〈再放送〉トーメント・イーブン・アフター・デス ＃後編
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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【！スタートダッシュ再放送プログラム！】貴方は今、「マスラダ・カイ」を主人公とするニンジャスレイヤーAOMの第1話の再放送を前にしている！貴方はタイムラインにおいて19時からそれを読んでいく！ニンジャスレイヤーがわかる！読む！読む！また読む！周りを助ける！社会全体が向上！
2020-09-26 18:50:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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【ニンジャスレイヤーAOM】 ・舞台は2050年くらい、サイバーパンク ・ニンジャは非ニンジャより身体能力があり強い ・ニンジャスレイヤーが主人公 ・昨日は前編だった ・第1話は湾岸廃墟が舞台で、そこにニンジャやハッカーや無人殺戮機械が出てきて、要素が結構おさえてある ・後編はじまる！
2020-09-26 18:55:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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（第1話前編あらすじ） ニンジャスレイヤーは、小規模ヤクザクランの首領ニンジャ、ストリングベンドを狙い、港湾廃墟99マイルズ・ベイに入り込んだ。 折しも、ストリングベンドに監禁されていた情報屋のタキは薬物の力でネットワークに接続。送信した無差別SOSがニンジャスレイヤーに届いてしまう。
2020-09-26 18:58:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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再放送 第1話【トーメンド・イーブン・アフター・デス】後編 pic.twitter.com/VIUo6FAIb6
2020-09-26 19:00:00
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「取引？お前を助けるだと？」ニンジャスレイヤーはこの「タキ」を訝しんだ。『シーッ！お前は廃モールに居る。店舗＜夢のピンクチャン＞に入れ。急げ！』ニンジャスレイヤーは瞬時に状況判断し、タキの指示に従った。「イヤーッ！」＜夢のピンクチャン＞のテナントへ滑り込み、棚を背に息を殺す。 1
2020-09-26 19:01:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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ギャション！ギャションキュイイーン。ギャションキュイイーン……！巨大質量が立てる鈍い歩行音と共に、全長10メートルの四脚型大型ロボニンジャがモールの表ゲートから入って来た。複数の走査光を投げながら、両腕のレールガンを構え、ノシノシと瓦礫の上を進んでくる。『あれ、モーターマサシな』 2
2020-09-26 19:04:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「モーターマサシ？」『ホラ見ろ、やっぱり知らねえ。アンタ、フラフラと、すットロく動いてるから……いや、こっちの話。あのマサシは持ち主不明のまま、この一帯で不毛な狩りを続けるAIだ。アンタ浮浪者？感謝しな、オレが警告しなきゃ死んでたぜ。たとえアンタがニンジャであろうとブッ殺される』 3
2020-09-26 19:07:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「ニンジャ……」『ア、図星？お前ニンジャ？まさかだよな』タキは笑い飛ばした。『話進めていいか』「用件を言え」『取引ってのはな。他でもない、オレを救出してほしいワケよ。残念ながら今のオレはニッチもサッチも行かん状況でさ。デッキも無い。椅子に縛られて、処刑時刻を待ってるッてわけで』 4
2020-09-26 19:10:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「だから、おれと取引か」『その通り！対価がある！一攫千金したいだろ？どうせ汚染地帯で寿命を気にしながらガラクタ漁りする人生なんだろ？脱け出せるぜ。オレなら助けてやれる。あのな、』「誰に捕まった」『重要じゃないさ』「誰だ」『大したヤクザじゃない！』「デビルズカインド・キョダイか」 5
2020-09-26 19:13:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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『ンー、ンー……』タキは口籠り、はぐらかそうとした。彼は知る由もない。ニンジャスレイヤーにとっては願ったり叶ったりの情報なのだ。「いいだろう。案内しろ。……ただし、相応の代価をもらう」『勿論だ！だが急いでくれ。そこは危険だ。マサシが来る。店の奥の扉の先に進め。地下へ降りられる』 6
2020-09-26 19:16:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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棚と棚の間を進む。ギャションキュイイーン……モーターマサシの足音が遠ざかり、ニンジャ聴力の可聴範囲からも出ていった。ニンジャスレイヤーは「関係者専用」とかろうじて読み取れる古い金属扉を開けた。部屋の中央、破壊されたソファ付近の床に円形の闇がある。開け放たれたマンホールの竪穴だ。 7
2020-09-26 19:19:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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『穴を下りろ。その先にオレはいる。助けてくれ。そしたらアジトにあるものは何でも好きにしていい。金庫の万札でも、クスリでも、権利書でもいい。オレがアンタに正しいルートを教えて導く。で、アンタがオレを救出。シンプル』何がシンプルなものか。「そこにニンジャは居るか？」『……一人だけ』 8
