片山杜秀の『未完のファシズム』にみる大日本帝国の精神主義

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【新着】 12月8日、#真珠湾攻撃 から80年。 思想史研究者 #片山杜秀 さん『未完のファシズム 「持たざる国」日本の運命』では、陸軍の「 #玉砕精神」が誕生する数奇な経緯を描いています。 華族将軍の「タンネンベルク信仰」が玉砕精神を生み出した fsight.jp/articles/-/484… #日米開戦80年目の真実

2021-12-07 07:05:00
リンク 新潮社 Foresight(フォーサイト) 華族将軍の「タンネンベルク信仰」が玉砕精神を生み出した――日米開戦80年目の真実:フォーサイト編集部 | 記事 | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト 今年12月8日、日米開戦すなわち真珠湾攻撃から80年を迎えます。日本はなぜ「必敗」の対米開戦に踏み切ってしまったのでしょうか――。 思想史研究者の片山杜秀氏が著した『未完のファシズム 「持たざる国」… 25
リンク 日本経済新聞 電子版 未完のファシズム 片山杜秀著 20世紀は戦争とともにあった。しかも、それは人類史上はじめて「世界大戦」の名を冠せられた戦いであった。戦争によって経済と社会のシステムは根本から変容し、国家はその本質を露呈する。戦争を考えることは、 1 user
池田信夫 @ikedanob

この本は久々の★★★★★ RT @agora_japan: アゴラ : 玉砕はなぜ生まれたのか - 『未完のファシズム』 agora-web.jp/archives/14672…

2012-06-24 01:42:30
リンク アゴラ 言論プラットフォーム 玉砕はなぜ生まれたのか - 『未完のファシズム』 未完のファシズム: 「持たざる国」日本の運命 (新潮選書)著者:片山 杜秀販売元:新潮社(2012-05-25)販売元:Amazon.co.jp★★★★★ 先週紹介した橘玲氏のように日本人は「無宗教」だとか「合理的」だと 28 users 139
アゴラ @agora_japan

池田 信夫:書評「玉砕はなぜ生まれたのか - 『未完のファシズム』」日本人は「無宗教」どころか、いったん醸成された「空気」をきわめて信じやすい国民なのだ。同じような盲目的な感情の暴走は、今でも反原発デモなどにみられる bit.ly/KL7tZu

2012-07-01 11:00:39
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

片山杜秀「未完のファシズム」(新潮選書)、読了。 amzn.to/2wUWhLR 各々優秀で現実が見えていた大正から昭和初期の日本の軍人が、いかなる経過で「生きて虜囚の辱を受けず」(戦陣訓)に代表される狂気へ傾倒していったかを、当時の軍人の著作から分析していく。

2017-09-11 21:35:26
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

最終的に、特攻、そして本土決戦へと至る狂気が、第一次世界大戦における青島攻略戦での的確で正しい現状認識から始まるという分析は大変恐ろしい。同一の課題(総力戦を勝ち抜くには、日本は国力が足りない)への異なる対応が、陸軍の皇道派と統制派を分けたというのには、思わず膝を打った。

2017-09-11 21:38:49
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

著者は「顕教と密教」というキーワードで語るが、日本的な建て前と本音の乖離が、正しい認識と正しい行動との間に挟まり、現実への対応を狂わせていく。ただ、ここまで明快に現実をぶった切る議論には、当然反論もあるだろう。反論を探して比較し、再読することで、より面白くなるだろう。そういう本。

2017-09-11 21:43:29
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

「未完のファシズム」とは、そもそも日本のファシズムは未完成で終わったという認識を意味する。タイトルだけでファシズム思想史の本かと思って、5年前の出版時に読まなかったのは失敗だった。読んで損なしの一冊です。

2017-09-11 21:48:43
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

引用される文献がなかなかすごくて、多分著者はこれ全部古書市場で買いこんだな、って感じ。 宮沢賢治の「法華経を1000部印刷して知己に配ってくれ」という遺言は弟により実行され、しかもその59冊目は石原莞爾に贈られたなんてトリビアも飛び出す。同じ国柱会会員だからさもありなん。

