22:14
うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

☑ 人格形成:生育歴)出生~思春期で基本的な人格はできあがるため注意深く確認。 ☑ 医療モデル:治すという視点からの医療関係者の見立てを確認。 ☑ 社会モデル:社会との相互作用から思考・感情・行動は起こるので確認。 ☑ ストレングスモデル:関係者が全員で強みを全て出し尽くして把握。

2020-09-02 20:00:18
うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

支援者の心掛け:本当の気持ちを引き出す 本音を話せないから苦しいのです。 とくに、ネガティブな感情を伴う話ができないのです。 抑圧して、地雷化して、爆発しそうで話せません… そういった話は受け取る側の支援者も辛いんだけど、本音の感情表出こそが問題解決の最大の手がかりになるものです。 pic.twitter.com/Ph4xD46bmY

2020-09-03 06:00:00
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うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

これはケースワークの原則で有名な #バイスティックの7原則 の『意図的な感情表出の原則』のお話です。 クライエントは否定的な感情と肯定的な感情のどちらも表現するニードをもっています。 恐れ、不安、怒り、憎しみ、恥、罪悪感など、表現しにくい感情をどれだけ言語化してもらえるか?

2020-09-03 12:17:57
うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

相談援助技法としては、感情の言葉が出たときには意識的にそれを伝え返す『感情の反射』は大切な技法です。 「すごくムカついた…」と言われたら 「めちゃくちゃムカついたんですね」と。 ネガティブな感情でも受け取ってもらえるという感覚は、ナニモノにも代えがたい重要な感覚ですよね。

2020-09-03 20:00:16
うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

支援者の心掛け:心の境界線をひく クライエントとの援助関係がつくられる過程では、とても嫌われたり、とても好かれたり、といった現象が起こります。 支援者にも、苦手になったり、好意をもったり、という現象が起こります。 こうした現象が起こっていることに、支援者は気づくことが大切です。 pic.twitter.com/3L3Hvfp6uu

2020-09-04 06:00:01
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うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

これはケースワークの原則で有名な #バイスティックの7原則 の『統制された情緒的関与の原則』のお話です。 支援者には、クライエントとの関わりの中で発生する自分の感情を自覚して吟味する必要があります。 怒りから暴言を吐かれることもあるし、悲嘆して絶望に伏していることもあるでしょう。↓

2020-09-04 12:00:38
うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

そんな時こそ自分の感情を明確化します。 今、自分に起こっている感情が、転移・逆転移の現象であることを理解してバウンダリーを引きます。 そして、ただ反射的に反応するのでなく適切に感情を表現します。 アサーティブ(自他尊重)にアイメッセージで『事実・感情・要求・提案』に分けて伝えます。

2020-09-04 20:00:58
うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

支援者の心掛け:相手をジャッジしない 「それは良いね」と言われた相手は、決断をその人に委ねたくなる→依存が強まる 「それはダメだ」と言われた相手は、失敗をその人のせいにしたくなる→他責が強まる 支援者が相手をジャッジ(審判的態度)しているからこそ起こる現状です。 pic.twitter.com/GXBL5BblCv

2020-09-05 06:00:00
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うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

これはケースワークの原則で有名な #バイスティックの7原則 の『非審判的態度の原則』のお話です。 そもそも審判を下す権利はケースワーカーにはありません。 非難=恐れです。 支援者にできることは、良いか・悪いか『裁く』ことではなく、なぜそのような行為に至ったのかを理解することです。

2020-09-05 12:00:17
うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

ありのままの自分でOKと思える自己肯定感 自分でも何とかできそうと思える自己効力感 二つの感覚が乏しいクライエントは 決断や責任を逃れたくなるものです。 ジャッジすることの不利益は、問題の本質の理解を妨げるだけにとどまらず、依存や他責を強めることにもつながるので注意です。

2020-09-05 20:00:01
うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

支援者の心掛け:受けとめる 支援者はクライエントに「こうあって欲しい」とか「こうあるべきだ」などと考えてはダメです。 そうではなくありのままの姿を理解するように努めます。それを受け止めて、正しく理解できた部分を受け容れていくように関わります。 良い部分も 悪い部分も ありのまま。 pic.twitter.com/VwLxqLOzW6

2020-09-06 06:00:00
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うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

これはケースワークの原則で有名な #バイスティックの7原則 の『受容の原則』のお話です。 クライエントは、ありのままのドス黒い・欠点まみれの自分を明かして助けを求めなければなりません。 一方で、ありのままの姿をカミングアウトしたら軽蔑されないかと強く恐れています。そして抑圧します。

2020-09-06 12:11:26
うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

ありのままの姿を抑圧して隠蔽すると『嘘』をもとに支援することになります。 だからこそ、安易に許容したり、非難したりせず、どんな考えや感情でも、まず受け止めます。 さらに、よ~く聴きます。そして、正しく理解できたことのみ受け容れます。 人は、受け容れられてはじめて変わり始めます。

2020-09-06 20:56:47
うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

支援者の心掛け:これは誰の人生だ? この原点にさえ帰れば、クライエントの『自分で選んで 自分で決める権利』を奪うことはありません。 でも支援者は、クライエントの課題をいつの間にか背負いはじめ、勝手に重圧を抱えて、勝手に責任を負います。 いや、ホントに、支援者の人生じゃないからね。 pic.twitter.com/WgqJu0I5on

2020-09-07 06:00:00
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うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

これはケースワークの原則で有名な #バイスティックの7原則 の『自己決定の原則』のお話です。 当たり前の話ですが『自分で選んで、自分で決めるから、自分で責任を持てる』わけです。 支援者である『あなたが選んで、あなたが決めるから、あなたが責任を負う』のです。

2020-09-07 12:46:31
うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

ケースワーカーの確固たる信念「人は自己決定をおこなう生まれながらの能力を備えている」という考えが大切。 治療計画にも 支援計画にも クライエントが積極的に参加するためのインフォームドコンセントが大切。 クライエントの人生の目標設計や責任を全うする権利が適切に負えるよう支援します。

2020-09-07 20:00:01
うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

支援者の心掛け:秘密を守る 良い支援を進めるためには、クライエントからより多くの情報をもらう必要があります。 一方で、クライエントは自分の情報が支援者以外にも漏れ伝わることを恐れています。 大切なのは、秘密を持ち続けながら、クライエントとの信頼関係を高めていくことです。 pic.twitter.com/JbQHrNSWvd

2020-09-08 06:00:01
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うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

これはケースワークの原則で有名な #バイスティックの7原則 の『秘密保持の原則』のお話です。 ベラベラと秘密を口外する人になんか隠したいておきたい内容を話すわけがありません。 信頼できる人にだけ、隠したい本音を話して助けを求めるのです。 だからこそ秘密を守って信頼関係を築くのです。

2020-09-08 12:01:33
うえ田ボビ夫@福祉と心理が好きな人 @bobby_tubuyaki

でも支援者が、福祉施設所属の支援者である場合には『集団としての秘密保持』という考え方が大切です。 契約しているのは施設です。 あなたは施設の代表者です。 またクライエントもそれを暗黙のうちに了解しています。 チームとして全員が秘密を守り、全員で最良のサービスを考え提供するのです。

2020-09-08 20:00:38