健さんがずっと英語を話していた本当の理由

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多様性タヨウセイといわれるけれど、根幹にあるのは結局、人権こそ絶対正義とする一神教。女性の社会進出が日本は世界で順位が低いとかの議論も、根っこにあるのは人権論。だが現実の日本の女たちは社会でのカツヤクなんて望んでいない。日本の労働力不足を補う万能機械（出産含む）にされるの嫌。

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［続き］高学歴女性ほど専業主婦に憧れるという皮肉！ 人権論が、女たちをむしろ不幸にしている。

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［続き］ほかにもあるよ。ドラッグレイプ被害者女性をBBCが（またこの話題ですすみません）取り上げたのも人権絶対主義から。しかし連中はドラッグレイプ被害者女性が日本には他にもいるだろうか探し出して取り上げようとは考えなかった。英語ができる悲劇のヒロインがひとりいればいいわけですよ。

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［続き］英語できる＝文明人、英語できない＝野蛮人。こういう英語帝国主義が機能している。 人権論は、こういう英語帝国主義と連動しやすい。

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［続き］ドラッグレイプ加害者とされる男性を、BBCのカメラがしつこく追い回す。同じことを連中がロンドンで行ったらBBCはイギリス国民から批判されていたはずです。加害者にも人権はあるのにカメラの暴力を振りかざすとは何事か！と。 ところがトーキョーで同じことをしてもイギリス国民は怒らない。

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［続き］なぜか？カメラに映るのは、英語の話せない（そしてわけのわからない言語しか話さない）野蛮なアジア人どもだからです。文明人が、エイリアンを退治している様と理解されてしまうわけです。 pic.twitter.com/aEzJlOwZdY

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［続き］19世紀に確立した、西洋＝世界を導く使命を帯びた者、それ以外＝野蛮人　な構図が、人権論と英語中心主義に変態してしっかり生き延びている…そんな気がしてならない。

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pic.twitter.com/LtiJBcGrz4

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アフリカ分割会議。西洋列強が、アフリカの領土分割を話し合っている様子。 文明人は非・文明人を分割支配しておっけーという思想。ダーウィン進化論の考え方が悪用された。

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２０世紀半ばになってこういうのはイカンとなったものの、文明人／非文明人のヒエラルキーはしっかり生き残ったのでした。 英語を話す＝文明人、エイリアン語しか話さない＝野蛮人

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BBCのあれは、このヒエラルキーを露骨に反映したつくりでした。

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［続き］あの告発番組、徹頭徹尾「英語を話す者／英語を話さない（＝エイリアン語しか話さない）者」の二項対立でまとめられていて、そのぶん勧善懲悪の分かりやすさがあって、英語圏の視聴者にはウケるのです。

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［続き］これもくどく指摘したことですが、あの被害者女性がもし英語が話せなかったら、BBCは見向きもしなかった。事実、ドラッグレイプ被害者は日本にほかにもいるはずだと取材すべきところを全然しないで彼女ひとりフィーチャーした。英語ができる＝文明人の構図にそうものだったから。

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［続き］仮に彼女が英語さっぱりで、それでもBBCが取り上げたとしても、番組内では英語字幕か、せいぜい英語吹替でしか視聴者にアピールできないから「英語できる＝文明人／できない＝野蛮人」の構図において後者に分類され、英語圏視聴者（文明人！）には感情移入しにくくなる。

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［続き］映画『ブラックレイン』には日本のおっかないYAKUZAの皆さんが登場して、エイリアン語（日本語）で会話をします。やがて英語字幕が付きだすのですが、エイリアン語であることがむしろ強調される。 一方で健さんは英語を話すので、名誉文明人の枠で鑑賞される。 pic.twitter.com/MXIj7QIc8K

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［続き］YAKUZAのドンが、中盤ではどういうわけか英語を話す。主人公のNY刑事と英語でやり取りする。なぜか？こいつらにはこいつらの倫理があって事情や価値観があるのだとハリウッド観客にアピールするためです。そのためには字幕や劇中通訳を介しての会話ではいかんわけです。 pic.twitter.com/gsCWwk6IRe

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［続き］英語できる＝文明人／できない＝野蛮人。 この言語帝国主義に、人権論がのっかると、暴威を振るう。いかなる違和表明も「な？だからニホンジンって野蛮なんだぜ」と相手の思うつぼ。