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uchida_kawasaki
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2020.10.5(紙面掲載10.4) データ無断使用、被ばく線量過小評価… 撤回された論文の問題点 福島第1原発事故の「めちゃくちゃ」被ばく論文に福島県伊達市民が憤る|東京新聞 特報Web tokuho.tokyo-np.co.jp/n/n8757b2e66134 #宮崎早野論文問題 #宮崎真 #早野龍五
2020-10-06 12:37:55
【10月4日東京新聞特報面】 伊達市被ばくデータ巡り 市議会が批判/撤回論文 問題次々/説明なく無断使用(署名・片山夏子) 福島原発事故の被曝を巡る2つの論文で福島県伊達市民の被曝データが同意なく使われた問題が尾を引いている。
2020-10-04 10:32:21
査読はあったらしい。 twitter.com/hayano/status/… twitter.com/discusao/statu…
2020-10-04 11:23:18
東京新聞10月4日「こちら特報部」は、いわゆる「宮崎・早野論文」について。 「市議会の特別調査委員会中間報告が九月末、『(論文への)データ提供に同意した市民は一人もいなかった』と強く批判する中間報告をまとめたのだ。」
2020-10-04 19:56:39
東京新聞記事に戻る。前半は中間報告内容の紹介。「同意、不同意などを無視して執筆しようとしていた可能性が高い」と中間報告。「論文にデータを使ったことを無断だったと結論づけた。」
2020-10-04 20:01:31
著者宮崎氏は「コメントする立場にない」と。「早野氏も『コメントする立場にない』と答えたが、これまでは『同意の有無について市から説明はなく、適切なデータという認識で受け取った。同意のないデータがあると確認されたので、論文を撤回した』と説明している。」
2020-10-04 20:03:19
実際には「データには、研究機関への提供に市民が同意したかどうかを示す欄がある」ので、「市議会の高橋一由議長は、」「『同意欄があるのに、記載の有無を無視して、全市民のデータを使って論文にしている。』」と。
2020-10-04 20:05:52
データのCD-Rも行方不明。「高橋氏は『問題は多岐にわたり、めちゃくちゃだ。累積被ばく線量を過小評価しているなど、論文の内容にも問題がある。』」と。ここ、極めて重要。被ばくも除染の効果も過小評価したこの論文を放射線審議会は使おうとしていた。 hbol.jp/184914?cx_clic…
2020-10-04 20:08:38
後半。市民の声。読んでいて、怒りと悲しみに震える。 「『被ばくしたのはどうしようもない事実。自分のデータが何かの役に立つならと、実験台になってもと、思い詰めた気持ちだった。それなのになんて扱いなのか。住民の被ばくを低くみた上、(続く)」
2020-10-04 20:11:53
「(続き)除染の効果はないからしなくていいということに使われたのだとしたら、あんまりだ。』」 この言葉は、「年間積算線量が二〇ミリシーベルト超の恐れのある地域に住む羽賀ますみさん」。 論文は被ばく線量を過小評価している。早野氏も認めている(説明は変だが)。
2020-10-04 20:14:40
次いで除染対象外とされた地区の東城睦子さん。 「いまだ論文について何の説明もない。データだけ勝手に使われた。住民は人間扱いされていない。問題だらけの論文で、今後の放射線防護の基準などに利用されたら。個人情報の問題だけでなく、とても頭にきている。」
2020-10-04 20:16:43
本当に問題だらけで、第一論文に対する問題の指摘はここに(英語)。 arxiv.org/abs/2001.11912 arxiv.org/abs/2003.05403 第二論文の問題の指摘はここ。 arxiv.org/abs/1812.11453
2020-10-04 20:18:22
例えばこんな不思議も。第一論文の図4。(a)-(e)は上のようになっていて、(f)だけ下のよう。 pic.twitter.com/6on6u66W8K
2020-10-04 20:21:28

「安藤次男さん(七二)は『データは計画的に都合よく利用されたと思っている。多くの市民はもう諦めてるんじゃないか』と話す。」 同意のないデータが「計画的に都合よく」、データの所有者である住民の被ばく防護をないがしろにする方向で用いられた。
2020-10-04 20:23:54
島明美さん。「『個人線量計をきちんと身に着けている人を見たことがない。住民の被ばくを低く見積もり、被爆しても大丈夫だというために利用されたと思っている。被ばくしても安全だということにデータが使われたとしたら許せない。』」
2020-10-04 20:28:13
次は研究者のコメント。流通経済大の尾内隆之教授。「『倫理手続きも科学的解析も無理したようにみえる。事実や経緯をみると、放射線防護を緩める政治的目的優先の結論ありきだった疑いがぬぐえない』」。
2020-10-04 20:31:00
KEK黒川眞一名誉教授。「『明らかにおかしい図がいくつもある。捏造や改ざんが疑われる部分もある。批判論文で指摘したほとんどの点で、被ばく線量が過小評価されている。意図的と言われても仕方ない。このような論文を許しては物理学や科学は死んでしまう』」。
2020-10-04 20:32:48
黒川さんが言う「批判論文」はここに。いずれもJournal of Radiological Protection誌にaccept/providionally acceptとなったもの。arXiv版。 arxiv.org/abs/2001.11912 arxiv.org/abs/2003.05403 arxiv.org/abs/1812.11453
2020-10-04 20:34:43
「政治的目的優先の結論ありき」でこうしたことがなされると「科学は死んでしまう」。 学術会議への介入は、そのような、科学を殺す行為を制度的に可能にするもの。
2020-10-04 20:36:24
あまり言葉にしてこなかったけれど、宮崎・早野論文をめぐる問題は、 (1) 被ばく防護という市民の権利をめぐり市民として自分のことであり (2) 研究の(内的な)成立基盤に関わるという点と (3) 政治介入からの自由という研究の(外的な)成立条件に関わるという点で、研究者として自分のこと。
2020-10-04 20:43:10