ジャンルがきちんと自前で評論家を育ててほしいと思うのは、そうでないと、どうしても他ジャンルの評論家が、自分のところの視点から見た歴史を語り(その意図はなくても、どうしても)「歴史的植民地化」(という言い方が正しいのかわからないが)が行われてしまうからである……。
2020-09-21 14:12:57中津さんの一連のツイートとか、間違っているわけではないが、一方で、ある主の典型的な「SF者から見たライトノベル史」だと思う。ライトノベルの内側からなら、別の歴史を書くことはもちろん可能だし、そうした複数の歴史観があって、摺り合わせが行われるのが一番だと思う twitter.com/nakatsu_s/stat…
2020-09-21 14:16:21《サイバーパンクとライトノベル》 ギブスンの長編処女作であり、サイバーパンクの記念碑的な代表作『ニューロマンサー』が、早川書房から刊行されたのが1986年です。黒丸尚さんによる独特な翻訳文体との相乗効果もあって大ヒット。 pic.twitter.com/CLg5xrA97R
2020-09-21 12:19:23@MAEZIMAS ラノベの初出というか、その特徴的な文体が明確に表れたのは神坂 一先生のスレイヤーズからじゃないのかな? あのカスカスの文体で読ませる様式はそれ以前にはほとんどなかったわけで、それまでのSF・ファンタジージャンルの娯楽小説と一線を画していたわけだ。 ラノベとそれ以外は明確に違う。
2020-09-21 15:10:24@MAEZIMAS というか、ラノベの領域の人間は、歴史観とか含めて細かい事を気にしないから軽いわけで、そういう軽さがなかったら娯楽小説ではあってもラノベじゃない気がするし、そこのメインプレイヤーやユーザーはそんな事気にしないと思うね
2020-09-21 15:11:37神坂一先生よりも前のラノベっぽい小説というと、ロードス島戦記とかエルリックサーガみたいなジャンルになるんだけど、それって当時はラノベって呼ばれてなかったし、ファンタジー小説というくくりだったはず。 神坂前と後では明確に潮目が違うと思うよ
2020-09-21 15:13:32SF者にその手を差すと「後手、新井素子」という定石に持ち込まれるので注意が必要です。 twitter.com/Dragonmap765/s…
2020-09-21 15:15:00@Dragonmap765 口語表現や改行の積極的な多用という意味での「ライトノベル的な文章」の草分けと評価される書き手です。
2020-09-21 15:18:00@MAEZIMAS SFに対するラノベにしろ、ボドゲに対するTRPGにしろ、振るっていないジャンルほど他ジャンルを侵食するのは宿命みたいなものだと思うけど、たぶん侵食されている側はそんな事には頓着していないと思う
2020-09-21 15:18:18@MAEZIMAS うーんと、神坂の書き方もそれに当てはまると認識してらっしゃるという事でよろしいのですか? 私は神坂の文体もさほど好きではないので、詳しくないのですが、ただ一瞬見ただけでもあの文体は印象に残るので、このように書いています
2020-09-21 15:19:57@MAEZIMAS ラノベをラノベたらしめている最大の特徴って、読者の前提知識と先入観に完全に乗っかった「描写の省略」であって、口語表現とか改行とか二の次なんだけど、その辺はどのように認識されているのでしょうか?
2020-09-21 15:21:40京極夏彦の小説、最初の数ページとスレイヤーズの1ページを比べれば、全く別物だとすぐに理解できると思うけど、あの作品以前の他の作品でこれほど明確に違う印象を得られるのなら、ちょっと見てみたい気もする
2020-09-21 15:30:51やっぱり、日本版wikiみても描写量やその質については殆ど触れられてないのよね。言語化しにくい部分だから、しょうがないのかね?
2020-09-21 15:31:55たぶん、ラノベ史観みたいなのが専門家と俺みたいな浅学な一般人でズレている最大の理由は、命名縁起が「ソノラマ・コバルト系を指していた」のに対して、連想されるのが「富士見ファンタジア文庫」だからだろうと思う。 twitter.com/Dragonmap765/s…
2020-09-21 15:52:17富士見メインの読者層は、そもそも原典的なソノラマとかコバルト読んでいる方が珍しかったし、完全にジャンル違いだったからね。で、その後のラノベ群は富士見的な挿絵や先入観に頼った「描写省略」の傾向をますます強めていったわけだ
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