2017-09-11 21:56:29
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

これは本当にその通りで、大日本帝国には人材こそがもっとも貴重な資源であるという発想がなかったのだ。 twitter.com/Simon_Sin/stat…

2019-08-15 20:32:07
Simon_Sin @Simon_Sin

@aki8ara @hirorin0015 特攻隊で無意味に死んでしまった人たちが生きて戦後も活躍していたら今の日本はもっとよくなっていたよ

2019-08-15 18:39:02
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

実は明治日本には、人材が貴重な資源であるという発想があった(せっせと大学を作り、留学生を次々に海外に派遣している)。どこでひっくり返ったかといえば、第一次世界大戦。初の世界戦争を観戦した軍関係者が深刻なジレンマに陥ったから。

2019-08-15 20:50:57
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

軍人達は「全面戦争は経済力の大小で勝敗が決まる。経済的小国の日本は次の全面戦争に勝てない」と気が付いてししまったのだ。そこから出た対応策が2つあった。ひとつは「日本が参加する戦争を勝てる局地戦だけに絞る」、もうひとつが「経済が弱小だから高度計再成長する」。

2019-08-15 20:52:33
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

前者は、ソ連との国境紛争だけにはなんとしても勝とうとした。そのための模範を大軍を機動力で各個撃破したWWIのタンネンベルク戦に求める。各個撃破は兵を酷使するから、個々の兵が強くなくてはならない。ここから最終的に日本を破滅の淵に追い込むことになる、極度の精神主義が発生した。

2019-08-15 20:55:55
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

ちなみに後者の経済成長の主張は、満州事変・満州国建国へとつながっていく。 ……とまあ、このあたりは片山杜秀「未完のファシズム」 amzn.to/2wUWhLR の受け売り。

2019-08-15 20:58:43
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

以前書いた書評。 松浦晋也の“読書ノート” 第31回 この上ない正気と理性が導き出す、最悪の狂気    片山杜秀 著『未完のファシズム』(新潮選書) shokabo.co.jp/column/matsu-3…

2019-08-15 21:09:48
リンク www.shokabo.co.jp 【裳華房】松浦晋也の“読書ノート”(31) 今回ご紹介するのは、片山杜秀 著『未完のファシズム』(新潮選書)です。
寄星蟲 @kisei64

「未完のファシズム」を読むと、帝国陸軍は日露戦争を研究して第一次世界大戦の青島攻略で成果だしてるけど、同時に陸軍にとってあれが日本の限界というラインだったんだろうなぁと

2019-04-15 15:37:52
寄星蟲 @kisei64

青島攻略時に日本が数日間で叩き込んだ砲弾が、旅順で6ヶ月の間に打ち込んだ砲弾の四割の鉄量って凄いよね

2019-04-15 16:08:20
寄星蟲 @kisei64

「未完のファシズム」での日本軍の第一次世界大戦の理解はこんな感じの評価 pic.twitter.com/3gFfGCg9Jt

2019-04-15 16:13:52
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moltoke◆Rumia1p @moltoke_Rumia1p

@kisei64 (´・ω・`)後、そもそも日露で人口の限界まで動員した後だったり、借りた戦費返してる真っ最中だったのもあるから。(´・ω・`)戦費全額負担みたいな話でなければ動くに動けなかった疑惑

2019-04-15 19:30:03
寄星蟲 @kisei64

@moltoke_Rumia1p 戦費全額負担というと、「たらればの日本戦争史」で、タイミングによっては欧州戦線へ人員だけを日本が出して輸送と装備は連合国に負担させることもできたのではというのを思い出します(本にあるように、後知恵で一番高く売れるタイミングを知っているからではありますが

2019-04-15 19:55:07
moltoke◆Rumia1p @moltoke_Rumia1p

@kisei64 (*´ω`*)まぁ、相場の流れが分かってたら大儲け出来る的な話な訳だし、後知恵だから現実には無理かと。(´・ω・`)参加兵団が溶けたら、やばい批判は出そう(そして間違いなく壊滅的打撃になりそうな辺りが

2019-04-15 20:00:58
名文メモ @meibunnmemo

なぜ精神主義が日本陸軍の主潮になったのか。…例えば次の仮説がたてられないでしょうか。日本陸軍は第一次世界大戦を学びすぎたゆえに、近代的合理主義は承知の上で、極端な精神主義に舞い戻ってゆかざるをえなかったのだと。(片山杜秀「未完のファシズム」一部改変)

2019-06-05 23:15:51