2020-09-26 19:22:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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返ってきた沈黙を、タキは違った意味に捉えた。ニンジャは死と危険の象徴。恐怖の対象なのだ。『オイ、ビビるな！リスクを冒せよ！じゃなきゃ未来はねえぞ？』彼はまくし立てた。『アンタ実際のニンジャと会った事ある？噂だけだろ？大丈夫だ！必要以上に恐れるな。だがナメるのもダメ、的確に……』 9
2020-09-26 19:25:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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ニンジャスレイヤーは梯子を降り切った。「ガイドしろ。タキ＝サン」『頼むぜ。もうすぐアンタはカート・コベイン似のハンサム・ハーフ・ガイジンが椅子に縛られてる場所に辿り着く。それがオレ』「ニンジャは近いか？」『近い。一人はさっき出ていった。平気だ』「"一人は出ていった"？計二人だ」 10
2020-09-26 19:28:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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『ンン、言葉のアヤ。一人は二人。あの、カート知ってる？昔の……』タキは慌てて話を逸らしにかかるが、構わない。前者は先程殺した。「知らない。T字通路だ」『左だ』ニンジャスレイヤーは左に向かう。ひび割れたコンクリート壁。ソウルの音に耳を澄ます。ニンジャが近いが、精緻にはわからない。 11
2020-09-26 19:31:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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幾度か分岐路を経て、照明は更に乏しく、ニンジャ視力の無いものであれば相当難儀する状況になった。ニンジャスレイヤーは思った。タキはそこらの浮浪者を行き当たりばったりに助けに来させようとしていたのか？切羽詰まっておかしくなっているか、薬物が残っておかしくなっているか、どちらかだ。 12
2020-09-26 19:34:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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『待て！そこで止まれ。右の壁に触れ』ニンジャスレイヤーは従った。手がすり抜けた。『そうだ。遮光ノレンになってるわけだ』IRC電子音声に実声が重なり、闇の中から聴こえてきた。遮光ノレンをくぐると、ニンジャスレイヤーは薄明りに照らされた狭い部屋に足を踏み入れていた。……男が居た。 13
2020-09-26 19:37:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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椅子にワイヤーケーブルで縛りつけられ、座らされているのは、脂っぽい金髪を肩まで伸ばした、無精髯面の薄汚いハーフ・ガイジンだった。男はアッと声をあげ、青い目を見開き、「ドーモ！オレがタキだ！ハジメマ……」歓喜の言葉を唱えかけて凍り付き、口を歪めて悲鳴を上げた。「ニンジャナンデ！」14
2020-09-26 19:40:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「通信相手は、おれだ」ニンジャスレイヤーは冷たく言った。「ドーモ。ニンジャスレイヤーです」「ア……」タキは全てを察した。繋がったのだ。バタついたヤクザ連中。放置されたタキ。迎撃に出たニンジャと兵隊。つまり、デビルズカインド・キョダイのアジトに外敵が侵入……眼前にいる奴が張本人。15
2020-09-26 19:43:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「どう……どうりで」NRS（ニンジャ・リアリティ・ショック）症状から回復したタキは、薬物影響下でギラギラ輝く青い目でニンジャスレイヤーを見据えた。「躊躇も無しに向かってきやがると思ったら。てっきりアホなのかと……じゃあ迎撃のヤクザやニンジャは？撒いたのか？」「ぜんぶ殺した」 16
2020-09-26 19:46:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「アー……」タキは言葉を探した。「まあ、せっかくだし助けてくれって。この首輪、ちぎって壊してくれ。LANが出来なくてゾッとする。アンタとの通信にはエメツを使ったんだけど。秘密の方法な」「……」ニンジャスレイヤーは値踏みする目でタキを凝視する。タキが不意に叫んだ。「ヤバイ！後ろ！」 17
2020-09-26 19:49:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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だがニンジャスレイヤーはタキが警告するより早く背後を振り返り、両手にスリケンを掴んでいた。コンマ1秒後、ノレンをくぐって三人のヤクザが飛び込んできた！全員が角刈りで同じ顔。クローンヤクザだ！「ザッケンナコラー！」「スッゾオラー！」「アッコラー！」 18
2020-09-26 19:52:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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クローンヤクザは一斉にチャカ・ガンの引き金を引こうとした。それより早くニンジャスレイヤーは人数分のスリケンを投擲し終えていた。「グワーッ！」緑色のバイオ血液を額から噴出し、三人が骸と化して倒れた。 19
2020-09-26 19:54:00
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「バカな！」その時、タキが叫んだ！「ヌウッ！」ニンジャスレイヤーも眉間にシワ寄せ、斜め後方45度ワン・インチ地点、バチバチと音を鳴らす火花を伴って姿を現した影に向き直ろうとした。死角の敵に対し、驚異的な反応速度だ。だがそれでも足りなかった……この突然の奇襲者の攻撃を防ぐには！ 20
2020-09-26 19:56:00