イディッシュ語の動詞の現在人称変化

イディッシュ語を学ぶたん @Yidish_tan

【動詞】 イディッシュ語の動詞は、-ן(-n)か、-ען(-en)で終わるよ この形を動詞の「不定形」と言って、英語でいう「原形」だよ 辞書にはこの形で載ってるよん ちなみに、このען/-ן-を「語尾」と言って、不定形から語尾をとった部分は「語幹」というよ つまり、不定形は「語幹+語尾」でできてるんだね

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例を見てみよう (1)ן-で終わる動詞 אַרבעטן(arbetn) 働く (🇩🇪arbeiten) גיין(geyn) 行く (🇩🇪gehen) טאַנצן(tantsn) 踊る (🇩🇪tanzen) (2)ען-で終わる動詞 בויען(boyen) 建てる (🇩🇪bauen) דאַנקען(danken) 感謝する (🇩🇪danken) וואַרעמען(varemen) 温める (🇩🇪wärmen)

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ען/-ן-の違いは何やねん、て思った人はいるかな…？ 一応決まり(？)があって、 「語幹が、 『ם-(-m), ן-(-n), נג-(-ng), נק-(-nk), 音節を作るל-(-l), アクセントのある母音又は二重母音』 で終わる時、語尾はען-(-en)となる」 だそうよ…！ twitter.com/Yidish_tan/sta…

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【動詞の現在人称変化】 さあお待ちかね(？)の現在人称変化よ！ その前に、まずは基礎知識から 動詞は主語の人称と数によって、語尾を変える特徴があるよ、多くの印欧語では日常茶飯事だね これを「動詞の活用」というよ！ そして、活用した動詞のことを「定動詞」と呼ぶよ！

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【動詞の現在人称変化】 イディッシュ語は、ドイツ語同様、1, 2, 3の3つの人称と、単数(sg)・複数(pl)の2つの数を区別するよ つまり6通りの変化の仕方があるんだね それでは現在人称変化の基本パターンを、見てみよう！

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1sg. - איך (ikh -) 2sg. דו -סט (du -st) 3sg. ער/זי/עס -ט (er/zi/es -t) 1pl. מיר -(ע)ן (mir -(e)n) 2pl. איר -ט (ir -t) 3pl. זיי -(ע)ן (zey -(e)n)

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参考までに、ドイツ語の現在人称変化の活用も載せておこう 比べてみてね 1sg. ich -e 2sg. du -st 3sg. er/sie/es -t 1pl. wir -en 2pl. ihr -t 3pl. sie -en 2sg./pl.(敬) Sie -en

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そうだ！ ドイツ語には二人称に親称と敬称があって、相手との関係で使い分けるんだけど、イディッシュ語にもそれはあるよ 親称二人称は、דו(du) 敬称二人称は、איר(ir)を使うよ 活用もその主語のパターンに合わせるよ！ twitter.com/Yidish_tan/sta…

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【動詞の現在人称変化】 さて、基本パターンを復習したところで、具体的な動詞を例にあげて見ていこうかな！ ただあくまで「基本パターン」なので、単語によっては、一部活用語尾をつけなかったり、語幹の母音(幹母音)が変わったり、完全な不規則変化をする動詞もあるよ

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【動詞の現在人称変化】 パターン1 : 基本の型 זאָגן(zogn) 言う (🇩🇪sagen) 1sg. איך זאָג(ikh zog) 2sg. דו זאָגסט(du zogst) 3sg. ער זאָגט(er zogt) ※これからは3人称単数はער(er)で代表させるね 1pl. מיר זאָגן(mir zogn) 2pl. איר זאָגט(ir zogt) 3pl. זיי זאָגן(zey zogn)

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これはまさに基本パターンのそれで、たくさんの動詞がこの変化をするよ 他には例えば、 באַפֿעלן(bafeln) 命じる (🇩🇪befehlen) שרײַבן(shraybn) 書く (🇩🇪schreiben) פֿאָרן(forn) 乗り物で行く (🇩🇪fahren) などがあるよ！

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【動詞の現在人称変化】 パターン2 : ען-(-en)で終わる דאַנקען(danken) 感謝する (🇩🇪danken) 1sg. איך דאַנק(ikh dank) 2sg. דו דאַנקסט(du dankst) 3sg. ער דאַנקט(er dankt) 1pl. מיר דאַנקען(mir danken) 2pl. איר דאַנקט(ir dankt) 3pl. זיי דאַנקען(zey danken) 1, 3人称複数が-enで終わる

