漫画『喧嘩稼業(喧嘩商売)』の感想
前RT 自分は『喧嘩商売(稼業)』のテーマを「人は敗北に対しいかに向き合うか」だと思っているので、十兵衛と同じく「敗北を糧に強くなった」ことがキーとなっている里見は裏主人公くらいには思っております。
2020-09-25 21:58:24なので自分は里見が勝利するという予想していたんですが、その根拠となる「形ある物なら真球でも倒せると豪語する達人」VS「球の拳法」という構図はもう既に崩壊してしまったので……
2020-09-25 22:02:18連載再開前の予想では「梶原さんの金剛で工藤が死亡」「サクライ戦で文さんも死亡」で二回戦は「本当に戦いたかった相手とは戦えなくなってしまった者同士の代理戦争」という構図になると踏んでいたのにこっちも大外れだったからな……
2020-09-25 22:05:57というかサクライ戦前に十兵衛と文さんがハイタッチするのも、次の世代へのバトンタッチという描写だと思っていたのでマジで戦々恐々としていたぞ。
2020-09-25 22:08:04文さんには死んでほしくなかったけど、手持ちのカードを大分公開してしまった感のある文さんに対し、まだ底の知れないサクライの方が勝つと思っていたんで……
2020-09-25 22:10:05まぁ手持ちのカードは大分公開してしまったとはいえ、それら公開済みのカードを組み合わせることで、いかにして相手の裏をかいて”必殺”を叩き込めるか、という戦い方が抜群に面白いので不満は全く無いんですが。
2020-09-25 22:12:57金田対十兵衛戦の「何で金剛を知っている?という問いかけ」&「もう一度耐えてみろ宣言4連発」&「拳を握り締めるのを強調」からのアレとか、師弟揃ってそういう戦い方が上手い。
2020-09-25 22:17:31というか橋口トリオとの戦いからして「金剛を警戒している相手の裏をかいていかに金剛をぶち込むか」という展開だったもんな。ビルでの工藤-十兵衛戦でのジャンケンの話も、いかに相手の心理を読み裏をかくかという話だし。 #パーを出します
2020-09-25 22:26:10話を予想に戻すと、二回戦の十兵衛-梶原戦では梶原さんが金剛食らって死ぬと思ってました。
2020-09-25 22:44:12これは金剛が初登場時から、使ったら相手が死ぬかもしれない技と強調されていたから。 #工藤が金剛で死ぬと予想していたのもその流れ #まぁこの前フリは別の形で回収されましたが
2020-09-25 22:45:39あと梶原さんはイミ・レバインのように死ぬまで止まれないタイプだと思っていたので。 #文さんと戦う前も死ぬ死ぬ言っていたし #板垣組を手に入れるというのも裏切りを防ぐための忍術だと思ってた
2020-09-25 22:50:27あんだけ散々死ぬ死ぬ言っていたのに、最後は死なないための戦いをしたことを批判する向きもあるけど、自分としては梶原パパの「俺のようにはなるなよ」という言葉がようやく届いたみたいで割と感慨深い。
2020-09-25 22:54:01後で喧嘩稼業6巻を読み直してみたら、締め落とされかけているシーンにて梶原さんの回想で「親父殺されてこのまま死ねるか!!!!!」が出てくるあたり、イミのような「死ぬまで止まれない」というよりも「止れないので死ねない」と考えた方が合っているかも。
あと梶原パパは「敗北により足を止めて死を選んだ人」なのに対し梶原さんは「敗北しても足を止めることを選ばなかった人」なので、その時点で「俺のようになるな」を達成しているのだな。
高度な攻防が含まれていたとはいえ結果的に数瞬で終わってしまい不完全燃焼の梶原パパに対し、梶原さんは本人も認める完全燃焼の果ての決着なので、そこで浄化されて足を止めることができた感もある。
2020-09-25 22:57:59「元々歪だったのが敗北が決定打となって崩壊した佐川ニーサン」「二度の大敗から再起を果たした生野勘助」「生涯無敗を貫いてしまった金隆山」「十兵衛への恨み言をこぼさず、速攻で敗北からの人生再設計モードに入る金田」「敗北続きで絶賛人生迷走中の川上竜」
2020-09-25 23:11:08「この戦いを合気の歴史の転換点として残りの人生を捧げる芝原」「おそらく敗北を新たな記憶として手に入れたであろうサクライ」「絶対に負けたくない田島」等々。
2020-09-25 23:17:38『喧嘩商売(稼業)』のテーマは「人は敗北に対しいかに向き合うか」というのは自分が勝手に提唱しているんですが、こういう切り口で各キャラを見ていくと猛烈に面白いんでおススメする次第であります。
2020-09-25 23:22:53『喧嘩商売(稼業)』語りは前からやりたかった話なんで、他人のツィートに便乗して発作的にやってしまった。
2020-09-25 23:25:10本当はちゃんと下書きをしてから連投するつもりだったんだけど、下手に書きだしてしまうとそれだけ満足してしまい投下まで至らないというのが結構あるので、ここで吐き出してしまうのは良い機会だったのかもしれない。
2020-09-25 23:26:53さらに言うと、本当は1回戦の試合が全部終わってから、全試合の予想を総括しながら書くつもりだったんだけど、現在のペースだと3年以内に終わるかどうかも怪しかったんで……
2020-09-25 23:28:40