ロアルド・H・コース「連邦通信委員会」を読む
- TuvianNavy
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電波だと共有地の悲劇の構造が見えやすいからRHコースが分析した「連邦通信委員会」日本だと総務省の電監が必要
2020-09-04 15:56:54Coaseの「連邦通信委員会」ちゃんと読まないとなあ、周波数オークションの元ネタだよね? twitter.com/TuvianNavy/sta…
2020-09-30 21:18:31『企業・市場・法』にてっきり入ってるのかと思ったけどもう20年近く前に読んだときに見た記憶がないなーと思って目次調べたらやっぱり載ってない そして自分のJSTORアカウントは放置してたらログインできなくなっていたのでどうにかしないと読めない jstor.org/stable/724927
2020-09-30 21:22:26自分のJSTORのダウンロード権は2017年に失効してるけどダウンロードしないで100本まで読めるのでお布施するかどうかはちょっと考えどころ
2020-09-30 22:05:106章構成に分かれていて、最初FCC(当初FRC=連邦無線委員会と呼ばれていた)の歴史の解説から入り、周波数オークションの提案は真ん中の4章?10ページ程度みたい
2020-09-30 22:00:27周波数帯域を公共財と考えるべき理由は軍事との兼ね合いみたい、まあここから先は普通に本文を頭から読んでこう
2020-09-30 22:02:46電磁波テクノロジーの急速な発展とともに海運の分野に進出した無線通信。それは通信妨害という新たな社会的脅威をも生み出すことになった。混迷を深める一方のエーテルの現状に、1912年、米国上下両院は、商務省に許認可権限を与えてこれに対抗した。通称FCC、連邦通信委員会の誕生、、はまだ先の話
2020-10-03 20:43:56海難と軍事の通信妨害が問題になり、アマチュア局は1.5MHzより低い周波数(中・長波帯)で電波を出すことは認められなかったし、約200KHz~500KHzが商用利用禁止となった(原文は波長表記)
2020-10-03 20:55:08規制委員会を作ろうとか無線電信の国有化とか商務省による規制じゃなくて海軍省が全ての無線通信を独占的に掌握するという法案もあった WW1の最中に実際に無線通信は国家管理になり、湾岸の無線局の多くが買収されて米海軍の支配に入った
2020-10-03 21:08:50電波はその干渉する本質からして(自然)独占的、という概念が当時の議論に登場する(じわじわとミクロ経済学みが)
2020-10-03 21:11:311922年、爆発的に増え続ける放送局の脅威を前に、当時の商務長官ハーバート・フーヴァー(言うまでもなく大恐慌時の大統領)は業界と当局を招集して第一回電波問題会議を開催
2020-10-03 21:21:47商務省が免許の更新を拒絶した企業との裁判で、商務省には免許を拒絶する権限は無いとの判決が1923年に出て、その時点では認められていた帯域指定権限も1926年に否定される(前述のように中波帯の一部の利用を禁ずる、というのが法律の規定であってそれを超える規制には根拠がないとした)
2020-10-03 21:31:35なんか歴史叙述に見えるけど周波数オークションという提案の根拠を説得的に語ってるよなこれ、凄いレトリック
2020-10-03 21:36:00叙述にちらほら出てくる"ether"はもちろん電波の「媒質」としての電磁界のこと(法律用語として当時普通に使っていたみたい)
2020-10-03 21:49:48「波長またはエーテルの利用」という言い方がひっかかるんだけど、無線電信で搬送波を使わないタイプの奴(火花式送信機とか)だと「波長」って概念がそもそも成り立たないか
2020-10-03 22:22:571926年の判決で無法状態になったので、免許の更新期間を放送局は90日、それ以外の無線局は2年にして急場をしのいだけど、最終的には合衆国人民の公益であるエーテルとその利用方法の規制の為に連邦無線委員会が1927年に設立
2020-10-03 22:16:33