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この型に当てはまるのは、上記の通り「語尾がען-(-en)で終わる動詞」だよ！ 例えば、 נעמען(nemen) 取る (🇩🇪nehmen) בויען(boyen) 建てる (🇩🇪bauen) など あとは例外的に、 גיין(geyn) 行く (🇩🇪gehen) などもあったりするよ

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【動詞の現在人称変化】 パターン3 : 語幹がס-(-s)で終わる עסן(esn) 食べる (🇩🇪essen) 1sg. איך עס(ikh es) 2sg. דו עסט(du est) 3sg. ער עסט(er est) 1pl. מיר עסן(mir esn) 2pl. איר עסט(ir est) 3pl. זיי עסן(zey esn) 語幹が[s]で終わってるので、2人称単数の語尾の-ס-は蛇足なんだね！

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他にこのパターンに属する動詞には、 הייסן(heysn) 称する (🇩🇪heißen) פאַרגעסן(fargesn) 忘れる (🇩🇪vergessen) などがあるよ！

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【動詞の現在人称変化】 パターン4 : 語幹が-טで終わる וואַרטן(vartn) 待つ 1sg. איך וואַרט(ikh vart) 2sg. דו וואַרטסט(du vartst) 3sg. ער וואַרט(er vart) 1pl. מיר וואַרטן(mir vartn) 2pl. איר וואַרט(ir vart) 3pl. זיי וואַרטן(zey vartn) (読みづらくなったらごめんなさい！！！！！)

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(読みづらくなったらごめんなさい！！)がないとちゃんと表示されない…🥺() 上に書いた通り、これは語幹がט-(-t)で終わる動詞に当てはまるよ！ 語幹が[t]で終わるから、3人称単数と2人称複数の活用語尾ט-とダブってしまうので、一つだけつければいいんだね

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このパターンで活用する動詞には、 אַרבעטן(arbetn) 働く (🇩🇪arbeiten) באַטראַכטן(batrakhtn) 見つめる (🇩🇪betrachten) などがあるよ！

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【動詞の現在人称変化】 パターン5 : 語幹で母音交替(不定形と活用形で母音が変わる) ex.1) געבן(gebn) 与える (🇩🇪geben) 1sg. איך גיב(ikh gib) 2sg. דו גיסט(du gist) 3sg. ער גיט(er git) 1pl. מיר גיבן(mir gibn) 2pl. איר גיט(ir git) 3pl. זיי גיבן(zey gibn)

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ex.2) וועלן(veln) 欲する (🇩🇪wollen) 1sg. איך וויל(ikh vil) 2sg. דו ווילסט(du vilst) 3sg. ער וויל(er vil) 1pl. מיר ווילן(mir viln) 2pl. איר ווילט(ir vilt) 3pl. זיי ווילן(zey viln) 不定詞の幹母音ע(e)が、活用するとみんなי(i)になってるね

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ex.3) טאָן(ton)/טון(tun) する (🇩🇪tun) 1sg. איך טו(ikh tu) 2sg. דו טוסט(du tust) 3sg. ער טוט(er tut) 1pl. מיר טוען(mir tuen) 2pl. איר טוט(ir tut) 3pl. זיי טוען(zey tuen) 両者の違いは分からないけど、私の使ってる参考書にはどっちも同じと書いてあるから、気にしなくていいと思う🥺←

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ドイツ語にも母音交替を起こした変化をする動詞がいくつかあったように、イディッシュ語にも母音交替を起こした変化はあるんだね ドイツ語よりももっとその範囲が広いから(全ての人称で起こるという意味で)、ドイツ語をやってきた人にとってはそこも注意したいところかも…！

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【動詞の現在人称変化】 זײַן(zayn) ある、いる (🇩🇪sein) 1sg. איך בין(ikh bin) 2sg. דו ביסט(du bist) 3sg. ער איז(er iz) 1pl. מיר זײַנען(mir zaynen) 2pl. איר זײַט(ir zayt) 3pl. זיי זײַנען(zey zaynen) 2sg.にはביזט(bizt), 1pl.と3pl.にはזענען(zenen)という形もありましゅ！

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【動詞の現在人称変化】 האָבן(hobn) 持つ (🇩🇪haben) 1sg. איך האָב(ikh hob) 2sg. דו האָסט(du host) 3sg. ער האָט(er hot) 1pl. מיר האָבן(mir hobn) 2pl. איר האָט(ir hot) 3pl. זיי האָבן(zey hobn) 2sg. には、האָבסט(hobst)という形もありましゅ！

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ドイツ語のseinやhabenが、完了形とかによく登場するように、イディッシュ語のהאָבן, זײַןもいろんなところで登場するみたいでしゅ 超基本動詞なので、しっかり抑えておきたいでしゅね！